バーチャルで高める「ランドマーク」的価値〜VR LODGEを作って気づいたこと〜
こんにちは、オープンコラボレーションスペース LODGEです。
現在は、オンラインベースでのコラボレーション企画を推進しているLODGEですが、その取り組みの一つとして、LODGEをVRで再現した「VR LODGE」を公開しています。ユニークなヒト・モノ・コトの交流を促す「情報の交差点」を、ニューノーマルな状況下で再現すべく昨年の5月に制作しました。
VR LODGEの活用実績
おかげさまで、バーチャルSNS、clusterでの訪問数は1000を超え、たくさんの方に楽しんでいただけております。活用事例としてはツアーコンテンツの提供や、最近ではヤフー主催イベントWWDC Extended※が開催され、盛況のうち終了しました。当日の模様やレポートはYahoo! JAPAN Tech Blogにて掲載されています。
*WWDC Extended
Appleが行っている技術者向けカンファレンスWWDCのKeynoteをライブビューイングするイベント。1回のお祭り、WWDCを日本のみんなで盛り上げていくために、毎年ヤフー主催で毎年LODGEで開催していたイベントですが、情勢を踏まえ、去年からVR LODGEでの開催。今回のイベントはApple公式のWWDC21のWebサイトにも掲載されました。 https://developer.apple.com/wwdc21/beyond-wwdc/
コンテンツを提供する環境の重要さ
純粋なオンラインイベントだと、登壇者と参加者のコミュニケーションが一方通行になってしまうケースが多くあります。イベントにおいては、他の参加者との交流や一体感など、提供する環境もコンテンツ同等に重要です。
WWDC Extendedではイベントに合わせて、フロアを拡張した会場を制作しました。ヤフー本社18Fを再現し、ヤフー公式キャラクター「けんさくとえんじん」との記念撮影コーナーや、「インターネットの歴史」の大型ポスターを配置するなど、さまざまなしかけを用意しました。
イベントの開始の前後で会場をみんなでめぐったり、記念撮影をするなど、リアルイベントとは一味違った付加価値も演出できました。
バーチャルで高める「ランドマーク」的価値
VR LODGEに来てくださった人は、「LODGEだ!懐かしい!」「イベント参加したなぁ」などの感想を話してくれます。場の価値は「その場に紐づいた体験の記憶」に蓄積されています。
LODGEが積み上げてきた価値が、コロナの状況で損なわれかけましたが、VRで再現することによって、そのアセットを生かし活用することができました。
いままでは実空間をバーチャルにする必然性がありませんでしたが、この期間で実空間をベースとしたコンテンツが多く生まれました。イベント開催だけでなく、展覧会、EC連携など様々な試みが行われています。
新型コロナウィルスによる人流の制限があけても、リアルとバーチャル双方の特性を生かした演出を両立して、「ランドマーク」的価値を高めていく動きになっていくのではないでしょうか。
VR LODGEアップデート、近日公開
現在公開しているVR LODGEですが、フロアを拡張した内容でアップデート、公開予定です。勉強会での活用など、いろいろな用途を探っていきたいと思います。どうぞお楽しみに。
✏️Writing
Taisho Ichikawa(LODGE,デザイナー )