スリラーバーク型黒単モリア構築論[6弾環境]
前書き
お初にお目にかかります、月うさぎ(@MdaTaePraty)と申します。
今回、11/25発売の第六弾で登場した「(ステージ)スリラーバーク軸のゲッコー・モリア」について構築のポイントや戦術などを共有させていただこうと思います。
黒単モリアは前環境で猛威を振るっていた青黒サカズキと同じ黒のカードを使用でき、トラッシュのカードを再利用したり、低コストキャラの除去が使いまわすことが出来るといった類似点で事前の評価がそれなりに高いリーダーだと認識しています。
しかし、その方向性でデッキを組んでいった際、突き詰めていくと「青黒サカズキがやっていることの安定性や対応力を落としただけのデッキ」になっていったのです。
そして一度「特徴:スリラーバーク海賊団」のカードが持つ要素を分解し再構築したところかなり使用感のいい構築が見つかったため本記事にて解説させていただきます。
これから「モリアを使用してみたい」、「使用しているがしっくりくる構築が見つからない」と考えている方はこちらの記事を読んでいただけますと理解が深まるかと思いますので、無料部分だけでもぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
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関連情報
※既知の方は読み飛ばして結構です。
過去弾の記事の一部や初心者~中級者向けのプレイング記事に関しては無料公開しており、よかったらそちらも読んでいただけると幸いです。
まだ手探りではありますが、対戦動画を中心としたyoutubeチャンネルも開設したため、そちらも見てくださると嬉しいです
筆者実績:
- 2023CS 一次予選 エリア予選(神奈川) ベスト32
- 2023CS 一次予選 決勝大会 ベスト16
X(Twitter):
@MdaTaePraty
note:
https://note.com/lockongn006
Youtube:
https://youtube.com/@optcg_blue_ocean?si=1p1j7CYZFiuwoLNl
「青黒サカズキ」からの脱却
「黒単モリア」の解説を始めるにあたって、一番最初に語らなければならないデッキは「黒単モリア」ではなく「青黒サカズキ」であると言えるでしょう。
なぜなら、6弾発売前の5.5弾環境において上位を独占しており、黒という同じ色を使っているが故に比較対象となるデッキであるからです。
「青黒サカズキ」というデッキを要素としてざっくり分解すると、「優秀なブロッカー」、「低コストで相手のキャラのコストを下げるカード」、「効率のいい除去カード」、「手札を入れ替えることが出来るリーダー」と言えます。
これらを駆使して相手のキャラを全て除去しながら相手のリーダーのアタックをブロッカーで防いでアドバンテージ差をつけていくのが「青黒サカズキ」というデッキです。
しかし、「効率のいい除去」の代表格として「犬噛紅蓮」を採用でき、リーダー効果で「コストダウンカード」と「除去カード」の偏りを解消出来る「青黒サカズキ」と「黒単モリア」を比較した際に、除去力においては「青黒サカズキ」に軍配が上がります。
このことから、「相手のキャラを全て除去しながら相手のリーダーのアタックをブロッカーで防いでアドバンテージ差をつけていく」という戦法を取りたいのであれば、「青黒サカズキ」を使用するべきだと考えます。
この先の項にて、「除去力はサカズキに劣る」という前提を踏まえた上で「黒単モリア」が強力である点を解説していこうと思います。
スリラーバーク海賊団概要
「特徴:スリラーバーク海賊団」のキャラカードはざっくり分けると3種類存在しています。
「4コストでリーダー効果で登場させるキャラクター」、「2コスト以下でステージ効果で登場させるキャラクター」、「その二つを同時に登場させることが出来る8コストのモリア」です。
各カードの詳しい役割は後述しますが、基本的に「4コストのキャラを3ドン使ってリーダー効果で登場させ、1ドンで2コストのキャラをステージ効果で登場させる」ことでアドバンテージを稼いでいくデッキと定義しています。
手札の状況に左右されず4コストでキャラを2体登場させることが出来るのは非常に強力である反面、「スリラーバーク海賊団」のキャラ達は「ルッチ」や「レベッカ」と比較すると手札から出した時に割高に感じるのは否めません。
