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【全文無料】紫単ルフィ構築概論

前書き

 お初にお目にかかります、月うさぎ(@MdaTaePraty)と申します。
今回は5弾で登場したリーダーであり、直近のスタートデッキや9弾の発売で大幅に強化された「紫単ルフィ」の構築について執筆させていただきます。

 このリーダーは紫単色のリーダーであり、手札消費なく安定したドンの加速が出来る非常に強力なリーダー効果を持っています。
 そのシンプルさと安定感から5弾発売直後は環境トップを独占していましたが、その後に台頭してきた「青黒サカズキ」や「赤紫ロー」など序盤からの除去性能が高いデッキに対して不利を背負っていたためか、直近ではあまり日の目を浴びない不遇な時期を過ごしていました。
 本記事では、スターターや9弾で新しい紫の麦わらの一味のカードを大量に獲得してついに環境トップクラスのデッキへと返り咲いたこのデッキの強みや戦い方について紹介していこうと思います。
 「麦わらの一味を並べて戦いたい」、「動き出しが早く、手札事故を起こさない安定したデッキを使いたい」という方に特にお勧めのデッキとなっているため、無料部分だけでも読んでいただけたら嬉しいです。

※いいねや高評価が多いと今後の活動の励みになりますので、気に入ったらぜひTwitterのフォロー、他の記事の購入を検討いただけると幸いです。

関連情報

※既知の方は読み飛ばして結構です。
過去弾の記事の一部や初心者~中級者向けのプレイング記事に関しては無料公開しており、よかったらそちらも読んでいただけると幸いです。

筆者実績: 
- 2023CS 一次予選 エリア予選(神奈川) ベスト32 
- 2023CS 一次予選 決勝大会 ベスト16
- 2023CS 日本一決定戦 予選7位 優勝
X(Twitter):
@MdaTaePraty

宣伝

 この記事とほぼ同じ粒度・文章量で9弾環境の他デッキについても記事を書いています。もし、この記事を読んで気に入ったら他デッキの記事を読んでいただけたら嬉しいです。

紫黒ルフィ
https://note.com/lockongn006/n/nc892fe40150e

赤単シャンクス
https://note.com/lockongn006/n/nd29edbf428ce


「お前はもう… おれについて来れねェぞ… おれの技はみんな… 一段階進化する」

 こちらのセリフは原作387話でCP9のブルーノと対峙したルフィのセリフで、そまでのルフィにはなかった力である「ギア」を初披露した時のものであり、今回紹介する紫ルフィというデッキは「ギア2」に近い性質を持っています。

 まず、このリーダーは他の紫単色のリーダーと比較してステージやキャラに頼らず単独でドン加速が出来るため非常に安定しており、序盤からキャラの展開に他のリーダーよりも多くのドンを使用出来るのが特徴です。
 反面、ライフを手札に加えるというデメリットによって、実質的にはライフが3枚くらいしかありません。
 さらに、ワンピースカードはドンカードの枚数の上限が10枚とわりと少ない枚数に定まっており、いくら加速しても10枚以上に伸びることはないので数ターン先には相手にドンが追い付かれてしまうというのも他のゲームの類似デッキにはない特徴もあります。

 これら3つの特徴を整理すると、「序盤から安定して多くの手札やドンが使える代わりにライフが少なく、2,3ターン後には使えるドンの数が追い付かれてしまう」と言えます。
 つまり紫ルフィというデッキはギア2を使用したルフィのように「時間制限付きかつ命を縮めてしまうデメリットはあるものの、非常に高速で強力な攻撃を繰り出すことの出来る」デッキなのです。

リスクを恐れず、リターンを取る

 このデッキを使っている初心者~中級者の方で、「このターンはリーダー効果を使っても使わなくても出せるキャラが変わらないから使わないでおこう」、「相手がドン振って殴ってきたら怖いからリーダー効果は次のターンに使えばいいや」という消極的な運用をちょくちょく見かけますが、これは絶対にやめましょう。
 ワンピースカードにおいて「アクティブでのドン追加」は非常に強力な効果であり、これの使用回数を減らしてしまうのは「紫ルフィ」の大きな強みを失っているため、最低でも2ターン目&3ターン目の2回は何も考えずにターンを迎えた瞬間使うようにしましょう。

