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ねこがかわいすぎるだけ

私は幼い頃から、アトピーとアレルギーが酷く、アレルギーに関してはもちろん猫も含まれている。

実家では代々大型犬を飼っているが(初代:オールドイングリッシュシープドッグ、二代目:スタンダードプードル、三代目:ゴールデンレトリーバー)、
毎度慣れるまで目が痒くなったり、喉がイガイガしたり、皮膚に湿疹ができたりする。
しかし症状は年々弱くなってきており、私も大人になり、薬などでコントロールできるようになったことも関係しているかもしれない。

初めてねこを飼った時はアレルギー全盛期で、
というのも、
18歳で姉と二人暮らしを始め、解散して一人暮らしを始めた21歳の頃で、生活が乱れまくっていたからである。

やはり長女というのは偉大で、責任感の塊で、横暴であり、真面目なのである。
姉と暮らしていた頃は、姉の横暴さゆえ、その真面目さの影響を受けざるを得なかった。
おかげで掃除洗濯食事は、最低限まともにこなせていたが、1人になった途端、自分さえ良ければ何をしても良くなったのである。
歯止めとなる人がいなくなり、ポテトチップスを食い荒らし、朝まで海外ドラマを見倒し、そのまま仕事に行くなど、不摂生を極めた結果アトピーとアレルギーも暴れ出していた。

そんな痒さの最中であったが、
ある日ふと、私だけの相棒が欲しいと思い立ち、ねこを飼いたくなった。

幼少期には、チョコやたまご小麦粉ごまなど、小指の爪ほど食べただけでも湿疹や赤みがひどかったが、だんだんと食べられるようになったことから、動物もなんとかなると思っていた。

すぐに保護猫について調べ、ろこさんを迎えたのである。


アレルギーによる症状は2〜3ヶ月ほど続き、
当時付き合っていた彼氏は、トライアル期間中(2週間)に何度もろこさんを返すことを提案していたが、そう言われるたびに
「いや、人生一回やから!できるかもしれんことできひんと思い込んでるだやで!いける!」
と根性論を展開した。

それこそ最初の2週間ではそこまで信頼関係が築けない。
しかもろこさんは2回返されている猫である。
私のアレルギーの症状が出なくなる頃には立派な相棒になった。


それ以降新たな猫を迎えるごとに少し症状は出るものの、すぐに落ち着くようになり、私の生活はねこファーストになったのである。

仕事中、画像や動画をみてはかわいいを募らせ、
帰宅後、みんなにただいまと挨拶をして回っては、かわいいを募らせ、
私の前に並べられた猫たちのおしりをみてはかわいいを募らせている。

仲良くしている姿をみてかわいいを募らせる

ねこがかわいいというだけでなぜこんなにも幸せなのだろうか。
しかしかわいすぎるあまり、病気やケガ、突然死など想像すると、這い上がれないほどにメンタルが急降下する。
勝手に振り回されて、勝手に落ち込む(重い)。
そしてまた目の前の仲間たちをみてはかわいいを募らせてチャージしていくのである。

だからねこに癒されるなんてことはない。
むしろ何をしていても忘れられず、気持ちを持っていかれ、何を差し置いても優先してしまうようになる(メンヘラ)。

彼らの健康と安全と安心のために、今日も働く。

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