このデッキの特筆すべき点は「特定の組み合わせのカードを引けた時の最大値」ではなく、手札状況にほぼ左右されず常に一定のプレイや、ゲームプランの構築が可能という安定感なのです。
また、実質的に専用イベントである「影の集合地」は多面展開を得意とするデッキに対して非常に効果的であり、この一枚を「ドクトル・ホグバック」で使いまわすだけで完封出来る対面も存在しています。
デッキレシピ
こちらが新弾カードの調整中に筆者の使用していたデッキレシピです。
具体的な採用枚数・採用理由に関しては後述しますが、「犬っぺ」「シンドリー」「ドクトル・ホグバック」によって手札とトラッシュの質を上げながら盤面のキャラを増やし、中盤以降は整えた手札とトラッシュを活用していくつかのゲームプランを使い分ける構築となっています。
各カード採用理由
リーダー ゲッコー・モリア
3ドンを使うことでアタック時に手札を1枚トラッシュして、トラッシュから4コスト以下の「特徴:スリラーバーク海賊団」のキャラを登場させることが出来るリーダー。
前述しましたが、「特徴:スリラーバーク海賊団」の4コストキャラは4コスト支払って登場させると他の黒の同コスト帯のキャラと比較するとややパワー不足と言えます。
しかし、モリアのリーダー効果を活用することで3コストで登場させることが出来ることに加え、トラッシュに一度送ってしまえば手札に存在するかのように扱えるのが非常に高い安定感を支えるパーツとなっています。
基本的には「犬っぺ」・「シンドリー」・「リーダー効果」でトラッシュを増やし、対面ごとに不要なカードを4コストキャラに変換して戦っていきます。
「青黒サカズキ」との大きな差別化点として、ステージの「スリラーバーク」が採用出来ることによって毎ターン2コストのキャラを手札を減らさず登場させることができ、リーダー効果で登場させた4コストキャラと合わせて相手にアタック回数での圧を掛けることが出来る点と言えます。
ライフの総量が5である点も「緑黄ヤマト」が無視できないと予想される環境においては追い風であり、「黄エネル」のように序盤を耐えて高コストキャラでひっくり返してくる相手には10クザンを使って制圧することが出来ます。
この「低コストキャラを大量に展開してアタック回数を稼ぎ、相手の手札を枯渇させる」プランと「ライフを守って10クザンを着地させ、そこから盤面を制圧していく」プランの2つを「犬っぺ」「ホグバック」の登場時効果を利用して使い分けるのがこのデッキの基本戦術です。
10コスト クザン(OP02-SEC)
2弾で登場したSECであり、場に存在する限り相手のすべてのキャラのコストを-5することが出来るフィニッシャー。
元々このキャラは「安全に登場させることが出来れば強い」が、「サーチ手段がなく、採用枚数を減らすと引けなくて採用枚数を増やすと手札でかさばる」という欠陥を抱えていました。
また、サポートなしでは登場時に5コストまでのキャラしかKO出来ず、相手の大型キャラや多面展開の返しとしてはかなり不安が残るカードです。
しかし、このデッキにおいてはリーダー効果や「犬っぺ」で手札を捨てる機会が多く、必要な対面以外や複数かさばった時のリスクをかなり減らすことが可能と言えます。
そして、後述する「影の集合地」を使うことで相手の小型キャラ多面展開に対しては耐性があるので、「影の集合地」が苦手とする大型キャラの連打に対してはこのカードでけん制するという構築となっています。
4コスト ドクトル・ホグバック
「特徴:スリラーバーク海賊団」を持つ4コストキャラの1体でこのデッキのメインエンジン。
「特徴」さえ一致していればキャラだけじゃなくステージやイベントもトラッシュから回収することが出来て、一度トラッシュに落ちてしまえば何度も蘇生して無限にリソースを増やすことが可能です。
このデッキは出来るだけ早くステージの「スリラーバーク」を設置したいため、「シンドリー」やリーダー効果でトラッシュに落ちた「スリラーバーク」を回収できるのもかなり強力です。
4コスト アブサロム
「特徴:スリラーバーク海賊団」を持つ4コストキャラの1体でこのデッキの除去担当。
登場時効果でコスト2以下のキャラをKO出来るため、コストダウンのカードと合わせて相手のキャラを減らすことが役割。
「スリラーバーク」の効果で2コストのキャラがレストで登場しますが、相手の場に低コストキャラがいなければ効率よく取ることが難しくなるため、コストダウンのカードが無くても序盤から効果を使っていくのが重要です。