 また、ルフィのリーダー効果が持つ「ライフを手札に加える」というコストはただの一見デメリット効果のように見えますが、序盤から強い動きをしたいこのデッキにとっては「通常のドローに加えて1枚多く手札が増える」メリットとしてデッキの安定感を支えてくれています。
 それでもライフを取ることに抵抗のある方は、「ライフが5で、コストを払えばドン加速出来るリーダー」ではなく、「ライフが3で、2回まで無料でドロー+ドン加速が出来るリーダー」だと考えてください。

デッキレシピ

こちらが9/20現在、筆者の使用しているデッキレシピです。

 具体的な採用枚数・採用理由に関しては後述しますが、基本的には先攻では4→7→9、後攻では5→8→9のドン進行で相手より先に強いキャラを登場させて盤面の有利を作り、その有利で相手のやりたいゲーム展開をさせないことがこのデッキ戦い方です。
 有利な盤面を活かして早いゲーム展開が得意な相手へは「ゴムゴムの巨人」が活きるタイミングまで盤面処理を行い、遅いゲーム展開が得意な相手へは積極的にライフへの圧をかけることを意識しましょう。

おまけ(廉価版レシピ)

 高騰してるカードを避けつつある程度実戦的に組むのであればこんなレシピになるかなと思います。
 プレイ方針や細かい動きが異なるため本レシピについての解説はこちらの記事では行いませんが、もし安めに「紫ルフィ」を組んでみて試したいという方にはおススメです。

各カード採用理由

※今回はお試しでカード画像を添付しています、今後も要望があれば続けるかもしれませんので、ご意見等DMでいただけると助かります

リーダー モンキー・D・ルフィ(OP05)

 5弾で登場し、スターターデッキと9弾で強化された紫単色のルフィ。
 今回の構築ではスターターで登場した「ルフィ太郎」での展開を軸に、序盤からパワー6000以上のキャラで強い盤面を形成していくような構築となっています。

 先述したようにライフを減らしながらドンを加速することでゲームの速度を一気に上げることが出来るため、序盤が弱いデッキに対しては一方的なゲームを仕掛けることが可能となっています。
 特に先攻を取った時の動きが凶悪であり、本来5コストのキャラしか出せない3ターン目に7コストのキャラを登場させることが可能であり、さらにこの動きをするために他のカード(ドン加速カードなど)を必要としないのがこのリーダーの一番の強みです。


9コスト モンキー・D・ルフィ(OP09)

 9弾で登場した9コストの速攻キャラ。
 登場時に1ドンマイナスすることで速攻を得ながら1枚ドローすることが出来るキャラで、「消費が少なく除去されにくい大型キャラ」の役割を持っています。
 後述する「ルフィ太郎」や「サン五郎」等のキャラはバトルではそれなりに取られにくいものの、KO耐性などはないため除去効果ではわりと簡単に取られてしまいます。そのような除去効果を多く持つリーダーに対して、ドロー効果で自身の消費を抑えつつ相手にカードの消費(「氷河時代」や「ビルディングスネイク」などの除去範囲を広げるカード)をさせることでリソース量の差を生み出すためのカードです。

 この構築においては有効な対面に対しては連打したいため4枚のフル投入となりますが、腐ってしまった場合でも「おナミ」や「ゴムゴムの巨人」など手札入れ替え手段が豊富なためフォローが可能になっています。

7コスト ルフィ太郎

 このデッキの軸であり、最重要となる7コストのキャラ。
 登場時に手札から5コスト以下の「特徴:麦わらの一味」を持つキャラを登場させることが出来るシンプルな展開効果を持っています。
 他のデッキでは本来5コストしか使えない先攻3ターン目に7コストのこのキャラを登場させることが出来るため、「5コストキャラと合わせて無料で7/8000のキャラが出てきている」と言っても過言ではなく、その凶悪さがわかるでしょう。
 このキャラで展開出来る「ゾロ十郎」、「サン五郎」、「おナミ」はそれぞれ性質は違うものの手札を増やす効果を持っており、本来手札消費の荒くなる多面展開を行っても手札が減りにくいというのも間接的にこのキャラの強みであると言えます。

 このキャラ+6000ラインのキャラを最速の3ターン目に登場させることが主軸となる戦術であるため、意識してサーチ先やライフの受け方を考えましょう。
 このキャラを絡めた展開を2ターン連続で行うのも強力であり、4ターン目には盤面が5面パワー6000以上のキャラで埋まることも珍しくありません。

6コスト サンジ(OP07)

