話した言葉をリアルタイム表示「ものすごいアクリルパネル」がやってきた
こんにちは、オープンコラボレーションハブ「LODGE」です。
コロナ禍で、聴覚に障がいがある方や高齢者の方は「アクリルパネル越しの会話が聞き取りづらい」「マスクで口元が見えず、唇の動きで会話内容を読み取ることができない」といった課題を抱えています。
課題解決を目指したプロダクト、リアルタイムで会話内容が字幕表示されるアクリルパネルを、このたびLODGE(ヤフー本社ビル17F)に展示することになりました!
早速試してみました
通常の会話スピードと同じ早さで字幕が表示されているのが分かるでしょうか? 文脈に沿ってなめらかに漢字変換される高性能ぶりに、社員から「すっごいアクリルパネル!」と驚きの声があがりました。
固有名詞がうまく表示されないこともありますが、蓄積したデータを活用することで専門用語や地名などを正しく表示できるようになります。
「伝わるアクリルパネル」の仕組み
株式会社アイシンの先進開発部が開発、提供しているリアルタイム音声認識アプリ「YYProbe」を透明ディスプレイに接続しています。画面に文字を投影するタイプではなくディスプレイそのものから字幕表示され、視認性がよいのが特徴です。
その他、こんな機能も。
ルビ(読みがな)表示可能
外国語変換可能(英語、中国語、ポルトガル語)※同時通訳に近いです
動画、画像の表示が可能
「同僚と同じスピードで理解でき、情報が多く入るようになった」
アイシンの子会社アイシンウェルスマイルでは、働く聴覚障がい者約300人が実際にYYProbeを利用して業務をおこなっています。
YYProbeの特長はなんといっても、表示スピードの早さ。聞き取った言葉を時間をおいて一気に表示するスタイルではないので、自然な会話のスピードを保つことができます。耳が不自由な方にとって、この点が非常に評価の高いポイントとのことでした。
コミュニケーションのスムーズ化に加え、業務に対する姿勢の変化も生まれています。
障がいがある方の上長の方も、ポジティブな変化を感じています。
窓口での活用も始まっています
山口県の高齢化率が50%に達する地域、山口県阿武町の役場窓口で「伝わるアクリルパネル」を先行して実証実験中です。
実際に使用した方からは、「コミュニケーションがスムーズになった」「誤認識が少なく、表示もスムーズ」「話した言葉がきちんと表示されるので、とても分かりやすい」といった好評を得ています。
阿武町の職員の方からも「通常のスピードで会話が可能になった」「音声認識が正確で表示速度がスムーズ」などの声が寄せられています。
耳鼻科の診察サポートも
窓口だけでなく、耳鼻科の外来の診察や処置室における言語聴覚士とのコミュニケーションでも活用されています。
LODGEで見学が可能です
実際にすらすらと流れるように字幕表示される様子を体験していただけるよう、LODGE(LINEヤフー本社ビル17F)で「伝わるアクリルパネル」の常設展示を開始しました。
・自治体や病院への導入を希望したい
・利用方法を提案したい
なども是非お待ちしています。
見学、コンタクトをご希望の方は、メールにてお問合せください。
ml-info-lodge@lycorp.co.jp