4コスト ペローナ
「特徴:スリラーバーク海賊団」を持つ4コストキャラの1体でこのデッキのリソース削り担当兼2000カウンター枠。
登場時効果で相手の手札を1枚捨てさせることが出来るため、小型のアタックと合わせて相手のリソースを削ることが可能です。
コストを下げる効果と「アブサロム」+「大噴火」を合わせれば7コストのキャラをKOすることも可能なため、後攻4ターン目の動きとしてはかなり強力です。
注意すべき点としてはコストを下げる効果も相手の手札が5枚以上存在していないと使えないため、前のターンで相手のライフを取りに行く等の調整が必要になります。
4コスト ロブ・ルッチ(OP05)
登場時効果でコスト2以下とコスト1以下のキャラをKOすることが出来るキャラクター。
手札から登場させる観点で言えば「アブサロム」の上位互換といえ、複数面のキャラが処理可能です。
コストを下げるイベントと合わせて相手の中型キャラをKOしつつサーチキャラも処理することで「スリラーバーク」で蘇生したキャラが相手にアタックされにく状況を作ることが可能です。
また、10クザンを登場させた後は最強のカードになるため、10クザンを着地させるプランの時は合わせて1枚手札に確保する動きが重要です。
3コスト たしぎ(ST06)
起動メインの効果で相手のキャラのコストを2下げることが可能な2000カウンター。
前述した「アブサロム」や「ルッチ」と合わせて中型キャラを取る他、それらのキャラで小型キャラを取っていればレストのたしぎが処理されにくくなるという点が非常に噛み合うため採用しています。
また、パワーの4000と準アタッカークラスのため、除去を使う必要がないタイミングではドンを付与してアタックしていくことが出来るのも評価が高いポイントです。
2コスト 犬っぺ
このデッキの潤滑油であり、「スリラーバーク」で蘇生することが出来る2コストのキャラ。
このキャラを「スリラーバーク」で使いまわすことにより手札の質を高めることが出来、対面次第でブロッカーやコストダウン、大型キャラなど必要なカードを選んで手札に残していくことが可能です。
このデッキのカードの大半はリーダー効果+「ドクトル・ホグバック」で回収が可能なため、回収の出来ないコストダウンカードや、終盤複数必要になる2000カウンター等を優先して手札に残すのがいい場合が多いです。
2コスト 風のジゴロウ
パワー3000の「スリラーバーク」で蘇生することが出来る2コストのキャラであり、「影の集合地」とコンボするためのキャラです。
リーダー効果で「ホグバック」を蘇生し、「影の集合地」を回収、「スリラーバーク」の効果で「風のジゴロウ」を蘇生と繋げることで、「6ドン使って5000のキャラを立てながらリーダーのパワーを8000にする」という強力なコンボを扱うことが出来るのがこのデッキの大きな強みとなっています。
トラッシュにホグバックが残っている限りループすることが可能で、10クザンを無理やり着地させたあとにライフを減らされても、このコンボと手札の回転による2000カウンターを温存することの容易さが組み合わさって守り切ることが可能になります。
2コスト ケルベロス
「スリラーバーク」で蘇生することが出来る2コストのキャラで、ブロッカーを持つキャラクター。
このデッキにおける唯一のブロッカーであり、相手の攻撃を効率よく防ぐためのカードと言える。
相手の低コストキャラをKOしたうえでこのキャラを「スリラーバーク」で蘇生することによって、相手のリーダーのアタックを強要することも可能なため、低コストキャラのKOに価値が生まれていると言えます。
1コスト シンドリー
登場時にデッキの上から5枚トラッシュすることが出来る2000カウンター。
2000カウンターを持っているが、序盤は積極的に登場させるべきキャラクター。
このデッキは「アブサロム」、「ホグバック」のコストとしてトラッシュのカードを利用するため、トラッシュの質だけではなく枚数もそれなりに重要となる。
その中で、5枚一気にトラッシュすることが出来るこのキャラは重要であり、トラッシュに行けば再度「スリラーバーク」で蘇生出来る故に相手からKOされづらいことも評価が出来ます。
2コスト 影の集合地
このデッキのゲームプランに絡む重要なイベントカウンター。
コスト2以下の「特徴:スリラーバーク海賊団」を持つキャラをKOし、ターン中影の集合地でKOしたキャラの数に1を足した数×1000のパワーをリーダーに加算することが可能。
