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茨城県石岡市「空き家活用講座 第4講」開催レポート〜事業収支を考える・チームビルディング〜
茨城県石岡市の移住支援事業の一つとして茨城県石岡市が開催し、株式会社Coelacanthが企画・運営を担当している本事業。先日第4講が開催されたので、その様子をご紹介します!
今回もzoomでのオンライン開催。「事業収支を考える」というお金の部分をテーマに、弊社代表の佐藤がメイン講師としてレクチャーをしました。
■開催概要
<日時>
2025年1月15日(水) 19:00~21:00 @オンライン
<講師>
メイン講師:株式会社Coelacanth/代表取締役 佐藤 穂奈美
■講義内容
ここからは実際の講義内容をご紹介します。
▼収支計画を考える
実際に空き家を活用して場づくりをしようとした時にとても重要となってくるお金まわりのこと。事業の収支計画のつくり方をみていきましょう。
まずは佐藤より、宿題にもなっていたキャッシュフロー表のつくり方について改めて説明からスタートしました。
一見数字は難しそうに思えますが、まずは、
売上=入ってくるお金
経費=出ていくお金
とシンプルに考えることがポイントです。
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何で売り上げを立てるのか、何に経費がかかるのか、「項目」を出す頭出しの作業として単純に考えてみてみましょう。
大体かかってくる経費は決まっていますし、みなさんが想定するものを順番に記載していけばOKです◎
忘れがちだけど、意外とかかる項目も要チェックです。
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それぞれミニワークの時間もとりながらみなさん自身の収支表を埋めていきました。
▼資金調達について
つづいて、資金調達の方法を紹介しました。
①自己資金
②親族等の借入
③金融機関からの借入
④クラウドファンディング
⑤補助金
日本政策金融公庫でも自己資金の調達方法についての説明など掲載されていますが、講座ではそれ以外の④⑤について紹介。
まず、クラウドファンディングはその特徴で3つのタイプに分かれるそうです。(*わかりやすかったため以下のサイトを参考にしています。)
①購入型:商品やサービスを提供し、その代わりに資金を募る。
具体的なサービスとしてある「CAMPFIRE」は幅広く対応しており、ゲストハウス立ち上げなどの事例もよくあります。「Makuake」は、どちらかといえば新規のプロダクト開発に特化。購入型はリターン設計が必要なため、リターンコストが大きいことに注意が必要だそうです。ただ、資金調達と同時に市場の反応も窺える市場調査として活用できる利点もあります。
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②寄付型:リターンは特に設定せず、資金を募る。
言葉の通り寄付なので、リターンは御礼の手紙や活動報告などが多いです。社会貢献性が高い活動がマッチします。
③金融型:利息や株式を提供し、その代わりに資金を募る
空き家のついては、大きく不動産系のファイナンス(国交省管轄)、金商法系のファイナンス(金融庁管轄)の大きく2つに分かれるそうです。
事業に対して小口出資をしてもらい、配当という形でリターンするやり方で、不動産ファイナンスにおいては、空き家・場に紐づいた事業に対して小口投資をするやり方になります。
具体的には、「ハロー!RENOVATION」などのサイトがありますが、投資型は金額が高額なのも特徴です。
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それぞれのクラウドファンディングの特徴を知った上で、ご自身が実現したいことにマッチするか見極めて選定が必要です。
続いて、補助金についても紹介しました。
佐藤からの注意点として、補助金ありきで事業を立ち上げてしまうと、補助金が取れなかった場合に立ち行かなくなるのはとてもリスクである、ということでした。
補助金がなくてもミニマムでできる状態であるけれど、補助金があることでより良くなる、という形であればぜひ活用してみるのも良いそうです。
▼不動産契約の留意点について
前半の最後には、不動産契約においての留意点についてもお話しがありました。
まずは大前提として、自分が調べられることは調べてみましょう!
親戚の物件を活用するなど親しい間柄での空き家活用の場合、不動産屋を通さず、自身で契約書を作成したいということもあるかと思います。それ自体は問題はありませんが、どういう契約が盛り込まれているのか、きちんと確認はしていきましょう。
以下、国が出している資料などを参考にしていけばよいそうです。
▼賃貸住宅標準契約書
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000023.html
▼サブリース住宅標準契約書
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000018.html
▼原状回復をめぐるトラブルとガイドライン
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html
物件を借りる際に大切なことは、物件の立地や希望する使用方法が実現できるのか、自分がどういう風に使いたいのかあらかじめ考えておくことです。また、物件の改修範囲や原状回復についても大家さんと話し合いをしていくことも重要です。
トラブルになりそうな契約がないかも、最低限ご自身で確認できるようになれば安心ですね。
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これらの確認や理想の実現に、細かく調べたりするのが面倒くさいなあという方は、弊社Coelacanthも宅建業を持っているので、ぜひお気軽にご依頼ください!笑(宣伝)
▼チームビルディングについて考える
そして講義後半は、チームビルディングについて話しがありました。
最後になりましたが、今回の講義の一番重要なポイントがここです!
