徒然なるままに：安保ー福田理論

6年前の記事から・・・

ごきげんさん　2016.12.12.

氣血免疫療法の福田稔先生の盟友　安保徹先生が亡くなられました。

この秋から福田先生の氣血免疫療法の手技と経験値を従来、施術してきた刺絡療法に取り入れてきました。

もちろん安保ー福田理論の「白血球：顆粒球vsリンパ球の比率」もフォローしています。

今日、再診させていただいた癌三大療法なしのステージT４・ⅢC期の乳癌患者さんも、この白血球比率は正常で、マクロファージも良い値です。

安保ー福田理論では予後良好です。漢方四診でもとても良好でした。

指導した小食療法・玄米菜食と爪もみ療法をしっかりと実践されています。

頭寒足熱を保っておられるので、脳の氣血の流れも良好です。これなら脳転移も防げます。

癌は血液中の悪血が敗血症を起こさないように、身体の弱っている箇所にゴミ集積所のように集められたもの・・・安保先生の癌理論を知っていれば、リンパ節に転移しても、病変から出血しても、あわてることもなく冷静に癌病変と対話できます。

転移した！　出血した！　悪化している！　もうダメだ！　とりあえず何か治療しなくては・・・焦りとネガティブ思考で癌と向き合ってもロクなことはありません。

リンパ転移も出血も、免疫力と自然治癒力が高まって、悪血＆体毒：癌毒を排泄しようとしているのだから、体力と免疫力の消耗を最小限に抑えて、新しい氣血をどんどん補う補法で患者さんを支えていくのが安保ー福田先生の氣血免疫療法です。

安保先生の訃報に触れた時に、安保先生＆福田先生から多くの知恵と医術を託された気がしました。

１）手足の十井穴刺絡

２）百会・つむじの刺絡

３）頭部経絡経穴への鍼

４）体幹〜上肢・下肢への打鍼

５）鼠径部経絡を緩める打鍼

６）仙骨治療（頭蓋−仙骨の髄液：氣血の疎通）

７）陰陽太極鍼を応用した「ふくらはぎ療法」

これらの施術は、福田先生が施術されてい療法をベースにしながら、天命に従ってこれまで研鑽してきた様々な療法を加えて進化させてきました。

もちろん福田先生の「すべては患者さんのために」を踏襲しています。

（１）〜（７）をまとめて当院では「刺絡療法」としています。

癌やアトピーは勿論のこと、脳卒中後遺症、認知症、慢性腰痛や肩こり・頭痛などの万病に効果があります。

基本は、安保ー福田理論の交感神経の過緊張と副交感神経の緊張状態を整えて、自律神経のバランスを回復する治療です。

免疫力と自然治癒力の回復による治療ですから万病に対処できます。

安保先生のご冥福をお祈りすると共に、この刺絡療法の発展を見守っていただきたいとお願いする次第です。

あれから6年後の2022年末・・・奥山医院を閉院します。

もちろん自然医学や波動医学と共に刺絡療法も封印します。

2023年4月以降は、良い子な普通の保険医ですから、封印した様々な医術の封を解くことはないでしょう。

でも医術は封印しても、培ってきた智慧は封印できません。

臨機応変に、方便のままに醫の智慧を用いていきます。

我欲とエゴと煩悩はもうありませんが、神々と同じ「もっと楽しく」「もっと美しく」「もっと笑顔で」な欲とエゴと煩悩は残っています。

だからこそ、神々の手を、声を、智慧を使えるはずです。

離島へき地に暮らす人たちのワクチン接種率は極めて高いです。

超過死亡率とワクチン接種率が正相関しているように見えることも数学的事実です。

だから！　と声を張り上げて責任追及したり、ワクチン推進派医師たちに罵詈雑言を浴びせかけているのは下医ばかりに見えます。

島民のほぼ全員がワクチン接種をしているのなら、起こりうる突発的アクシデントに備えておけば良いのです。

未病を診るのです。

この安保ー福田理論の「白血球：顆粒球vsリンパ球の比率」は、そのためのひとつの指標になるかもしれません。

脈診して気が上がっていれば、百会や亞門の刺絡をしてみるのも良いでしょう。

三焦兪の気血水のバランスが乱れていたら、十井穴刺絡が効くかもしれません。

下半身の水が重くなっていれば、ヨモギ蒸しを勧めてみましょうか。

VAIDSを消し去ることはできないけれど、VAIDSがもたらすであろう症状をひとつひとつ潰していくことならできます。

究極・・・健康とは何か？　になります。

昨日と同じ暮らしが今日もできて、明日も今日と同じ暮らしができることに
何の疑いも心配も生起してこない。
それが当たり前であることが健康だと思います。

目の前の患者さんがこれから歩んでいく道に落とし穴が潜んでいたら、前もってその穴を埋めてしまえば良いのです。

それが上醫でしょう・・・と華陀老師に答えると、嬉しそうに大きく頷いてくださいました。

これまで培ってきた東洋医学も、西洋医学も、精神医学も、そしてもちろん自然医学も、そんな落とし穴を埋めるシャベルに過ぎません。

先回りして落とし穴を埋めておく。
だから常日頃は昼行灯な保険医でよいのです。

隠岐の島は釣り人にとっては憧れの聖地だとか・・・
魚釣りはズブの素人だけど、夕飯のおかずがかかってるから、きっと上手になるでしょう(;^^)ﾍ..