第二十八回　お地蔵さまの会　2022年5月29日
闇の世界から闇の空性へ

１　目を閉じます。ゆっくりと呼吸します。息を吐く時に、身心頭魂の全ての毒を吐き出します。息を吸う時に、宇宙の全ての愛を吸い込みます。真っ黒な煙をどんどん吐き出します。眩しく輝く愛の光を吸い込みます。
２　あなたにとって、これまでの今生で一番落ち着けて安心できる安全な場所をイメージします。そして、その安全な場所の中心に、あなた自身が立っている姿をイメージします。
３　足下の地球の中心から熱い愛のマグマがどんどんと上ってきて、あなたの足の裏からくるぶし、すね、膝、太もも、腰、そしてお腹へとマグマが流れ込んでくるのをイメージします。下半身がどんどん温まってきたのを感じ取ります。
４　宇宙の中心から愛と喜びのエネルギーがあなたに降り注いできて、頭のてっぺんから顔、目も耳も鼻も口も、喉も首も、そして胸へと流れ込んでくるのをイメージします。
５　あなたの真ん中で地球の熱い愛のマグマと宇宙の愛と喜びが触れ合って、新しい宇宙がビッグバンして生まれ、広がり、すぐにあなた自身のすべてが大宇宙となりました。あなたのすべては完全に浄化されて、新しい大宇宙に吸い込まれ消えてしまいました。
６　十方を見渡すと、森羅万象すべてがあなたを包み込み守ってくれています。さぁ安心してすべてを大宇宙に委ねましょう。
７　あなたの目の前の宇宙に光のトンネルが現れます。お地蔵さまが手招きしています。さぁ　光のトンネルの中を進んで行きましょう。
８　トンネルの中が紫色の光に満たされます。それは聖なる浄化の光、神々からの導きの光です。あなたのすべてを完全に浄化してくれる聖なる光です。
９　更にトンネルを進むと、海の青い光に満たされます。それは水の神さまの光です。あなたの中の邪悪な欲望と煩悩の火を消し去ってくれます。
１０　更にトンネルを進むと、空の青い光に満たされます。それは空《ソラ》の神さまの光です。あなたの古い呪縛とがんじがらめの鎖、輪廻を断ち切ってくれます。
１１　更にトンネルを進むと、森の緑の光に満たされます。それは風の神さまの光です。人間同士の生命の繋がり、森羅万象との生命の繋がりを蘇らせてくれます。孤独と依存が消え去り、あなたの中にも森羅万象との新たな愛が巡り始めます。
１２　更にトンネルを進むと、お日さまの黄色の光に満たされます。それは豊かな実りの光です。あなたの冷えが消え去り、感謝と喜びに包まれます。
１３　更にトンネルを進むと、夕日のオレンジ色の光に満たされます。安らぎ、寛ぎ、癒やしに包まれます。心配、苦痛、悩み、死への恐怖が消え去ります。
１４　更にトンネルを進むと、赤い光に満たされます。それは生命の血潮の光です。あなたに残っていたすべての毒が完全に消え去り、新しい生命で満たされます。あなたの血に潜んでいた悪しきカルマたちも完全に浄化されて消え去りました。あなたはもう全ての時空間から自由になりました。カルマからも輪廻からも自由になりました。過去生も平行次元も未来生も消え去ると、あなたの生命の血潮は虹色の光になります。
１５　トンネルの先に光の扉が見えてきました。さぁ　お地蔵さまと手を繋いで、光の扉へと向かいます。５、４、３、２、１、０。あなたは虹色に眩しく輝く光の扉の前に立っています。扉に触れると、扉の中からクリスタルでできた円筒形の容器が出てきました。その中には闇の光が詰まっています。それは闇の神さまがおられる闇の世界の闇の光です。
16　その容器の蓋を取ると、中から闇の光が溢れ出してきました。あなたは消え去ります。あなたという自我も消え去ります。あなたが消え去ます。あなたの自我も消え去ります。あなたが消え去りました。あなたの自我も消え去りました。そして光の扉が開きます。すべてが消え去りました。光の扉も消え去りました。
１7　そこは闇の神さまの世界です。闇の光の世界に今、あなたは浮かんでいます。ただ、浮かんでいます。闇の光の世界は究極の癒やしの世界です。波ひとつ立たない静寂そのものの世界です。あなたの意識はもう暴れ回ることも、あっちに行ったりこっちに来たり右往左往することなく、ただ静寂の中で安らいでいます。

　あなたの意識はもう一点に集まろうとはしていません。すべてを我が物にしよう、知り尽くそうと広がろうともしていません。漂うでもなく、何かに流されるのでもなく、あなたが最も心地良い大きさと形で、ただポッカリと闇の光の世界に浮かんでいます。
　もう闇の光の世界には時間はありません。過去も未来も今も、ありません。
　闇の光の世界には空間もありません。ここも、あそこも、近くも遠くも、中心も外れもありません。
　熟したカルマも熟していないカルマもすべて、細かいチリとなりました。あらゆる記憶やトラウマも、背負ってきた天命や宿命も、パウダーとなりました。どこかから闇の神さまのお世話係である闇ボスがハタキとホウキとちり取りを持って現れ、そのチリとパウダーをきれいに掃除してくれました。