 紫の「特徴:麦わらの一味」を持つ2000カウンターであり、ブロッカーでもある便利なカード。
 通常時は「ルフィ太郎」の効果で出すことも出来ず、ブロッカーとして登場させる機会はあまりありません。ただ、ゲーム終盤に「ゴムゴムの巨人」を2回使ったターンの返しでは3コストで場に置くことができたり、「ルフィ太郎」の効果で登場させることが出来るようになるため頭の片隅に置いておくといいでしょう。
 ミラーマッチだと「ウソ八」でレストにならないブロッカーとして有効なタイミングも存在します。

5コスト フラの介

 紫の「特徴:麦わらの一味」を持つ2000カウンターの中では優先度が低めなカード。
 実質6コストでパワー5000の速攻とするは出来るのでリーサルで使うことも可能ですが、場に出ている「ロー」や「おナミ」にドンを振るより効率が悪いため、盤面にキャラがおらずどうしても攻撃回数が足りない時のみ運用しましょう。
 2000カウンターの中で採用する優先度は「ウソ八(ST18)」>>「サンジ」>>「フラの介」であり、手札から使う優先度はこの逆で考えれば問題ありません。


5コスト サン五郎

 5コストでパワー6000と控えめなパワーラインの代わりに、場に残り続ける限り毎ターンアドバンテージを稼いでくれる非常に優秀なカード。
 「ルフィ太郎」で登場させるキャラの中では優先度が高く、後攻の2ターン目に登場させるのも文句なく強いです。
 場に残り続ける限りアドバンテージを稼ぎ続ける性質と、実質的なライフが少ないこのリーダーは非常にかみ合っており、「リーダーを殴られてもサン五郎で稼いだ手札で守ることができ、サン五郎を殴られる場合はリーダーよりもパワーが高いため安く守れる」という状況を作りだすことが出来ます。

 ただし「ゾロ十郎」とは違い手札を増やす効果に即効性はないため、効果による除去やレスト効果などアクティブのキャラに対して干渉出来るデッキに対してはパフォーマンスが落ちます。なので、「ルフィ太郎」から出す時などは相手のリーダーや手札の状況に応じてどちらを出すかは一考の余地があります。


4コスト Mr.2・ボン・クレー(ベンサム)

 このデッキで数少ない「麦わらの一味」ではないキャラで、「ドン加速」と「大型キャラへのけん制」が出来ます。
 以前の環境に比べると、「赤紫ロー」や「エニエスロビー」が消えて格段に除去されづらくなり、大型のキャラが環境に増えたため評価が高いです。
 後攻でこのキャラからスタートした場合、3ターン目には9コストの「ルフィ」を出すことが可能になって特定の対面に対しては非常に強力な動きができます。
 アクティブでの追加なことも強力な点で、追加した1ドンをサーチに使うことで3ターン目の「ルフィ太郎」+αの動きを安定させる役割を担うことも可能です。


4コスト ゾロ十郎

 4コストの「麦わらの一味」でパワー6000というバニラ相当のステータスを持ちながら、サーチ効果を持っているという破格のコストパフォーマンスを誇るキャラ。
 サーチ先に色指定がありますが単色であるこのデッキでは全く問題なく、同型番含む同名カードがサーチ可能と「サーチキャラ」としても「アタッカー」としても優秀なカードであるといえます。
 このデッキの軸である「ルフィ太郎」とのシナジーが強力で、もう一枚のキーカードである「ゴムゴムの巨人」もサーチ可能と、このデッキを支える基盤のようなカードです。


4コスト おナミ

 4コストで手札入れ替え効果を持ったブロッカー。
 「特徴:麦わらの一味」も持っているため「ルフィ太郎」での登場やサーチの対象とすることもでき、4コストと軽いため小回りが利くのも優秀です。
 類似した効果を持つ「クイーン」とは違い「手札を1枚捨てて」から「2ドロー」のため「引いたカードを見てから捨てるカードを選ぶ」ことが出来ない代わりに、手札が「おナミ」1枚だけの際にノーコストでカードを2枚引くことが出来るので、手札交換効果は一長一短です。
 「クイーン」と手札交換効果以外について比較すると「アタッカーにならない」点で劣り、上述した小回りに加え、「ドンを消費しないため「ゴムゴムの巨人」との相性がいい」という点で優れています。

