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新聞記者をやっていたがゆえに苦手なアプトプットもある
明日から寒波が再来するとのことです。今日は日勤で明日は休みですので、今日の仕事終わりに電車が動いていれば何とかなりそうですが、大丈夫なのか? 今のところ天候が穏やかなのが逆に不気味…
X(旧Twitter)でずっと職種をぼかしてきたので、こうして弊業界に関連することを書くのは新鮮ということもあって、変なテンションになっております。当面は「新聞記者がどうのこうの」という雑文が続くかもしれません。
オールドメディアから脱出して社労士に活路を見出そうと思ってはいますが、これまでの経験が今後の何らかの「強み」につながればいいかなと思って、あれこれ考えております。
リアルにお会いした方から、「強みばっかりじゃん」と突っ込みをいただいたこともありますが、得意そうに思われている分野が案外苦手だったりします。
アウトプットです。
①行政や企業からのプレスリリースを読んで、担当者を訪問するなり電話するなりして足りない要素を取材した上で、記事化する
②学者や政治家、組織の代表などを2~3時間サシで取材して、1000字ぐらいのインタビュー原稿を作る
③断片的な情報を元に、取材や調査で全貌を探った上で、現時点で分かっていることを分かりやすく文字化する
④これまでに取材で知り合った人や知ったことをコラム風の文章に仕立てる
こういうことなら得意ですし、できます(できない記者もいますが…😅)。あっ、簡潔に箇条書きにしたら不必要に「カッコよく」なってしまいましたが、こんなカッコよくはありません。この業界のダサさ・情けなさ・カッコ悪さ・最低なところーは、いずれ機会がありましたら書きます。
で、アウトプットの何が苦手かというと、「試験やセミナーで学んだことを一般の方々に伝えること」なんです。苦手もなにも、ぼくはまだやったことがないため、「苦手意識がある」との表現が正確ですが。
新聞記者は文章がうまいわけではありません。文才にあふれる新聞記者もいますが、それはその人個人の才能であって、新聞記者はただ「職業的に鍛えられている」だけです。美術品・芸術作品と工業製品の違いにも似ています。
文章がうまいわけでもないのに、マス媒体に乗って多くの人々に読んでいただけるのは、「専門家や権力者、スゴい人の話を聞いて、それを簡潔に分かりやすく伝える工業的技術を持っている」からであって、その新聞記者個人の文才とか個性とかが求められているのではないのです。
ここ最近のマス媒体は、記者の個性を出すように指導されているようで、ぼくがいた時代とはだいぶ異なりますが、基本線はそんなに変わっていないと思われます。
ぼくはそういう「古い時代に鍛えられた」記者ですので、SNSで個性を出していくというのがすごく苦手でした。
社労士試験の勉強とともに旧Twitterでツイートを始めたことで、ほんのちょっとずつ慣れていきました。「外部に出す文章で、自分個人を表現していいんだ」と。
この辺の要素に加え、自分が経験したこと、取材などで専門家から聞いたことではなく、「テキストや専門書読んだだけの知識をリライトして第三者に『横流し』するのって、どうなの? 『こたつ記事』かよ?」という抵抗感が強くあります。この辺も克服していかなきゃいけません。
そろそろ出勤準備をしますで、この辺で。また続きを書きます。