　そして、あなたが知りたい闇の神さまのこと、闇の光の世界のことを闇ボスがとても分かりやすく説明してくれます。
　闇ボスがスッーとあなたの中に入っていきます。そしてあなたの中の闇の汚れをきれいに掃除してくれます。
　あなたの中の闇がきれいになり、あなたの中にも闇の光が戻って来ました。闇ボスがちょっと得意気に話をしてくれます。
　闇ボスに尋ねます。「私の中の闇は、どれくらい汚れていましたか？」
　闇ボスがゼロから10の11段階で教えてくれます。
「闇ボスさん、私の中の闇の汚れを自分できれいに掃除するために何をすれば良いのでしょうか？」
18　闇の神さまが現れて、あなたをハグして下さいます。そしてあなたの頭に手を置いて、言葉がちゃんと通じるようにして下さいます。闇の神さまのメッセージを聞いて。闇の神さまとお話しましょう。
　闇の神さまがあなたのチャクラやクンダリーニ、中心管に突き刺さっていたトラウマを一気に抜き取って下さいます。そしてそのトラウマを見つめながら、それが何であるのか？　なぜそこに今まで突き刺さっていたのか？　抜き去った後、何が起こるのか？　を語って下さいます。
　そのトラウマを闇ボスに手渡し、処分するように命じられます。
　闇ボスがそのトラウマを握りつぶそうとすると、ボワッと何かのビジョンが浮かび上がってきました。そのビジョンは、あなたの過去生、未来生、平行次元の中を延々と今生まで伝わり、生き延びてきた、いつかの誰かの何かのビジョンです。そのトラウマの根源かもしれません。そのトラウマのカルマかもしれません。そのトラウマの終着点かもしれません。そのビジョンを見ましょう。嫌なら嫌だと叫べば、闇ボスが完全に握りつぶしてくれます。
　そのトラウマを今のあなたはどうしたいですか？　持って帰ることも、闇ボスに預けることも、処分してしまうこともできます。さぁ　闇ボスにお願いしましょう。
　闇の神さまが闇ボスの体のどこかを少しだけちぎって、あなたの中に入れて下さいます。これであなたの中の闇ボスも息を吹き返しました。内なる闇ボスの声を聞きましょう。内なる闇ボスとお話しましょう。
19　闇の神さまが闇の天空を指さされると、パッと天空が裂けて、その向こうに闇の空性が見えています。闇の神さまが指をパチン！と鳴らすと、あなたはフワッと浮かび上がり、瞬く間に闇の空性に吸い込まれてしまいました。
20　今、あなたは闇の空性に浮かんでいます。ただ闇の空性を味わって。闇の空性を楽しみましょう。
21　闇の空性があなたに染み込んでいきます。あなたのすべてが闇の空性に癒やされています。
22　闇の神さまの目が見守って下さっています。闇の空性はまた、闇の神さまの目そのものでした。
23　闇の空性のどこかから懐かしい香りがほのかに漂ってきました。それは仏陀さまの香りでした。その香りを吸い込むと、仏陀さまが闇の空性で瞑想され、会得された智恵があなたの中にも流れ込んできます。あなたの内なる仏性が歓喜の声を上げています。さぁ　思い出して。元々あなたの中にもあった仏陀さまの智恵を思い出しましょう。
24　そのまま闇の空性の中で寛ぎ癒やされながら、内なる仏性とお話をしましょう。
内なる仏性の声を聞いて、内なる仏性の慈愛と慈悲に包まれます。
　仏陀さまが涅槃へと導いて下さいます。そこはあなたの涅槃です。それはいつもの涅槃かもしれません。まったく別の新しい涅槃かもしれません。そのあなたの涅槃を見渡して。その涅槃を散策しながら楽しみましょう。もし誰かがいたら話しかけてみましょう。
　あなたの涅槃で最も印象的だったものは何ですか？　そのビジョンをしっかりと持って帰ります。そのビジョンを思い出すだけで、いつでもあなたは、その涅槃に戻れます。もし死が訪れた時には、あなたの涅槃を思い浮かべましょう。瞬時にあなたは、その涅槃に戻っています。
25　新しいこの世へと仏陀さまと共に戻って来ます。そこはもう古い世界ではありません。新しい五次元世界へと戻って来ましょう。そこには新しいあなたの身体、こころ、頭と意識、魂が用意されています。さぁ新しいこの世へと戻ってきましょう。５、４、３、２、１、０。あなたは新しい世界の新しいあなたに生まれ変わりました。内なる仏陀さまを感じて。内なる仏陀さまの声を聞きましょう。
26　さぁ実際にこの身体を感じます。この身体の中に戻ってきます。手をグゥパーグゥパーします。足の指も動かして！　身体に意識をしっかりと戻します。大きく深呼吸して、身体の内側も目覚めさせます。大きく深呼吸して！　しっかりと意識を身体に入れましょう。両手を思いっきり上へ伸ばして背伸びをします。大きく深呼吸しながら、目一杯、背伸びをしましょう！　手足をバタバタと動かして！　しっかりと目覚めます。