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瀬戸内デニム

岡山犬島でのNMB氏の一日のライフスタイルに焦点を当てて、HARUHITOデニムという視点から南波氏を追う。 

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岡山市犬島、島民50人以下の岡山瀬戸内海に位置する小さなアートの島で10年以上カフェを経営するNMB氏。
彼は犬島に居住しているわけではなく、カフェや10年を通して犬島で開催した音楽フェスティバルなどを通して、犬島の地域や島民の人々との交流と共に犬島の発展を支援をしている。

犬島は過去精錬業にて栄えた町であったが今は、瀬戸内国際芸術祭を通してアートの島として姿を変えている。訪れる人は県外や海外からも。だが島自体の高齢化や過疎化が問題視され、空き家も増えつつある。
そんな空き家の一つをNMB氏はゲストハウスとして新しい風を吹き込もうと自ら草刈りや家の修繕に携わる。

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新型コロナウイルスの影響もあり、島に足を運びづらく長く空けていたお家は、梅雨の雨と温かくなる気温にすっかりと青々しい緑に覆われている。
2月に綺麗にしたばかりなのに、少し空けているとこの有様だ。木々に覆いつくされ、背丈まである。

「家は毎日手を掛けないとってこういうことやわ」

草刈りにも嫌気の増すこの光景だが、同時に力強さにも驚かされる。

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少しの間放ったらかしにしていたこの家は、柱や床や小屋などいたるところに屈折が見られる。それは同時に、木でできた家の呼吸感や年月の長さや前に住んでいた人のことに愛着を感じさせて、草刈りもやる気になれるものである。

ひとしきり作業を終えるとたった半日でもすっきりとした様子に変わっていた。日も少し傾いて涼しい風が家の庭を吹き抜ける。海を眺めながらゆっくりと一息つけるのもこの島ならでは贅沢だ。
ふいにカメラを手に取り、何気ない風景を写真に撮っている。写真になってみると、先ほど眺めていた風景の中の一瞬の空気感を再認識して、ふわっとした気持ちになった。
NMB氏の発想の根源もこの瞬間なのかもしれない。

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作業の後はいつも服のまま海に入り一日の労働を労う。洗濯が面倒だから海で汗を洗い流すのと一緒に洗濯もするのだという。
岩に上ってみたり、海に潜ってみたり、一人で海で遊ぶ様は少し可笑しい。見ているだけで気持ちよさそうで、改めて瀬戸内海に浮かぶ小さな島にいることを認知する。

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NMB氏のライフワークがすべてデニムに残る。

木々やオイルで汚れたり、海の塩水で色褪せたり、毎日の些細ないろんな仕草がHARUHITOデニムを飾っていく。NMB氏の一年という時間をデニムの変化を通して感じることができるだろう。

「HARUHITO」がこれから一年先にどのような姿に変化していくのか、このデニムと一緒に毎日の変化を楽しみたい。

協賛:
HARUHITO jeans

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