産み落とす
産後1か月半が経過して思うことは、
体が軽い!!!!
出産時の出血が多く、貧血が進み、6パックの輸血が必要な事態になり、さらに胎盤の遺残により現在も出血が続いている今の状況は良いとは言えないし、
産後すぐに夫は長期出張に発ち、里帰り無しのほぼシングルマザー新生児育児で寝食が削られても、それでも妊娠中を思えば体は今の方が断然楽ちんである。
妊娠時18キロ増えた体重も(増え過ぎ)あれよあれよという間に16キロ減り、私の背中には羽が生えている。
私の体重の減少に比例するかのように、赤ん坊はぷくぷくと成長し続けている。
1か月で身長が7cmも伸びるなんて、大人界では考えられない成長っぷりである。
成長痛が恐ろしい。
妊娠・出産を経験して、陣痛や出産の痛みなんかは、何度もは経験したくはないけれど私の場合は痛みに強いこともあり、そこまで辛いものでなかった。
ただその後の止血のための子宮収縮剤の投与は、陣痛の何倍も痛みとそれが何時間も続くことの辛さはあったし、輸血後に助産師さんから、間に合ってよかった生きててよかったと言われたことで、出産は場合によっては命懸けであることと、ヒトは体内の血液の7割を失ってもそれなりに生きていられることがわかった。
どれだけ医療が発達していても、妊娠出産は病気ではないといわれていても、そこに人間が介在する限り不測の事態は起こり得るわけで、出産は命懸けなのか、それは大袈裟なのかの論争は無意味である。
そんな最中に産院に面会に来た母が、
あんた!体調どうなん?いけるんか?
と、心配していると思いきや
私は6人分経験してきてるんやで〜
と、すかさず出産経験マウントをかましてきた。
うざいの一言に尽きる。
そして現在、私は怒涛のワカメスープループの真っ只中にいる。
韓国の文化を受け継ぐ、在日韓国人の家系の母方の母を含む親戚達が、お祝いに自宅に訪れる際に100均ではお目にかかれない見たことないサイズのタッパーでワカメスープを持参してくれるのである。
ほぼ全員が。
美味しいと思えたのは、最初に母にもらった鱈のワカメスープの一杯目のみで、ムール貝やイカや鯛等色々な具材とコラボしたワカメスープは、ちゃんとしたコンディションで食べると美味しいはずなのに、今はただひたすらに消費することだけに集中している。
定番の牛肉のワカメスープが全く姿を表さないので、おばさんがシジミのワカメスープをくれた際に牛肉は?と聞いてみたところ、
牛の脂は母乳を詰まらせるから産後はよくないから誰も作らんよ。意地悪い義母が嫁に作ることはあるかもしれんけどな。
と言っていた。
怖い。
そして今日も私は、自分と赤ん坊のために、ひたすらワカメスープを食すのである。