![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59259193/rectangle_large_type_2_b5ef54db2a7fa8d0e34d00e783894378.png?width=1200)
ただのハコモノじゃない。 データを利活用して共感を集める「次世代アリーナ」構想とは?
ヤフー大阪のMix Leap(※)が、コラボレーションプレイス colormariとの共催のイベント第二弾として、オンラインイベント「まちづくりとデータ利活用 ~多目的アリーナ・プロスポーツを軸としたスマートシティ~」を開催しました。
※Mix Leapはヤフー大阪が中心となり、各種勉強会やセミナーなどを通じて関西におけるオープンコラボレーションを支援する組織です。
各回に分けて、イベントのダイジェストをご紹介します。
プレゼン登壇者:
岩本 健太郎 氏(株式会社スマートバリュー)
田代 正雄 氏(シナジーマーケティング株式会社)
貝野 宏至 氏(西日本電信電話株式会社)
内田 真由美 (ヤフー株式会社)
モデレーター:
渋谷 順 氏(株式会社スマートバリュー)
及部 一堯 氏(西日本電信電話株式会社)
中川 雅史(ヤフー株式会社)
最初の登壇者は、株式会社スマートバリューおよび、神戸アリーナ開発の主体である株式会社One Bright KOBE代表の岩本健太郎さんです。
「神戸アリーナ(仮称)プロジェクトとスマートバリュー事業のご紹介」として、現在の取り組みについてお話いただきました。
岩本さんは、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールクラブ、西宮ストークスを運営する 株式会社ストークスの取締役も兼任されており、神戸のアリーナの事業の責任者もつとめていらっしゃいます。
「いままでにないアリーナ」その特徴とは
国内では公設民営の運営スタイルのアリーナが多いなか、スマートバリュー、ワンブライト神戸、ストークスは、これまでにない民設民営、さらにソフトとハードの一体運営を特徴としたアジアナンバーワンのアリーナになる計画を立てています。岩本さんに、その概要についてお話を伺いました。
岩本さん:
ソフトと一緒にハードを運営していくのは、これまでにはないアリーナ運営のスタイルです。ただの「ハコモノ」だけじゃなくて、共感を集めるコンテンツとともに街に根ざして一緒に成長していく非常に珍しいスタイルです。
岩本さんは、パートナーシップによるサスティナブルな体制づくりがスマートシティにつながるポイントであり、成果を出すためには客観的な効果計測、データを重視しながらまちづくりを進めていきたいと語りました。
「民設民営」スタイルのアリーナのメリットとは
岩本さんはアリーナとストークスの活躍を連携させて、神戸を盛り立てていきたいと語ります。民設民営にこだわる理由はなんでしょうか?
岩本さん:
これまでのまちづくりは「行政」が主体でしたが、人口減・税収減の課題から限界に来ている。オープンガバメントの概念に基づき、スポーツの目線だけではなく、スポーツ文化、ヘルスケア、デジタルガバメント、モビリティ……スマートバリューは様々なまちづくりを構成する要素をサービス提供しているので、それらを内包し、神戸アリーナという形で実際に民設民営として実装をしていきたい。デジタルなまちづくり、スマートシティの推進に注力していきたいと考えています。
我々はイシュー解決型のパートナーシップを用いて、街の課題を解決したり、データをもとにしたまちづくりを展開していきたいなと考えております。
具体的にはデータをどのように活用するのでしょうか。
岩本さん:
アリーナ運営として「経済波及効果」は重要な成果(指標)だと考えていますが、それだけではないと考えています。環境面の配慮など、地域にコミットした形で社会課題を解決するためには、測定をして成果を追い求める必要があります。そのために、SROI(Social Return on Investment、社会的投資収益率)を用いて、神戸に対する神戸アリーナの社会インパクトを数値的に、定量的に測定していく予定です。アリーナをストークスとともにどのようにつくっていくか、定量的に測定していきたいなと思っています。
データが活きる「民主的なまちづくり」
大規模な多目的アリーナの中で既に取得できているデータを集約・分析・かけ合わせることによって、「社会インパクト」のかたちで成果を実現したいと考えているそうです。
そのために進めているのが「KOBE ID」の構想。周辺の事業者とIDを利用、連携し、個人情報に配慮したうえで「趣味趣向」「行動パターン」などを収集し、技術を持ったパートナーと協業しながら「スマートシティ実現のための取り組み」をしたいと語りました。
岩本さん:
IDを介して民主的なまちづくりを目指したいなと思っています。社会インパクトをどれだけ生めるかが肝だと思っていますので、その測定のためにはやっぱりデータが必要になってきます。パートナーシップを用いてうまく連携させながら、データを使って成果を生み出したいなと考えています。
まずは神戸の皆さんと共感をいただきながら、しっかりと50年、100年、続く、次世代につながる熱狂をつくっていきたい、アジアへつながる神戸アリーナをつくっていきたいと思いますので、これから具体的にしていきますので、どうぞ皆さんよろしくお願いいたします。
私からの発表は以上となります。
動画アーカイブ
岩本さんのパートは動画11分15秒~30分10秒の部分です。
※その他登壇者パート、ディスカッションについては近日中に公開予定です。