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地方移住、最初に考えるべき5つのこと|移住前に知っておきたいリアル

👋こんな方にオススメです

✅地方移住に興味があるけど、不安がある方
✅まだ具体的に決めていないけど、いずれ地方で暮らしてみたい方
✅仕事・住まい・地域との関係について悩んでいる方


👋 はじめに

「地方移住に憧れるけど、不安もある…」
そう思っている人、多いのではないでしょうか?

わたしも都市部から地方へ移住し、カフェ&コワーキングスペースを立ち上げましたが、移住は「なんとなく」で決めるとうまくいきません。

「ただなんとなく田舎で暮らしたい」という気持ちだけで決めてしまうと、思わぬ壁にぶつかることがあります。

でも、しっかりと準備し、事前に大事なポイントを押さえておけば、より充実した移住生活をスタートできます!

そこで今回は、「地方移住する前に絶対考えておくべき5つのポイント」 をまとめました🏠移住を考えている方のヒントになれば嬉しいです。


1.移住の目的を明確にしよう

「自然がいい」「スローライフしたい」だけで移住すると、思わぬギャップに苦しむことがあります。

大切なのは、「自分は何を大事にしたいのか?」 をしっかり考えること。
移住して何を得たいのか、どんな暮らしを実現したいのか、を具体的にしておくことで、移住後の満足度は大きく変わります。

たとえば、

✅ 仕事を変えて、新しい環境で挑戦したい?
✅ 自然の中で子育てをしたい?
✅ 自分で何かを始めてみたい?

具体的にどんな暮らしを考えていますか?

💡 実体験:
わたしの場合は、「大好きな祖父母の家とお墓を守ること」「思い出の詰まった場所に身を置くこと」それから「どこにいても仕事ができる状況にあったので、リモートで仕事をしながら、もっとこの地域に人が来やすい仕組みを創ること」が目的でした。

わたし自身がリモートワークをするために、インターネットの使える環境が必要だったため、他の来町者やワーケーションの方が使えるカフェ&コワーキングスペースを立ち上げ、同時に情報発信の場を作ることに挑戦しました。

移住を成功させるカギは、「移住後にどんな暮らしをしたいのか?」をできるだけ明確にすること。

「ただの田舎暮らし」ではなく、「自分が求める暮らしを実現できる場所なのか?」を考えることが大切です。

そうすることで、移住先を選ぶ基準や移住後の暮らしがより具体的になります。


2.住む場所選びのポイント

地方に移住する際、住む場所の選び方はとても重要です。
「とりあえず空き家があるから」と決めてしまうと、後から思わぬ問題に直面することもあります。

特に、地方の空き家は一筋縄ではいかないことが多いです。

たとえば、

✅ 耐震性は大丈夫か?(昔の家は耐震基準が今と違う)
✅ 水回りや電気・ガス設備は使える状態か?(水道・トイレ・お風呂など、古い家ほどリフォームが必要なことが多い。給湯設備がない場合や浄化槽の新設が必要な場合も)
✅ 近隣住民との関係はどうか?(田舎ほどご近所付き合いが大事になる)

また、「暮らしやすい田舎」か「本格的な田舎暮らし」か? も、ライフスタイルによって大きく違います。

✅ 暮らしやすい田舎 → スーパーや病院が近くにあり、徒歩でも生活しやすい
✅ 本格的な田舎暮らし → 自然が豊かで静かだけど、買い物や交通手段に制約がある(車必須、電波が繋がらない、など)

自分が求める暮らしに合った場所を選ぶことが、移住後の満足度を大きく左右します。

さらに、賃貸にするのか、購入するのか? も重要なポイントです。

✅ いきなり購入するのはリスクが高いので、最初は賃貸や二拠点生活、お試し移住(移住希望者向けのお試し住居なども)で様子を見ましょう。
✅ 補助金や行政サポートを活用すれば、空き家リノベの負担を減らせることも。希望する自治体のホームページや移住相談窓口に問い合わせましょう。都会と違い、不動産会社はホームページを持っていないことが多く、空き家情報は自治体の空き家バンクや地域の工務店さんが持っているケースが多いです。「ネットに情報がないから」と諦めず、アナログ回帰がカギになります。

事前に「ここなら自分が納得して暮らせる!」と思える場所をしっかり選ぶことが大切です。

💡 実体験:
わたし自身、古民家をリノベーションしてカフェ&コワーキングスペースを作りましたが、想像以上に大変でした。(それはそれで楽しかったですが)

リフォーム費用が予想以上にかかったり、工事が始まってから発覚した不具合があったり(床下の土台が崩れかけていた)、特に店舗の場合は消防への届出が必要で、確認申請や耐震強化の関係で制約がかかったり。

工務店さんが地元の柔軟に対応してくださるところだったので、自分でも調べながら、途中もしっかり相談しながら、最終的には満足のいく形にしていただきました。

その後、自宅にさせてもらっている祖父母家の水回りリフォーム、商店街の空き店舗リフォームと合計3棟、それぞれ別の工務店さんにお願いして改修してみましたが、それぞれの良さ、得意分野、相性もありました。

この辺りは、また別記事で書きたいと思います。


3.仕事はどうする?地方での働き方

地方移住を考えるとき、「仕事をどうするか?」 は大きな課題のひとつです。
都会と違い、仕事の選択肢が限られることもあるため、移住前に働き方のプランを立てておくことが大切 です。

✅ 地方での仕事の選択肢は?

