自治体クイズってなんだ その1【歳入歳出について】
こんにちは。地方自立ラボ(@LocaLabo)です。
地方自立ラボでは、ひとりでも多くの人が、自分の住む街について関心を持ってくれたらいいな、と思い、クイズを作っています。
そのひとつである「自治体クイズ」は、市町村の予算や決算報告を使い、その街の特徴などを読み解く、というものです。
そのまちが稼いでくる税金の種類や、お金の使い方で住民や街のようすがわかるんですよ。税金の無駄づかいもわかるかもしれません。(^_^)
クイズを解く前に、あらかじめ知っておいた方が解きやすい専門用語があるので(分からなくてもなんとなく解けます)
それについて2回に分けて解説していこうと思います。
予算とは
みなさんは、お住まいの市町村の、今年の予算をご覧になったことはありますか?「予算って何?」 と思う方のために、辞書で調べてみました。
3つ出てきましたね。
私たちが日常生活でよく使う「予算」は1が多いような気がします。
「4月10日に計画している新人歓迎会の予算は15万円です。」とかね。
当ブログでいう予算とは2のほうです。
地方公共団体は、地方自治体ともいい、都道府県、区市町村のことです。
では、「一会計年度」とは何か。
ですから、予算とは、4/1〜3/31の1年間の地方公共団体のお金の出入りの見積もりのことを言います。
歳入=歳出 になるように市役所の人が予算案を考えます。それを自治体の議員さんがチェックします。そして議会で賛否を経て来年度の予算が決まるわけです。
つまり自治体クイズとは、2つの自治体の予算を見比べて、どこの自治体の予算かを当てるクイズなのです。
・・・と説明はこのくらいにして、本題に入ります。
【自治体クイズ#6】 山形県長井市or北海道夕張市
こちらが地方自立ラボが行っている、自治体クイズです。
2つの自治体の予算(歳入と歳出)を見比べます。
急に円グラフが出てきました。
似たような円グラフだし、どこを見比べたらいいのかわからないと思います。
回答の前に、円グラフの説明をしていこうと思います。
歳入とは
こちらは先ほどの自治体クイズ6弾の ②の予算です。
自主財源と依存財源
一番内側の円を見てください。黄色と緑の細い円です。緑が自主財源、黄色が依存財源 とあります。この二つの違いはこうです。
自主財源が多ければ資金を自分で集めることができているので、自立していると言えます。依存財源は自主財源が少ないと増額してもらえるので、依存財源が多いほど国や県、東京都などの都市に依存していると言えます。
こんなふうに、東京の富を地方に再配分しているんですね。税収の少ない地方は都会の人が払う税金に依存していると言えるわけです。
歳入の各項目
次は円の外側。
左の円は「歳入」、右の円は「歳出」と書いてありますね。
先ほど説明した、「収入」と「支出」 です。
左側の歳入の濃いブルーが「市税」。市が集める税金です。町なら町税、村なら村税 と言います。
市税には主に次の8つがあります。(他にもあります)
歳入の黄色は「国・県支出金」とあります。これは文字通り国と県から貰うお金です。主に義務教育費、生活保護費、道路整備など用途が決められています。
他には地方交付税、県税交付金(まとめて地方交付税交付金とも言う)
市債等が自治体の主な収入源です。
歳出とは
以上ザックリと歳入の説明をしましたので、次は歳出です。
先ほど歳出は、支出と言いました。
右側の円グラフを見てください。真ん中に歳出と書いてありますね。
経費の内訳
一番内側の円グラフを見ると、次の三つが書かれています。
さらにその外側の円グラフの項目です。
以上、歳出の各項目についての説明をしました。
自治体クイズってなんだ その2 では、歳入の中の税収について説明していこうと思います。
自治体が集めている税金は、住民税だけじゃないんですよ〜。
地方の税金について、詳しくなりましょう(^_^)
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