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漂着物をキーキャップに射出成形しながら2021年に思いを馳せる

この記事は【QUMZINEアドベントカレンダー2021】の第17日目(12月17日分)にエントリーしています!

こんにちは、オープンコラボレーションハブ「LODGE」です。

QUMZINE編集長の平井さんが2日目のアドベントカレンダーで漂流物のお話を書いてくださったので、

LODGEのnoteで公開した廃プラキーキャップ企画の延長で、海岸の漂着物からキーキャップを作ってみました。


使用したのはこちらの漂流物。

2年前に越前海岸で拾ったのですが、使わず残ってました。たまたま。

こちらをORIGINALMIND社のINARIにセットして成形していきます。


素材を切る

まずはハサミでボトルをチョキチョキ。5mm角程度に切っていきます。地道な作業ですが、この一年こんなことがあった、あんなこともあったと振り返りながら切るとあっという間です。


素材をセットして型を予熱

今回はDSAキーキャップの金型を使います。型が熱くなるまでしっかり予熱して、INARIの中に裁断した緑のプラスチック片を入れていきます。


射出

最後にひと思いに射出レバーを振り下ろします。

おりゃっっ!!!

さてさて、型を開けるとどんな模様になってるでしょうか

3、2、1……パカッ!

前後にセットしてた白と黒の素材と混ざって亀の甲のようなマーブル模様が出てきました。

なかなかしぶいお色です。
裏側もしっかりと。

他のプラの黒(コカコーラZERO)や白(ウィルキンソン)が混ざっているものの、並べてみるとたしかにあの洗剤容器がこのキャップになったのだなとわかります。

キーボードにセットしてみるとこの通り。和室に似合いそうなお色をしています。こんなセカンドライフが待っているとは、洗剤容器もびっくりです。

赤いキーボードしかなかったので図らずもクリスマスカラーに


思えばこの一年、デジタルファブリケーションとインターネットの境界を舞台にさまざまな実験や施策を重ねてきました。

個人的には、自室にFAB機材を買いそろえたメイカーさんによる密度の濃い作品が多く立ち現れたのが印象的でした。

例えば3Dプリンティング一つとっても、GCODEから設計して太いノズルを使う印刷方法が定着したり、コーヒーの豆カスなどを混ぜ込んでフィラメントから自作する人が増えたりと、一段と表現やエンジニアリングの幅が増したように感じます。

来年はどんなプロジェクトに出会えるのか、今から楽しみです。

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