① 地元企業に就職する

地方には、農業・漁業・福祉・行政・観光業など、地域に根ざした仕事があります。
ただ、都会に比べて求人のバリエーションが少ないため、自分のスキルや希望に合う仕事があるか、事前に調べることが必要 です。

また、地域によっては「○○家の息子・娘」というようなコミュニティの結びつきが強いところもあるので、地元企業に就職する場合は、職場や地域の雰囲気をしっかり確認するのがポイント です。

② フリーランス・リモートワーク

最近は、地方でフリーランスやリモートワークをする人も増えてきました。わたしもその一人です。
インターネット環境さえ整えば、ライター・デザイナー・エンジニア・オンライン講師などの仕事が可能 です。

ただ、その地域内で仕事を獲得するのは、信頼関係やつながりが重要視されるため、移住前から地域外のクライアントを確保しておくことが重要です。
また、地域によってはネット環境が弱いところもあるので、移住前に通信環境や契約できる回線をチェックすることも忘れずに!

③ 自分で事業を作る

地方には空き家や空き店舗など、活用できる資源がたくさんあります。
それらを活かして、カフェやゲストハウス、コワーキングスペースなどを開く移住者も増えています。
また、地域の課題を解決するビジネス(例:高齢者向けサービス、特産品を活かした商品開発など) も可能性がある分野です。

ただ、資金やスキルは必要です。特に物件の改修や購入は費用がかかるため、借り入れを行うのであれば、事業計画やこれまでの通帳実績が必要になります。
⇒この辺りの詳細は、別記事に書きますね

④ 副業・複業で食べていく道もある

地方では、ひとつの仕事だけでなく、いくつかの仕事を組み合わせて生計を立てる人も多い です。
たとえば、平日はリモートワーク+週末はバイト、冬は副業で地域のイベント企画 など、いろいろな働き方があります。
地域での人とのつながりを活かせば、思わぬ仕事が舞い込んでくることもあります。

わたしの周りでも本業は大工、空いた時間で狩猟と農業をしている方、本業はツアーガイド、週3は管理栄養士の資格を活かして介護施設勤務をしてる方、など「複業」は、都会より普通のこと、かも知れません。

💡 実体験:
わたしは「リモートワーク」で収入の基盤を持ちながら、「事業を作る」という選択をしました。
空き家をリノベーションし、カフェ&コワーキングスペースを立ち上げた のですが、開業には想像以上に学ぶことが多く、それは本業のリモートワークにも活きています。

また、移住前は地域外の方を対象にしたリモートワークだけを考えていましたが、カフェを作り、地域の方とつながりながら動いているうちに、新しい挑戦のチャンスも増えました。

自治体からお仕事を受けたり、地域の事業者の方から相談を受けたり。わたしも「複業」をしています。

ちなみに、一緒に移住してくれた夫は、都会にいたときは、色々な業界で営業職に就いていました。移住後もしばらく営業・接客業をしていましたが、心機一転、今では介護職に就いています。

これが彼には天職だったようで、毎日楽しそうに、施設でのことを話してくれます。今は資格取得に向けて、苦手な勉強もがんばっているので、何事もチャレンジですね。

移住を考えている方は、「どんな仕事なら自分が続けられるか?」をしっかり考えた上で、地方での働き方を決めることが大切 です。


4.地域との関わり方:コミュニティに入れるか?

地方移住を成功させるために、「地域の人との関係づくり」は欠かせません。
都会に比べて、地方は人と人との距離が近く、コミュニティのつながりが深いことが特徴です。

そのため、地域の人との関係がうまく築けるかどうかが、移住後の暮らしやすさを左右する と言っても過言ではありません。

① 地方の人間関係は濃い → だからこそ、関係づくりが大事!

地方では、ご近所付き合いや地域の行事など、コミュニティのつながりが強い です。
ただし、いきなり「移住者です!」と自己紹介しても、すぐに受け入れてもらえるとは限りません。

②「いきなり馴染もうとする」のではなく、少しずつ関わることが大切

  • いきなり輪の中に飛び込むのではなく、地域のイベントや活動に参加する ことで、自然に関係を築いていくのがベスト。

  • たとえば、地元のお祭りや、清掃活動、マルシェなどに参加すると、顔を覚えてもらいやすくなります。

  • 「〇〇さんの紹介で来た人」という関係性が大切になることも多いため、地域にいるキーパーソンを見つける こともポイント!