・共通言語を構築する
これまでの講義で学んできたコンセプト・建築・収支を考えることは、実際に事業をしていくための発注をする際の共通言語化の構築です。
佐藤曰く、一番大事なのは、「困った時に頼ること」。
「困っている内容をしっかりと具体的に言えるようにすること」、だそうです。
つまり、
「空き家の事業の相談がしたい」
という抽象的な伝え方でなく、
「すでに大家さんから賃貸借契約をしており、修繕区分も整理してあります。内装工事のキッチンの部分について、和のテイストにしたいので実現できる大工さんを探している」
などと具体的に言えることが大事です。
「空き家を探している」という困り事も同様に、今回の収支計画が少しでも具体的になっていれば、自ずと自分の条件に合う物件が決まってきますね。
佐藤も「焚き火と本」を立ち上げた際には、いろんな仲間たちに手伝ってもらいながら場づくりをしてきました。自分ひとりで抱え込まず、地域の人たちに頼りながら関係を築いていくことが大切です。
・仲間を探してみる
共通言語の構築が大事という視点を踏まえて、ミニワークでは各々が空き家活用のために探している仲間(困っていること)を発表する時間をとりました。具体的に、以下の3つをそれぞれシェアしていきました。
①ご自身ができること・得意なこと
②すでにいる仲間
③今困っていて探している人
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受講生さん同士のネットワークで、早速探している人を紹介しあったり、お困りごとをすぐ解決できそうなシェアができました!
次回はリアル開催なので、皆さんで交流してどんどんお互い頼りながらご自身のプロジェクトを進めていけたら良いです。
最後は毎度の記念撮影をして終了しました。
みんな頑張ろうのマッチョポーズ!みんないい顔です!笑
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▼本日の講義ポイント
繰り返しになりますが、ここまで学んできたコンセプト・建築・収支を考えることは、事業の軸の整理と発注する際の共通言語の構築ということ。
相手に伝えることさえできれば、その先は専門家にお願いするでOKです!
最も大事な点は、
・困った時に頼ること
・困っている内容を具体的に言えるようにすること
全講座を学ぶことで、この一番大事なことがみなさんできるようになっているはずです。
次回のDAY5は、運営のポイントと自身の事業計画の個別相談会をリアルで行っていきます!いよいよ講義はラストです。次回もお楽しみに。
▼空き家活用講座とは
茨城県石岡市の移住支援事業の一つとして、石岡市が開催。
株式会社Coelacanthが企画・運営を担当しています。
全5回の講座では、プロジェクトの作り方や場の運営方法などの様々な講義を通し、空き家を活用した事業計画を完成させていきます。
2025年2月22日には石岡市役所で一般参加者を募った成果発表会を開催します。詳細は以下よりご確認ください!
◾️DAY6「空き家活用アイディア発表会&交流会」開催します!
ここまで空き家講座で学んだことを活かして、受講生の皆さんがそれぞれのアイディアを発表するラスト回を石岡市役所にて開催いたします!ぜひ奮ってご参加ください。
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<こんな方におすすめ>
・空き家活用のアイディアを聞いてみたい
・空き家を活用して事業をする人の仲間になりたい!
・自分の空き家を使って欲しい!
・石岡市で新たな取り組みをしている人とつながりたい!
<詳細>
◾️日時:2月22日(土)14〜17時(13:40〜開場・受付)
◾️場所:石岡市役所 本庁舎2階201・202会議室
(茨城県石岡市石岡一丁目1番地1)
◾️参加費:無料
◾️定員:40名(先着順)
※定員に達した場合、予告なく募集を締め切る場合がございます。
<当日のプログラム>
・14:00 挨拶+オープニングトーク
・14:30 受講生によるアイディア発表
・16:10 参加者交流会
・17:00 終了
※当日の状況により時間は前後する可能性がございます。予めご了承ください。
<申し込み受付方法>
こちらよりお申し込みください。
https://forms.gle/FssKjvv6KyPDkKx17
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