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中央ヨーロッパ旅行【2024年9月14日〜23日】
このnoteは、社会人2年目の私が10日間、中央ヨーロッパに1人旅へ行った際の日記です。訪れた国は、ドイツのミュンヘン、オーストリアのザルツブルグ・ハルシュタット・ウィーン、ハンガリーのブタペストの3カ国・5都市です。
1. 旅の計画
私の趣味はGoogle Mapを眺め、旅の行き先とまわり方を考えに考えること。今回はどうしてもオーストリア🇦🇹のウィーンに行きたく旅を計画しました。
オーストリアに行きたかった理由は、街並みの綺麗さです。写真で見たウィーンの街並みは大変興味深いものでした。
そんなウィーンを中心として、私が考えたプランは2つです。1つ目は、ドイツを中心に周り、ウィーンを最終目的地にするプラン。2つ目は、オーストリアを中心に回るプラン。
1-1. プランA(ドイツ中心)
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このプランの特徴としては、東京→フランクフルトの飛行機が大変安いことです。そして、ウィーンを最終目的地として、すべて陸路で移動できることです。ドレスデンやプラハといった、美しい街を周れるのも特徴的でした。
しかし、私はこのプランは選択しなかったです。理由はウィーン→東京の飛行機がコスパ良くなかったためです。10日間という期間では3カ国が限界と判断。このルートで行くと、右下に映るハンガリーのブタペストへ行く機会を失うとも考えました。
また、プランAでは、フランクフルト→ベルリン→ドレスデン→プラハ→クラクフ(ポーランド)という黄金ルートが見えました。このルートは次回以降にとっておくこととします。
1-2. プランB(オーストリア中心)
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このプランの特徴は、東京→ミュンヘン、ブタペスト→東京というかなりコスパ良い航空券が取得できた点。そして、すべて陸路で移動できることです。
ブタペストは、何故か東京から行くにも帰るにも航空券が安いことは前から知っていました。あとは簡単です。ブタペストから旅を始めるか、ブタペストで終えるのか、どちらが良さそうか調べました。ミュンヘン→東京の航空券はイマイチで、東京→ミュンヘンの航空券は大変コスパが良かったです。
これでミュンヘンから入国し、ブタペストから帰国するというプランで決まりました。当初は、ミュンヘン→ウィーン→ブタペストの3都市を周る予定でしたが、若干日が余りそうということで、ザルツブルグとハルシュタットを追加しました。
無論、この旅を計画するまでは、ザルツブルグとハルシュタットという街は知らなかったです。
ただ、このザルツブルグとハルシュタットが旅のハイライトになったことは間違いありません。その理由を次の見出しより書いていきます。
2. 各国・都市の感想
2-1. ミュンヘン(Munich)
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ミュンヘンは、バイエルン公国時代の首都であり、人口約150万人が住むドイツでは3番目に大きな都市。中心地から3駅ほど進むと、広大な田園風景が広がっているような小さな街でした。
私はミュンヘンに到着する前から、親近感を覚えていました。同じ戦争敗戦国であること・ものづくり(Benz, BMV, NIVEA…etc)が大変強いということ。そして、ヨーロッパーの小さな国であるにも関わらず、GDPが世界3位と経済分野でも強みを見せている点。非常に興味深い国の1つであることは間違いありませんでした。
そんなミュンヘンへの宿泊は1泊のみ。そしてメインの滞在が日曜日ということで、飲食店以外の小売店はほぼすべて閉まっていました。しかし、街歩き愛好家の私にとっては何の問題もなし。ヨーロッパ初日ということもあり、気合を入れて3万歩ほど歩きました。
結果的に、「また来たい」「そしてこの街についてもっと知りたい」と思える滞在になりました。非常に街が綺麗で、治安も良い。そして、ご飯が美味しく、セットにキャベツも出てきます。
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ミュンヘン中心部では、そもそも物件が空いていなかったり、ドイツ人Youtuberによるとダイレクトにものを言う国民性だったりと、まだまだ知らない点も多いです。しかし、必ずもう一度ゆっくり訪れたい、そんな街であることは間違いありません。
2-2. ザルツブルグ(Salzburg)
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私がザルツブルグに立ち寄ろうと思ったきっかけは、ミュンヘン→ウィーンの電車を調べた際に、乗り継ぎの地点になっていたためです。乗り継ぎするなら、1泊して観光してみようかと思ったのがきっかけです。
ザルツブルグは、元々ザルツブルグ公国の首都で、いわゆる「古都」の1つに入ります。古都のカテゴリの中ではかなり有名な街で、私のバイブルであるレトロ&ノスタルジック 世界の美しい古都では、大きく取り上げられています。
結論からですが、何となく立ち寄ったこのザルツブルグがこの旅のハイライトとなりました。理由としては価値観の変化とこの上ない心の安らぎを感じられたためです。
そもそも海外旅行、特にヨーロッパの旅は首都をメインに周るものと考えていました。もちろん、この旅も計画段階では、オーストリアのウィーンを中心に考えていました。
ザルツブルグは人口約15万人の小さな街。塩の城が名前の由来となっており、塩の採掘で発展した街です。(おそらく食用としてもですが、食料保存のために塩は貴重だったそう)しかし、古都の魅力、そしてヨーロッパの田舎街の素晴らしさに気付きました。