このカードの効果で「風のジゴロウ」をKOすることでリーダーのパワーを+3000することが可能であり、キャラの白ひげを登場させた際のリーダー白ひげと同じパワーになるため、相手のキャラ展開に対して耐性を得ることが可能。
さらに、「犬っぺ」をKOすることで2枚の手札入れ替えも可能なため、手札にあるカウンターの無いカードをカウンター値に変換することも出来る。
一点気にするべき点としては、相手がアタック前にコスト2以下のキャラを処理してきた場合、ターン中のリーダーパワーの上昇値が下がってしまう可能性がある。
1コスト 大噴火
1コストで手札を減らさずに相手のキャラのコストをマイナス2することが可能なイベント。
このカードと「アブサロム」を組み合わせることでコスト4以下のキャラをKOすることが可能になる。
3-4コスト帯には処理したい対象が多く、手札消費なく処理することが出来るこのカードはとても便利であると言える。
序盤に複数枚手札にかさばってしまった場合を除いて、基本的には手札にキープする優先度の高いカードである。
1コスト スリラーバーク
このデッキのもう一つのメインエンジン。
毎ターン1ドンのみで2コストのキャラを蘇生することが出来る強力なステージカードであり、このデッキのアタック回数を保証するカード。
役割としては「犬っぺを蘇生して手札の質を上げる」、「ケルベロスを蘇生して相手のアタックを強要する」、「風のジゴロウを蘇生して影の集合地を構える」、「シンドリーを登場させてトラッシュの枚数を増やす」など多岐にわたる。
このカードの存在によって毎ターン手札消費なく低コストキャラを登場させることが出来るため、常に「盤面上にアタック出来るキャラが途切れない」という状態を作り出すことが可能。
特に「犬っぺ」や「風のジゴロウ」に関してはパワーが3000あるため、2ドンを付与することで相手のリーダーへアタックして相手のリソースを削ることも出来る。
おまけ:不採用カード
4コスト レベッカ
3コスト ヒナ
「青黒サカズキ」で引っ張りだこになっている強力なキャラクター2種。
このデッキにおいてもコストを下げながら展開を出来る点は強力であると言える。
ただし、先述した通りリーダー効果のコストが実質3ドン必要であり、2コストの「犬噛紅蓮」が存在しないことによって取り回しがかなり悪くなってしまっていたため不採用。
「青黒サカズキ」と比較するとトラッシュから回収したいキャラクターも少なく、この二種に頼った構築にするよりも「スリラーバーク海賊団」に比重を寄せた方が安定しました。
4コスト ローラ
4コストの効果を持たないバニラキャラクター。
先攻2ターン目に登場させるのは強力なのですが、逆に言うとそのタイミングを逃すと出したいタイミングがないため不採用。
パワー6000のリーダーである白髭などが流行しているのであれば採用候補となりますが、現在の環境予想を元に構築すると「ホグバック」や「ペローナ」で登場時に手札1枚分のアドバンテージを得た方がいいと考えています。
8コスト ゲッコー・モリア
展開効果を持った8コストの大型キャラ。
今回のレシピでは不採用だったが、環境次第では採用圏内であるカード。
不採用の理由としては、リーダー効果+「スリラーバーク」で出来ることと役割が被っており、カウンター値のないこのカードが無ければ勝てない対面が少ないと感じたため安定性を向上させるため不採用としています
基本的な立ち回り
勝ち筋
基本的には2パターンあり、「小型キャラにドンを付与してアタックし続けることで相手のリソースを削り切って勝つ」か、「ライフを手札で守って10クザンの着地を保証し、そこからアブサロムやルッチで盤面を捲って勝つ」2択となります。
この二つの勝ち筋に対して相手が対応してきた場合やトリガー効果などで目論見が外れた場合、「影の集合地」を利用してターンを稼いでもう一方の勝ち筋に移行することが可能なのがこのデッキの最大の強みと言えます。
基本的にリーダー効果と小型キャラのアタックにドンを利用するため手札に「プレイするカード」をため込む必要がなく、手札入れ替え効果と合わせて手札に2000カウンターを増やすことが出来ることが土壇場の硬さにも繋がっていて、見た目以上の耐久能力を誇っています。
盤面のパワー5000のキャラが残るのであれば相手の手札を削っていって「影の集合地」で蓋をし、相手が盤面に構ってくれるのであれば10コストの「クザン」で盤面を取り返すという2択を迫りながらゲームを展開することで自分のゲームプランに持ち込むことが可能なのです。
