白茶

2024/11/03

朝起きる。
友達と中国茶を飲みに行く予定が1カ月前から入っていた日。

手土産にバイト先の焼き菓子の詰め合わせを渡そうと思っていたけれど買うのを忘れてしまったので、ちょっと早めに出て良さげなものを買いに行くことにした。

相手もお菓子とか料理を食べに行くのが好きなので、適当に選ぶわけにはいかない。自分の行きたい店リストの中からニッチすぎることなく、かといってデパ地下にあるようなメジャーな店でないところを選ぶ。

結論、蔵前の菓子屋シノノメに行った。お菓子好きの間では結構有名なお店だと思う。
開店時間に合わせて行ったら待機列の二組目になった。初めて行ったけれど、アンティーク調の店構えが素敵だった。窓には白いカーテンがかかって中が見えないようになっていて、12:00にそれが束ねられてドアが開いた。

キリッと揃えた前髪の店員さんに焼き菓子セットをお任せで頼んで、それとは別に自分用にいくつか見繕う。
ラムレーズンのスコーンとカボチャのスパイスパウンドケーキ、それからはちみつのクッキーを買った。もう少しゆっくり見たかったけれど、お客さんが多かったからまた今度。その後大学で少し時間を潰して、中国茶カフェに向かった。

中国茶のお店はとっても小さくて、俺たちを含め6人で満席だった。テーブルに並んだ馴染みのない茶器。細い木の枝が仰々しくセットされていてなんだこれと思った。

茶葉を選んで注文すると、「ガイワンか急須どちらがよろしいですか?」と聞かれる。ガイワンというのは蓋椀と書くらしく、急須の代わり的なものらしい。好みで選ぶんだって。新しい学び。さっきの枝は、茶葉を急須に入れる時とかに使うらしい。

何煎でも飲める中国茶をお供に色々な話をした。お互いの近況、好きな本、行きたい料理屋とか。好きな作家がまあまあ被るので楽しい。それに俺と恋人の両方と仲良くしてくれているので、恋愛関連の話題にも気を使うことがない。過ごしやすくありがたい。朝吹真理子さんの本をおすすめされたのでどこかで買いに行かなきゃ。

2時間強喋って、店を出てから彼女のおすすめの本屋に一緒に行った。入った時の背表紙の並びがすごく独特で良かった。本好き界隈(?)での話題作は抑えつつ、本屋の人の選定がもろに出ていていいところだった。なんとなく『とるに足りない細部』を選んで買ってみた。気分のいい時に読む。

ラムレーズンのスコーン、めちゃくちゃ美味しかった。これはまた買いに行かないといけない。ついでに田原町のレモンパイにも足を伸ばしたい。

すごく楽しんだ1日になったので、明日から論考に本腰を入れて頑張りたい。



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