人が少なく緑も多いため心落ち着きます(東京生活の反動かな…lol)。そして、ホーエンザルツブルグ城という素晴らしい観光場所があります。今回のヨーロッパの滞在で唯一雨が降ったのが、ザルツブルグでの1日。気温も9月中旬なのに、10度ほどと観光条件的にはワーストでした。
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そんな街が今回の旅のハイライトです。ザルツブルグのカフェで飲んだエスプレッソの美味しさは今でも忘れません。
ホーエンザルツブルグ城からザルツブルグの街を眺めるだけでも、行く価値があると思います。そして、都会の騒音から逃れ、ゆっくりコーヒーでも飲みたい方には心の底からおすすめする街です。
2-3. ハルシュタット(Hallstatt)
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ハルシュタットもザルツブルグと同じく、この旅を計画するまでは知らなかった街です。ザルツブルグの周辺をGoogle Mapで眺めていた時に、たまたま見つけた街になります。
もちろん、ハルシュタットではView pointから美しい写真を撮ることも期待していました。しかし、それ以上にホテルやカフェで何もせずにゆっくりしたいと考えていました。
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この街では出会いもありました。チョンヒョン氏にナンパされたわけではありますが、「あいみょんが好きで日本語を勉強している」とのことで意気投合。
文化・仕事・恋バナと様々な会話をしました。HallstattからObertraunまで1時間半くらいかけて歩いて帰ったのは良い思い出です。
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ただただ美しい朝でした。山が陽に照らさせていく様子、雲の動きなんかを見ながら、呼吸をしていた。そんな朝だったと思います。
2-4. ウィーン(Vienna)
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今旅のメイン都市であったウィーンに到着です。旧市街はもちろんのこと、それ以外の場所も洗練された綺麗な街でした。
しかし、大自然のハルシュタットからウィーンに入ったので、田舎から東京へ戻った時のやや息が詰まる感じがしたのは事実です。ミュンヘンやザルツブルグにはいなかった、謎の商人が現れ始めたのも、ここウィーンでした。やはりこれが首都かと。
とは言え、美しい街であることに変わりはありません。ウィーンの公共交通はこれまで訪れたどの都市よりも分かりやすく、そして便利でした。徒歩圏内で観光地は回れるし、初ヨーロッパに訪れる都市として最適だと思います。
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今旅では、朝7時くらいから観光を開始していました。朝7時から回っていると、夕方にはほとんどの観光地を周りきっています。体力も少なくなってきていたので、休憩も兼ねてカフェで読書でもすることにしました。
ウィーンでEnglish Paper Booksを探すのは大変でしたが、UKのペンギン・ブックスが出版している芥川龍之介のThe Life of a Stupid Manを購入。ウィーンに住むとすれば、休日はカフェで読書でもするんだろうなと、現地での休日を感じられた瞬間でした。
2-5. ブタペスト(Budapest)
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最後の都市はハンガリーのブタペスト。街の若干の廃れ具合、落書きの多さ、東洋人の少なさなど、今旅で1番の異国を感じられた都市でした。
オーストリア・ハンガリー帝国の時代もあったわけですから、街並みはウィーンと似ています。しかし、より緑が多く自然豊かなのがブタペストではないでしょうか。
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ブタペストではセーチェニー温泉以外の観光地へはまともに行っておりません。ベンチで陽が落ちていく国会議事堂をずっと眺めていました。「その行き先で1番美しいであろう場所で、何もしない。ただ眺める」この旅スタイルを好んでいます。
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私はこの出店の前で思わず立ち止まりました。当然、この出店に日本人はいません。しかし、このピアスに書かれている文字は「MIDORI」。さすがにMIDORIは日本語よな?と思い話しかけてみた所、心から日本を愛しているハンガリアンの方の作品でした。
文化や街並みが好きだそうで、Youtubeで日本旅行の動画ばかり観ているそうです。しかし、日本には訪れたことはないそうで、行ってみたいと。いつかあの女性を日本へ招待したいものです。
3. まとめ
"Where are you from"
"I'm from Tokyo in Japan."
この会話はこの旅で何回したか分かりません。日本人である私はいつも感謝されます。「日本の文化。特にアニメをありがとう」と。
セーチェニー温泉で話しかけてくれたスウェーデン人は、デスノートとブリーチが好きだそうです。個人的にはなかなか渋いなあと思いつつ、日本に来たことがない人が、日本の文化に興味を持っているということ。
この1ヶ月は西洋の歴史のインプットに時間を割きましたが、江戸を中心としたNIPPONの歴史も急ピッチで仕上げます。江戸東京博物館が早くオープンすることを期待しています。
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またすぐに旅へ出ます。
2024年は旅行の年になることを願っています。