マリガン
優先度が高いカードとしては「スリラーバーク」、「シンドリー」、「犬っぺ」が挙げられます。
基本的には「スリラーバーク」を場に置いて、トラッシュが5枚以上ある状態を素早く作ることが重要であるので、それを実現しやすい手札をキープします。
初手に「スリラーバーク」が無くても、「犬っぺ」で引き込んだり「シンドリー」でトラッシュに落として「ホグバック」で回収するなどの手段があるため、マリガン基準としては序盤の動きさえ確保出来ていればある程度甘めに考えていいのかなと考えています。
対面考察
前書き
この対面考察は各項の更新日時時点での調整会・リモートのフリー対戦での対戦経験を元に記載しており、試行回数があまり多くなく、対面の練度や構築の変遷次第では異なる評価になる場合があることをあらかじめご了承の上読んでいただけますようお願いいたします。
青黒サカズキ 微有利 後攻
相手の処理カードに対してこちらの展開のリソースが切れづらいためアタック回数を稼ぎやすく、微有利であると言えます。
「影の集合地」ループに対して「犬噛紅蓮」という回答があるため他の対面ほど万全な勝ち筋を作れるわけではありませんが、サカズキ視点では序中盤に「犬噛紅蓮」を使いたいタイミングが多く、手札枚数も確保できていない場合が多いため総合的にはそこまで問題にはならない印象です。
また、「レベッカ+ヒナ+ルッチ」の展開に対して10クザン(ルッチKO)で返すことによって、「氷河時代」が手札になければ10クザンが処理漏れする可能性が高く、執筆現在の主流構築に対してはかなり強く出られました。
緑黄ヤマト 微有利 先攻
この対面でのみマリガン基準が異なっており、「ケルベロス」を最優先とします。
毎ターン「ケルベロス」をリーダー効果&「スリラーバーク」で蘇生し続けることによってライフが3以下になるタイミングを遅らせ、低リスクでヤマト側のリソースを削ることが可能になります。
ライフが5であることも追い風となっており、キャラの攻撃は一発まで許容することが可能なためある程度余裕をもって立ち回ることが出来ます。
黄カタクリ 有利 先攻
カタクリに対しては4コストキャラに加え、「犬っぺ」や「ジゴロウ」などで攻撃回数を稼いで手札を枯らしていくことで非常に有利に立ち回ることが出来ます。
先攻を取ってとにかく攻撃回数を増やす(+ペローナで手札を減らす)ことを意識しながら連続攻撃を仕掛けていくと、カタクリ側の立ち回りが大きく制限されるので非常に有効です。
キャラを殴り返しても効果で蘇生するためリソースが尽きず、無視して顔面を殴りあうと攻撃回数の差でどうしてもモリア側に分があるため有利対面であると考えています。
今後の調整方針について(12/2追記)
今週は諸事情によりほとんど対戦できなかったため、大会結果やX上での評判などを元に来週以降のデッキの調整方針について記載します。
まず一点最初に環境を読み違えていた部分として、8モリアの採用率が挙げられます。
現在シェアが非常に高いサカズキ、モリアが海軍軸で8モリアを採用していることにより、10クザンを置く前のターンに多面展開されてしまって10クザンを置けないケースが多発しています。
今主流のモリアは「手札からプレイするのは優秀な海軍のカードで、余ったドンや除去が足りない時にリーダー効果を使って穴を埋める」ような構築になってるため、こちらも試して行こうと考えています。
「影の集合地」ギミックは枠をかなり大きく取るため海軍ギミックとは共存させることが難しく、平行して研究して環境に合う方をメインとして調整していこうと思います。
終わりに
白ひげ以来である「構築論」と銘打った記事となっている黒単モリア構築論でしたがいかがだったでしょうか。
6弾環境は(いくつか追加されるスターター等ありますが)自分が出場する「日本一決定戦」の開催される環境であるため、いろいろなデッキを触りたいと思っております。
まだ環境開幕から日が経っておらず、環境の変化とともに改良しながら記事も更新していこうかと思うので、ここまで読んでくださった方は通知をオンにしてたまに気にかけてくださると嬉しいです。
まだこのデッキは発展途上であり、対面考察などもまだ浅い部分が多いですが、何か質問や感想などありましたらTwitter(@MdaTaePraty)の方へお気軽にDMしていただければと思います。
ご拝読ありがとうございました!