2023年GW(ゴールデンウィーク)最初の週末。京都駅周辺の人流変化を調査
2023年のゴールデンウィーク最初の週末、日本の代表的な観光地である京都駅周辺の人流調査を行い、にぎわう観光地にどのくらい人出が増えているのかを分析しました。人流調査は、携帯電話で使われるアプリの匿名化された位置情報をもとに「人流アナリティクス」の分析ツールを使って行っています。
参考:人流データを活用した観光地分析のお知らせ
■人流分析期間(ゴールデンウィーク最初の週末)
2019年4月27日(土)~4月28日(日)
2019年4月30日(土)~5月1日(日)
2019年4月29日(土)~4月30日(日)
京都駅周辺の人流変化を分析
人流分析の結果から、各年のゴールデンウィーク最初の週末における京都駅周辺の2023年人出は、前年2022年と比べて約107%増加していることが分かりました。一方で、コロナ前の2019年に比べると人出は約77%程度までの回復となっていることが分かりました。
この人流調査から、京都の観光需要が回復傾向にあることが確認できます。また、2022年と比較しても、2023年の人流が増加していることから、観光業界が今持続的に回復していることが示唆されます。
観光地である京都駅周辺の人流データの分析では、人出の変化だけでなく、観光客がどこから訪れているのか、属性や来訪時間帯など人出の変化だけでなく立体的にその場所に訪れた人の特徴を把握することが重要です。これらの情報は自ら情報を選択して把握することができる為、人流データを活用することで、観光エリアにおける旅行者の満足度をあげる改善や観光客誘致などに役立てることができます。
図2.は、来訪者の属性(性別・年代)情報を各年代で分けてグラフ化したものです。
図3では、どのくらい離れた距離から訪れているかをグラフにしています。
属性や来訪者がどこから訪れているかを把握することで、人気のある観光スポットや飲食店の周辺エリアにどのような人が訪れているかを知ることができます。また、時間帯などの情報を元に混雑を事前に予測することができるため、適切な誘導案内を行うことで観光客のストレスを減らし、より良い観光体験を提供することができます。これらの情報は、過去のデータではなく、変化した観光客の今の傾向を捉えることが重要となります。
最後に
GW中日となり、東京都内はいつもより少し静かになっていますが、人流調査の結果からも、観光需要が回復傾向にあることが確認できます。全国各地で人流が増加しており、観光地によっては2019年を超える人出が増えている地域も出てきています。このことからも、観光業が回復していることが分かり、ますます観光に向き合った対策が必要となります。
クロスロケーションズは今後も、人流分析ツールを活用した人流調査や様々な分析を行い、観光業界における有益な情報を提供して参ります。
全国の主要都市や業界だけでなく、有名観光スポットの分析は以下より無料で体験いただくことができます。
人流データを活用した分析については以下よりお問い合わせください。
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