創造力を育む
私がこの世で唯一信頼しているカウンセラーの甲斐由美子さんの記事から・・・
「ライ症候群」が幼い子供を殺す
「最愛の娘を失って初めて、私は日本の医療制度に潜む犯罪性に愕然としました。安易な自分の人生観こそが、この犯罪性を支える原点であったと、思い知らされました」一人の母親の嘆きである。
この母親は1982年2月19日、次女・寿子ちゃんを2歳8カ月で死なせている。「誕生以来、ほとんど病気らしい病気をしたことのない寿子が、カゼをひいただけなのにどうして? なぜ‼ 急死しなければならなかったのか」悲痛な悲しみの中、死亡診断書に書かれた「ライ症候群」という文字が彼女の胸に突き刺さった。その後の執拗な調査の結果、両親は驚くべき事実を知らされた。
「カゼの熱を恐れる必要はまったくない。カゼに効くクスリはなく、クスリは本来毒である」
寿子ちゃんの症状は、単なる風邪だった。2月13日、39度2分の発熱。喉
のどを痛がり、全身もだるそう。親なら心配で病院に連れて行かなくちゃと思うだろう。家で休ませていれば、すぐに回復し、寿子ちゃんは元気に保育園に通っていたはずだ。
医院に連れて行く。すると……医師はこう言った。
「風邪ですね。この抗生物質をしっかり飲ませなさい。熱があるあいだは、この解熱剤を1日3回飲ませなさい。それでも平熱にならないときは、注射をしてあげますから、夜間でもいい、連れて来なさいね」
「なんと親切な医師だろう」と母親は感動した。
▼服用薬 :①幼児用PL顆粒、1日3回、計3グラム服用、②マドレキシンドライシロップ(抗生剤、明治製薬)、1日4回、計5グラム服用。
14日、夕方、平熱に戻り家の中で遊ぶ。
15日、37度2分、ゼーゼーと苦しそうな呼吸。別の小児科医へ転院。
「軽い気管支炎です。クスリをきちんと飲ませるように」
▼服用薬 :①バストシリン・ドライシロップ(合成ペニシリン、武田薬品)、1日3回、計3ミリグラム服用、②アスベリンシロップ(鎮咳剤)、1日3回、計3㎖服用、③アリメジンシロップ(抗ヒスタミン剤)、1日3回、計3㎖服用。
16日、朝、目が覚めてみると寿子の両まぶたがパンパンに腫れている。喉が詰まったように大きくゼーゼーという。激しい頭痛と腰痛を訴える。
19日、朝、両まぶたの腫れが引いている。なのにうつろな表情。
朝の支度をしているとき異変が……。
「おや、ねんねしたのかしら……でも……何か変ね……どうしたのだろう……。『ちゃこ、ちゃこ。病院へ行くのよ、起きて』、まぶたがうっすら開き……口も少し開けて……いつもの寝顔と違う……まさか! 私はとっさに右手親指付け根に指を当てた。脈がない! 心臓に耳を当てた。鼓動がない! 午前9時50分──」
『ネルソン小児科学』にはこう明記されている」
「カゼの治療:とくに治療法はない。抗生物質療法は、病気の経過にいかなる効果も与えない」
「ベッドで寝ていることを勧める」。
「知らないことは罪である。知ろうとしないことはもっと深い罪である」
「病院で殺される(三五館)より一部抜粋」
医学部学生時代、ライ症候群は習います。
国家試験にも出ます。
だから医者はみんな ライ症候群の知識はあります。
でも・・・解熱鎮痛剤、咳止め、鼻水止め等々 処方してしまいます。
なぜか?
知識が智恵になっていないからです。
50代以前の医師たちはマニュアル治療しかできません。
ガイドライン本が医師の聖書になってしまいました。
マニュアル治療、ガイドライン治療をするには、己の創造力を封印しなくてはいけません。
創造力は知識を智恵に昇華する最重要なパワーです。
私の文の師匠 辻邦生先生は、戦中戦後に文学に打ち込む意義を模索されていました。
戦時中、そして戦後の大混乱期だったからこそ、文学が人々の創造力を育み、生きる力、生きようとする力を繋ぎ止めました。
戦後、文庫本の発売日には書店に長蛇の列ができました。
闇市でその日の食べ物を手に入れるためのお金を握りしめて、みんな 書店に並んでいたそうです。
戦後の高度成長期の肥料となったのは、文学などの文化だったのです。
さて、今のこの世は・・・医学部から文系(文学や哲学)はどんどん闇に葬られてしまいました。
バブル期以降、日本の『文化』は衰退の一途を辿るように、政治・行政・経済・教育界が一致団結して圧力をかけているのが見えます。
どこに向かおうとしているのか?
マニュアル&エビデンス医師は、いつでもITロボットに交換できます。
他の業種も同じ・・・もう考える葦は不要なのです。
コロ珍騒動もその一手に過ぎません。
考えない・考えられない家畜奴隷も不要になったので、そろそろ・・・
死病も災害も、もう何が原因なのか? 誰が責任者なのか? さっぱりわからないカオスが見事に出来上がってしまいました。
じゃぁ もう諦めるしかないの? 何か手立てはないの?
デモしても、陰謀論を極めても、ゴルゴ13を雇ってもムダです。
すでに文学界も魔界化されて、○○賞作品やその選考委員の作品の多くは魔界波動です。ちょっと読んだだけで反吐が出ます。
それでも・・・文学しましょう!
まだ魔界に冒されていなかった頃の文学作品を読みましょう!
面白くない、分からない、眠い怠い・・・は、あなたの魔界汚染度のバロメーターです。
私は、辻邦生先生の作品が大好きです。
初めて辻邦生先生を知ったのは18才の時・・・哲学の森進一先生の輪読会で紹介されたのがきっかけでした。
あの頃はよく分かりませんでしたが、40年以上経って、人生行路を歩んできた今は、とてもよく分かります。
村上春樹さんも新刊を出されましたね。
ほら、陰が極まったこの世にも、ちゃんと陽の灯火が灯るのです。
魔界に甘んじて、魔物のままでいるのが嫌だったら、
さぁ 文学しましょう!