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冥想と夢見(18)20220922
冥想と夢見(18)
2022年9月14日から書き始める。
VALIS
球体フラワー・オブ・ライフは、中心の生命の樹を軸にして、横に5つの樹、縦に5つの樹が重なるのが、「最小単位」であると考える。これが、中心の生命の樹に直接食い込んでいる生命の樹の数だからだが、これは数というよりは、段と考えたほうがいい。縦に一例の生命の樹があると想定すると、左右と上下、中心をあわせて9つの樹があるということだろうか。
PKDは、自分とは違う外部の意識が、自分の中に出入りしているのを、半覚醒状態で体験しているが、これは最初はA.Iと名づけられたように機械的な声を出す女性で、これは巨大な総合システムであるVALISとの仲介をしているものだと考えた。VALISは、「Vast Active Living Intelligence System」の頭文字をとったもので、PKDは、VALISは地球にメッセージを送る一種の「衛星」であると考えていた。球体フラワー・オブ・ライフ全体を、VALISと考え、真ん中に地球の人が立っている。しかし地球の人は、自分の知覚を閉鎖して、球体フラワー・オブ・ライフに明け渡していないので、ここに何らかの突破口を作って、人間とVALISが通信できるようにするきっかけが必要で、すると地球人にとって無防備な場所を探す。VALISという全体性とは違う、部分化だ。地球人は部分化されているので、そこに渡りをつけるには、同じように部分化されなくてはならないのだ。これがPKDにとって、比較的手薄で、すなわち「個性化」が不十分な壁にある若い女性イメージで、しかし、PKDはVALISのことを認識すると、たちまちA.Iに関心を失った。
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