4コスト ウソップ

 「特徴:麦わらの一味」を持つ4コストのバニラ。
 カウンター値を持っている点以外は「ゾロ十郎」の下位互換であり、他に出せるキャラがいる時には優先して登場させることはありません。
 このデッキで起こりうる事故としては「先攻2ターン目に登場させるキャラがいない、もしくは3ターン目のルフィ太郎で出せるキャラがいない」というものなので、最低限そこをカバー出来る「ウソップ」が2枚での採用となっています。
 サーチカードが8枚入っており「ゾロ十郎」が後続のサーチも出来ることを考えるとやや過剰であり、他に採用したいカードが増えた際には優先して入れ替える枠になります。

3コスト ウソ八(ST18)

 スターターデッキにて登場した「特徴:麦わらの一味」を持つ2000カウンターの中で最もこのデッキと相性のいいキャラ。
 ドンが8枚以上あるという緩い条件はあるものの、たった3コストで5コスト以下のキャラをレストにすることが出来るのはかなり強力です。
 リーサルのターンに使うカードとして強力なブロッカーの多い5コストまでレストに出来るのは言わずもがな、相手のリーサルを回避するために5コスト以下のアタッカーをレストにしてバトルで取る、など柔軟な使い方も出来ます。
 この手のキャラとしてはパワーが3000あるのも地味に嬉しく、上述のような使い方をした返しのターンで攻撃回数として頭数に入れやすい点も含めて全てが優秀であると言えるでしょう。

1コスト トラファルガー・ロー

 9弾で登場した名誉「麦わらの一味」であり、2コスト以上の複数特徴参照という独特のサーチ範囲を持つサーチャー。
 カウンター値を持っている上に、このデッキの主軸である「ルフィ太郎」、「ゾロ十郎」、「サン五郎」をサーチ出来るため、動きの安定に一役買っています。
 本構築において、小型のシステムキャラに対する露払いが出来るキャラがこのカードくらいしかいないため、「ボニー互換」のカードなどを扱うデッキに対してはけん制として最序盤に設置しておくのが有効です。
 その独特のサーチ範囲のせいで、最強の守り札である「ゴムゴムの巨人」をサーチできないことが唯一の欠点と言えます。

1コスト 海は海賊が相手だ!!!

 「ロー」と若干範囲が異なっているサーチイベントであり、デッキを安定させるためのカード。
 デッキの上から3枚しか確認できないため選択肢を増やすという面では若干「ロー」や「ゾロ十郎」のサーチに劣るように見えますが、この構築においては自身と「ボンクレー」以外すべてのカードがサーチ出来る上に、「ロー」や「ゾロ十郎」をサーチ出来るため実質的に広い選択肢を持つことが出来ます。
 カウンター値が付いていない上に先攻ではあまりドンが余らないため若干の不安要素はありますが、序盤には「ルフィ太郎」、後半には「ゴムゴムの巨人」をサーチ出来る価値がそれ以上に高いため4枚投入するべき枠だと考えています。

1コスト ゴムゴムの巨人

 「ルフィ太郎」と並んでコストに対するスペックが破格であり、このデッキを現環境のトップクラスに引き上げている最強のカウンターイベント。

 従来のカウンターイベントと比較すると強力な要素をいくつか備えており、ざっくり分解すると「1ドン故の軽さ」、「恵まれた特徴によるサーチのしやすさ」、「実質手札消費をせずに使える上に手札入れ替えまでできる」の3点になります。
 ドンを2枚ドンデッキに戻すコストも存在していますが10ドン溜まっている時にはほぼノーコストであり、「同じターンに2枚以上使った場合、次のターン一時的に使えるドンが減る」というレベルなので非常にリスクが軽いです。
 実質的に「手札消費ゼロで4000のカウンター値をたたき出す」のはリーサルのタイミングでも驚異的であり、このカードの存在があるがゆえに「ライフを守る時に手札2枚以上の消費がある場合は全て通しつつライフが0~1になってから巨人を構えて守ればいい」という極端なライフプランを取れるため、間接的にこのデッキの安定感を上げているカードの一枚と言えるでしょう。

 1ターンに2枚以上使ってしまうと次のターンに使えるドンの数が減り、さらに巨人を構えづらくなるため、余裕があるうちは2枚目の「巨人」よりもカウンター値を先に切ってドンを残すことを意識しましょう。


