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【2025初記事】お正月の地域差に迫る!【お雑煮に一番よく使われる具材は〇〇〇〇】
こんにちは!Local Bridge学生局のはるです!明けましておめでとうございます。
新年最初の記事では、お正月文化の地域差について扱っていきたいと思います!
Local Bridge学生局は地域創生に取り組む大学生のコミュニティで、全国各地の学生が参加しています。そこで、様々な地域に住む学生局メンバーにアンケートをとってみました。その結果も交えながら、日本各地の正月文化について紹介していきます!
お雑煮は丸もち?角もち?
お正月の地域差といえば、真っ先に話題に上がるのがこの「もちの形問題」でしょう。
農林水産省による特集、「全国のいろいろな雑煮」によると、主に東日本(東北、関東、北陸、東海)は角もち、西日本(近畿、中国、四国、九州)は丸もち、とわかりやすく二分されています。
では、アンケート結果を見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1735355856-mnao2StYDEK8MJGdrwIfH3W0.png?width=1200)
アンケート回答者の居住地・出身地が東日本にやや偏っていたこともあり、角もち派が優勢となりました。丸もちと回答した方には西日本出身者が多く、事前リサーチを裏付ける結果に。一方で、角もち派は関東勢を中心としながらも、日本各地から集まっています。同じ県(兵庫県)でも意見が割れていました。
出身地が同じでも、親世代・祖父母世代の出身地に左右されることがあるため、一概に判断することは難しいといえるかもしれませんが、面白い結果でした!
餡もち雑煮勢の実在
お雑煮の餅問題は家庭科の時間などに調べ学習で扱ったことがある、という方も多いのではないでしょうか。そんなみなさんは、たどり着いたことがあるはずです。「餡もち雑煮」という存在に…!
しかし、餡もち雑煮への理解は、せいぜい教科書かインターネット越しに写真を眺めた程度。本当に餡もち雑煮を食べている人たちがいるのか、確かめる機会はありませんでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1735355892-E3sY976vq01dBRJTkgpfnh2H.png?width=1200)
ついに今回のアンケートで、餡もち雑煮の実在を確認することができました。回答者16名のうちたった1名、香川県出身の方です。
「味噌汁に餡餅を入れるのは、よくよく考えたら正気の沙汰じゃない」というコメントもいただきました。食べている人もそう思っていたんですね。
餡もち雑煮を食べる地域は、香川県と熊本県の一部地域とされています。また、特筆すべきは、餅以外の具材はいたって普通であること。アンケートの回答者の家庭では、全体の味付けは白味噌で、餅のほかにニンジンやダイコンなどの根菜類を入れるそうです。ただし、白味噌は塩分濃度が比較的低く、まろやかな甘みが特徴であることから、ほかの味噌より餡子との相性がいいのかもしれません。
江戸時代ごろから讃岐地方ではさとうきび栽培が奨励され、特産品となっていた一方で、砂糖は非常に貴重であり、庶民が口にできる機会はほとんどありませんでした。明治時代になり、一年に一回の特別な食事に砂糖を取り入れたことが「餡もち雑煮」のはじまりとされています。
背景を知ったところで、甘味をみそ汁に入れる必要はなくない?という疑問は拭いきれませんでしたが、現在も食べ続けられているのは事実。「お雑煮」自体は広く日本中に存在する文化でありながら、このような独自性が生まれ今日まで受け継がれているというのは、感慨深いことですね。
参考:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/anmochi_zouni_kagawa.html
レシピもあったので試してみてもいいかも?
おもちは茹でる?焼く?
この記事を執筆している私は、愛知県のお雑煮を食べて育ちました。お雑煮に入っている餅は、茹でられたもの。焼いた餅をお雑煮に入れるという発想がなかったのですが、調べていくうちに焼いた餅を使用する地域が多くあることを知りました。
そして面白いことに、学生局メンバーの茹で・焼き論争はちょうど1:1という結果に。
![](https://assets.st-note.com/img/1735355955-hQGX9RZoStDPAHauxzb58EBV.png?width=1200)
お雑煮の具、人気TOP3はこれだ!
![](https://assets.st-note.com/img/1735355975-x0UeElv2TuHpXkDywCfRF3QZ.png?width=1200)
お雑煮の具材ランキングを調査したところ、にんじん(11票)・だいこん(8票)に多くの票が集まり、根菜類が首位を独占。
一方で、3〜1票を獲得した具材も多く、お雑煮の多様性がうかがえます。
牡蠣(1票・広島県出身)、かき菜(1票・群馬県出身)などは、地域性の反映が顕著で面白いですね。
先述の通り、この記事の筆者は愛知県のお雑煮を食べて育ちました。具は、餅ともち菜(尾張地方で栽培されている野菜。小松菜に似ている)のみ。
他の地域のお雑煮って、豪華だったんですね。というより、私が食べていたお雑煮が質素だったのかもしれません。私のお雑煮には、にんじんもだいこんも入っていませんから…
おせちを大晦日に食べる人もいる
正月の食文化について調べていると、驚きの記述を発見しました。おせちを大晦日に食べる地域があるというのです。地域ごとの差だけではなく、家庭ごとの差も大きいようですが、北海道や東北・四国・九州の一部地域で比較的多くみられるようです。
実は、本来おせちは大晦日に食べられていたものの、新年の来客のもてなしに使われはじめ、元旦に食べられるようになったという話があります。(参考:https://www.shop.post.japanpost.jp/column/osechi/osechi_itsu.html?srsltid=AfmBOooyJGgqSjepcJ-p40qiOgolUJ9oxUzrVrls-AEm_R5iRDopW2gt)
おせちを大晦日に食べる人はむしろ正統派、邪道は我々なのかもしれません。
学生局内アンケートの結果では、おせちを大晦日に食べる人は16人中1人という結果に。
そして、食べない(紅白なますのみ毎年食べる)が一票。なぜなのか。いろんな家庭がありますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1735356025-jrQVTmPcOt2aLusWNER85qhB.jpg?width=1200)
さいごに
幼いころから当たり前に毎年食べている正月料理ですが、ほかの家庭と比較する機会はなかなかありません。今回学生局メンバーにアンケートをとってみて、自分の中にあった常識がまったく常識ではなかったことに気づかされました。
アンケートにご協力くださったみなさん、そしてこの記事を読んでくださったみなさん、今年もお餅などをたくさん食べてよいお正月をお過ごしください。
そして、2025年もLocal Bridge学生局をよろしくお願いします!
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