華陀刺絡
4年前の記事から・・・
4年前は、自然医学を実践治療し始めた頃で、
まだ霊障病や魔病の診察治療には至っていませんでした。
4年後の今、華陀診の中で必要ならば十井穴刺絡を施術することもあります。
霊障病や魔病の方に鍼や刺絡を施術すると、ものすごい邪気邪念毒が噴出してくることが多く、診療後に診察室と私自身を排毒浄化するのがとても大変な後始末ですが、それも医術修行だよ、と華陀老師やお薬師さまは笑っておられます。
古の毒見役・鬼役たちは、幼少期から少量の毒を舐めながら、その微かな味を覚えると共に、毒への抵抗性を養っていったそうですが、
まさに 毒をもって毒を制す
霊障病や魔病の邪毒を浴び続けることで、邪毒への抵抗性と感受性が養われていくのでしょう・・・それにしても、因果な天職だわ(^^ゞ
ごきげんさん 2017.10.28.
「爪もみ」と華佗刺絡
自律神経免疫学の安保徹先生は、患者さんの経絡経穴が見える目を持っておられました。
だからこそ、古より伝わる十井穴刺絡療法に自律神経免疫学の息吹を吹き込み、素晴らしい療法へと進化させていただけました。
十井穴刺絡は全身の経絡を動かす大きな力を持っています。
森下敬一先生の経絡造血説に沿えば、全身の経絡が活性化すると免疫力も自然治癒力も強化されます。
十井穴刺絡は、白血球:顆粒球過多の交感神経の過緊張状態にも、リンパ球過多の副交感神経の過緊張状態にもホメオスターシス:恒常性維持作用として働き、自律神経系のバランスを整えてくれます。
手の十井穴刺絡は、手指爪の左右の根元に刺絡(私は糖尿病の患者さんが自分で採血検査する時に使うディスポ切開針を使っています)して、血が出なくなるまでゆっくりとしぼり出します。
刺絡して直ぐに出てくる血は、悪血と邪気が溜まった黒いドロドロの血として排泄されます。
波動量子医学的に診ると、刺絡した瞬間にものすごい邪気が噴出してきます。
血を絞り出していると、次第にきれいな血に変わっていきます。
その経絡に悪血と邪気がなくなった証です。
1つの指に数分〜10分はかかるでしょうか。
手間と時間がとてもかかる施術ですが、その効果を知ってしまうと治療の手抜きはできません。
刺絡を始めると患者さんは、身体が温かくなってきた・目がハッキリと見えるようになってきた・身体が軽くなってきた・身体のかゆみが治まってきた・鼻づまりがとれてきた・お腹が動いてきた・トイレに行きたくなってきた等を感じ取られます。
自律神経がさっそく整ってきた自覚症状ですね。
古より刺絡は最強の鍼法です。数千年の歴史が刺絡の高い治療力を物語っています。
安保先生は学生たちを使った検証実験で、手の10本の指すべてに刺絡した方が免疫的にも自律神経的にも効果が高いことを実証されているので、私も黄帝内経などの古典に囚われずに手指すべてに刺絡をしています。
安保先生らは刺絡療法に通われている患者さんたちに、自宅でのケアとして「爪もみ」を指導されていました。「爪もみ」は十井穴刺絡の補完療法だったわけです。
「爪もみ」のルーツは、ここにあるのではないかな?と考えています。
刺絡と「爪もみ」を比較してみると・・・
1)刺絡は悪血&邪気を排血しますが、「爪もみ」は排血しません。
2)刺絡は痛みがありますが、「爪もみ」には痛みはありません。
痛いほどよく効くわけでは決してありませんが、あのチクッとした痛みが自律神経を瞬時に活性化してくれるようにも思えます。
3)「爪もみ」は簡単&短時間でできますが、刺絡は手間と時間がかかります。
4)「爪もみ」はご自分でできますが、刺絡が施術できるのは医師と鍼灸師だけです。
5)刺絡は経絡経穴が見える目を求めますが、「爪もみ」は誰にでもできます。
華佗刺絡氣功は、全身の経絡経穴を疎通して、身体&こころ&魂の邪気・悪血・水毒を排泄した後に、生気&清気で経絡を充たす華佗老師直伝の術法です。
具体的には、手指の十井穴刺絡に、脳氣功&脳開竅鍼・衞氣を解放する打鍼・華佗氣功・全身の経絡経穴への打鍼・昇龍氣功・華佗鼎灸を加えています。
施術前に白血球の顆粒球:リンパ球比率を測定して、自律神経系のバランスを診ると共に、肝機能・腎機能・糖尿・脂質などの院内迅速検査の結果を踏まえて自然医学の生活養生も行います。
特に病気や症状がない方々の健康維持には「爪もみ」をお薦めします。
病気の方で顆粒球60%以上・リンパ球41%以上の自律神経&免疫のイエローゾーンの方は「爪もみ」だけで免疫力&自然治癒力を回復できるかどうかは疑問です。
ガンや難病の方・顆粒球70%以上・リンパ球50%以上のレッドゾーンの方には、一刻も早く十井穴刺絡を受けられることをお薦めします。