不採用&採用検討カード

7コスト ユースタス・キッド

5コスト ユースタス・キッド

 リーダーのパワーを1000上げる効果を持った7コストのキッドと、それと相性がいい5コストブロッカーのキッド。
  リーダーのパワーを6000に上げたり、パワー6000のブロッカーを採用することで、「パワー5000ラインのキャラを並べるデッキ」に対しての耐性を得ることが出来ます。
 現環境では「5コストでパワー6000のキャラ」に対する効率のいい除去が少ないため「サン五郎」で代替出来てしまうことが多く、毎ターンドンを減らすことによって9コストの「ルフィ」や「ゴムゴムの巨人」との相性が悪い点で不採用としました。
 今後もし「5コス6000は簡単に取れるけど、7コス8000は取りづらい」という環境になれば、ドンを多く必要とする9コストの「ルフィ」などを削ってこれらのキャラを採用する可能性はあるかなと思います。

5コスト クイーン 

 手札消費を抑えつつ置けるブロッカーで、6000ラインのパワーも持つためアタッカーにもなるキャラ。
 引いたときに便利ではあるものの、「このカードがなければ困る」という状況がなく、大体の場面においてサーチ可能な「おナミ」か「ゴムゴムの巨人」で代替できるため、5枚目以降の「おナミ」というイメージでの採用なら検討出来ます。
 使える状況は多いですがサーチの対象にならず、「ゴムゴムの巨人」の存在から「ブロッカーを並べて守るターンにはドンをマイナスしたくない」という観点から不採用となっています。

7コスト ジンベエ

 7コストのバニラで、「ゾロ十郎」に対する「ウソップ」と同じで、「ルフィ太郎」が引けなかった時に保険となるカード。
 「ウソップ」と違い手札枚数ではなく盤面の数に差が出来てしまうため出力の差は大きいですが、「先攻3ターン目に7コストのキャラを出す」という動き自体が強力であるため採用の余地はあります。
 使っていた感触としては完全に「ルフィ太郎が引けなかった時の保険」としてもぎりぎりのラインであり、枠の都合上「ウソップ」を優先したため今回は不採用となりました。

0コスト ゴムゴムのJET銃乱打

 0コスト3000のカウンターイベントで、カウンターレスをカウンター値に変換することが出来るカード。
 「特徴:麦わらの一味」を持っていることもありサーチが利ききますが、「ゴムゴムの巨人」と役割が被っていてカードパワーが著しく下がるため不採用です。特に、このデッキは序盤に手札2枚要求のアタックを防ぐ必要があまりなく、後半には「ゴムゴムの巨人」や「おナミ」でカウンターレスのカードをドローに変換することが出来るためデッキとの相性はあまりよくないと考えています。


基本的な立ち回り

勝ち筋

 このデッキは冒頭で述べた通り、「序盤から相手より強力なキャラを登場させて盤面有利を作り、そこで得たアドバンテージをブロッカーやカウンターイベントで維持する」ことで勝つデッキです。
 特に「ルフィ太郎」によって盤面形成が早く、「ゴムゴムの巨人」の存在によって後半の防御力が高いため、「盤面を無視してドンをアタックに振り、無理やりライフを詰めていく」ような戦いに対しては滅法強くなっています。
 状況に応じた判断が難しいうちは「手札1枚で止まるアタックは止めつつ、残りライフ1になるまでライフに対する手札2枚以上を要求してくるアタックは基本通す」という方針で戦いつつ、慣れてきたら4コストの「プリン」や「ロー」など手札への干渉をケアするようにするのがいいかなと思います。

マリガン

 マリガン基準としては「2ターン目に出すアタッカー」+「ルフィ太郎」のセットを探しにいきます。
 2ターン目に出すキャラとしては、先攻であれば「ゾロ十郎」か「ボンクレー」、後攻であればそれに加えて「サン五郎」が挙げられます。
 序盤の盤面形成が非常に重要なリーダーであるため、他のカードがあっても2ターン目に出すキャラがない場合はマリガンして探しに行くほうがいいでしょう。

終わりに

 紫単ルフィの構築概論でしたがいかがだったでしょうか。
 スターターデッキをベースに組むことが出来るので集めやすく、なおかつ環境トップクラスで活躍しているデッキなのでぜひ初心者の方も使ってみてほしいなと思い無料記事として投稿しました。
 他の記事も同じくらいの粒度・文章量で書いているため、興味がある方は読んでみていただけたら嬉しいです。

 何か質問や感想などありましたらTwitter(@MdaTaePraty)の方へお気軽にDMしていただければと思います。(有料記事のDMに対する対応が優先となるため、遅れる場合がありますがご理解いただけますと幸いです)
 ご拝読ありがとうございました!


