見出し画像

”選ばれるヒト”の共通点。これからの「ヒト消費」時代に必要なこと

コロナの影響で本来ゆるやかに進むはずだった時代が加速度的に変化を遂げている。その一つが、「ヒト消費」の到来だ。

飲食店の寄付も、店員の顔が見えるお店によく集まっているのが現実としてある。「〇〇さんが困っている」「〇〇さんのテイクアウトを頼もう」。届く商品ではなく、その”ヒト”にお金を支払うマインドがはっきりとわかる消費行動だ。今後、そういった信頼を集める人の価値が上がっていく。

ロコ(海外在住日本人)と海外旅行者のマッチングプラットホームである「ロコタビ」もまさにヒト消費サービスだ。ユーザーが自分の好きな都市で好きな人に依頼ができる。2014年からヒト消費のプラットホームを運営している中で見えてきた”選ばれるヒト”の特徴について今回はお話ししていきます。


”選ばれるヒト”の共通点「当たり前の積み重ね」

ロコタビにはトップロコと呼ばれる人たちがいる。依頼が多く、リピート率が高い現地在住日本人たちである。彼らはテレビに出ている芸能人でも数百万人のフォトワーがいるインスタグラマーでもない。にもかかわらず、なぜ選ばれ続けるのか。ヒアリングをして見えた共通項を3つピックアップ。

①回答・返信が早い

とにかく返信が早い。これが最も多い共通項の一つだ。時間がなかったり、対応がすぐにできなくても返信は素早く、時間が取れたタイミングでじっくり返信する。一言「後ほどゆっくり返信します」だけで、ユーザーは安心して返信を待つことができる。

②サービス提供者としての立場を心がけている

依頼が多いロコは皆、素直で誠意ある対応を心がけている。当然時間は必ず守り、早めに準備、到着しておく。遅れる場合は事前に連絡し素直に謝る。当たり前のことを当たり前にするのだ。そして、仲良くなってもサービス提供者としての立場は常に心がけ、ネガティブな話はせず、相手のプライバシー・秘密は絶対に守るなど、強い信頼性を兼ね備えている。

③自分の情報を定期的に更新している

向上心・親切心を持ってプロフィール情報やサービスなどは随時更新。自分にできることが増え、人に提供できるサービスは更新していく。やってよかったサービスは整理して登録する。ユーザーに「何ができるか」を明確に提示する工夫を怠らず、安心感を与えている。


上記の特徴をみると、特質的な才能や秘技がある訳ではないのがわかる。全て人格的なことで、誰にでもできる当たり前のことを誠実に当たり前に行う。これが”選ばれるヒト”の共通項なのだ。確かに、八百屋さんの人気のおばちゃんを想像してみると、人格的で信頼できる人だからそこに人が集まっているのが眼に浮かぶ。秀でることで人気を集めるロコも中にもいるのは確かだが、根本にはこうした当たり前の積み重ねが信頼と人気を集めるのだ。


-関連note-