おまけ

 今回この記事を無料で投稿するに至った考えや記事投稿に関するスタンスについてちょこっとだけ…と思ったらそこそこ長くなってしまったので、興味のある方だけ読んでください!

 僕がこのnoteを無料で公開している理由ですが、ざっくりと結論だけ言うと「気軽に文字媒体で情報収集・発信をする文化がもっと広まってほしいから」です。
 ※もちろん自分の他の記事の販促という点ももちろん大きいですが

 だいぶ昔の話になりますが、僕自身が学生時代にカードゲームの店舗大会で初めて優勝出来たのは当時の個人ブログで情報を得ることが出来たからです。
 カードゲームというのは理論のゲームであり、うまい人の「理論」さえ模倣できれば年齢や学力、身体能力に関係なく似たような成果を上げられます。
 それこそ、巷に溢れている「フラッグシップ優勝note」などを読んだり、YouTubeの解説動画を見れば、色々な人の考えた「勝つための理論」を模倣することができるため、僕が個人ブログを漁っていた時代と比べて格段に他人のプレイや構築を身につけやすい環境にあると思います。


 デッキ構築やプレイングというのは本来とても自由なものですが、現代の情報社会で成熟した環境デッキに打ち勝つ「理論」を自力でくみ上げるのはとてつもない才能か幸運、もしくはその両方が必要となります。
 そのため多くの競技プレイヤーは先駆者の構築を「模倣」して、実践の中でその背景となる「理論」を理解し、さらに磨き上げるというプロセスを踏んでいます。
 ですが、僕個人として、カードゲームで一番楽しい瞬間は「自分で組み上げた理論が集合知を超えて勝てた時」だと思うので、「勝てたから満足」だけでは少しもったいないと考えています。

 僕がnoteのタイトルに「構築論」や「構築概論」と堅苦しいタイトルを付けている理由はここにあって、「強い構築や環境にあったプレイを真似して勝ってもらい、ゲームに勝つ楽しさを伝える」ことよりも、「デッキ構築やゲームの基礎的な考え方を共有して、自身で強いデッキや戦術を組み上げるための土台としてほしい」と思っているのです。
 なので、出来るだけ情報を噛み砕き、まだ構築を模倣しただけではその背景にある「理論」を抽出出来ない人がわかりやすいような内容を心掛けています。

 今年の2月に、当時の環境外デッキである緑ウタで日本一決定戦を勝ち抜くことが出来てからは幅広い層の方に読んでいただけるようになりましたが、このスタンスは最初の白ひげの記事(執筆当時まだ超マイナーデッキであり、僕の実績もスタンダードバトルで勝ったレベルでした)を書いた時から変わっていません。

 今回無料で記事を出した理由をもう少し掘り下げると、「noteを読んでいる熱心なプレイヤー」が「スタートデッキでワンピースカードを始めた初心者」を誘い、その初心者のモチベーションが上がった時に勧めやすい文字媒体があればいいなぁと思ったことであり、廉価版の構築を乗せたのもその一環です。
 今のワンピースカード界隈には有料・無料問わず様々なnoteが日夜増え続けており、そこから情報を得る入り口になればいいなと思っています。
 中身の良し悪しは買ってみるまで分かりませんが、無料部分や普段のXの発信などから頑張って目利きをするのも楽しみの一つだと僕は思っています。

 もちろん僕の記事を買ってもらえれば活動を長く続けることの助けになるしとてもありがたいですが、最終的には購読者が何本かの記事を読んだ後に「月うさぎのnoteはレシピと無料部分の概要だけ見れば大体意図が分かるから読まなくていいや」となるのが理想です。
 記事を読んでくれた初心者がゲームにハマって中級者、さらにはベテランになり、初心者を引き込んでくれればまた新しい読者層が生まれるようなサイクルが生まれることを目指しています。
 その結果として僕個人も活動を長く楽しみながら続けていければいいなと思っています。

 そもそも長い本文の後に、僕の日記のような内容をここまで読んでくださり本当にありがとうございます。
 今後もnoteを始めとしてX(@MdaTaePraty)などいろいろな手段でカードゲームの情報を発信していけたら嬉しいので、応援してくれるとありがたいです。
 もしこの雑記に共感してくださる方がいたら、ぜひこの記事の高評価をお願いします…モチベに繋がります!

 それでは改めまして、ご拝読ありがとうございました!!

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