③ 「移住者同士のつながり」も意外と大事!

  • 地元の方と仲良くなることも大切ですが、すでに移住している方とのつながり も重要です。

  • 先に移住した方は、「移住者が感じやすいギャップ」や「地域の習慣」について知っているので、心強い存在になってくれます。

  • 「移住者コミュニティ」や「地域おこし協力隊のネットワーク」 などを活用すると、孤独にならずに済みます。地域の方と信頼関係を築けている先輩移住者の方から顔つなぎをしてもらえると、受け入れてもらいやすいです。そのためにも、誠実で信頼できる人間であることは超重要です!

💡 実体験:
わたしは、カフェ&コワーキングスペースを立ち上げたあと、商店街の空き店舗を活用して、地元の高校生と一緒に「バス待ちカフェ」を立ち上げました。

最初は、地域の方たちとどう関わればいいのか分からず、試行錯誤の連続でしたが、「まずは地域の方が大切にしているものを知ること」 を意識することで、少しずつ関係が築けるようになりました。

高校生との活動を通じて、地元の方たちとも自然につながることができ、地域での役割が生まれていきました。

移住後に「地域に馴染めるか不安…」と思う人も多いですが、「自分のことを知ってもらう努力」と「地域の文化や価値観を理解する姿勢」があれば、少しずつ受け入れてもらえるようになります。


5.事前に知っておきたい落とし穴

地方移住にはたくさんの魅力がありますが、楽しいことばかりではない というのも現実です。
「こんなはずじゃなかった…!」と後悔しないためにも、移住前に知っておくべき落とし穴 を押さえておくことが大切です。

① お試し移住をしないと後悔する可能性大!

移住前に、実際にその地域で生活してみることは超重要です。
旅行や短期間の滞在だけでは、普段の暮らしのリアルな部分はなかなか見えてきません。

朝・昼・夜の雰囲気はどうか?(夜は静かだけど、昼間は観光客が多くてにぎやか…なんてことも)
平日の生活リズムは?(お店が閉まるのが早すぎて不便、など)
実際の移動手段はどうか?(思ったよりバスや列車の本数が少ない…など)

「理想」と「現実」のギャップを埋めるために、お試し移住や短期間の滞在を何度かしてみるのがおすすめ!

②田舎ならではのルール・慣習がある

都会ではあまり意識しないような地域特有のルールや文化 があることも。

自治会・地域行事 → 大体参加は必須で、毎月の町内会費も必要。年1回の総会も。
ゴミ捨てルール → 町内ごとに細かく決まっていることが多く、当番もある
草刈り・清掃 → 春や夏に近所の人たちと協力して行うことも

特に、自治会の活動 は地域によって大きく異なり、行事への参加が求められることもあります。
知らずに移住すると、「こんなに地域活動が多いなんて…」とびっくりするかもしれません。
運動会に力を入れている地域や文化祭がある地域、同じ町内でも地区ごとに違ったりするので、地域の方に聞くのが一番。

わたしは、自宅・カフェ&コワーキングスペース・駅前店舗と3か所拠点があり、それぞれで町内会に入って、町内会費を納めています。重複するものは免除してくださっている部分もありますが、参加することで知り合える方や見えてくることもあるので、それぞれ無理のない範囲で役割を担いながら楽しんでいます。

③車は必須?日常の買い物は?

都会と違い、地方では車なしでは生活できない地域も多い です。

通勤・買い物・病院など、どこへ行くにも車が必要なエリアが多い
バスや電車があるとはいえ、本数が少ない地域もある

また、買い物の面でも、スーパーやコンビニが近くにない場合もある ので、
「一番近いスーパーまで車で30分…」という可能性も。

移住前に、普段の生活圏内でどのくらいの距離を移動する必要があるのか? をチェックしておくことが大切です。

わたしの自宅は、山の奥ですが、車で5分走れば、バイパスの乗り口、コンビニ、スーパー、ホームセンター、道の駅がある「便利な田舎」です。徒歩や自転車も無理ではないですが、夜道は真っ暗で鹿やクマも出るので、車移動が安全です。

④冬の寒さ・雪問題(地域による)

地域によっては、冬の寒さや積雪が大きな課題になることも。

豪雪地帯では、冬場の除雪が大変(融雪装置や除雪車がある地域とない地域が)
古民家は寒さ対策が必要(断熱性能が低いことが多い)
路面凍結で移動がしにくくなることもある

特に、移住前に冬の生活を経験していないと、思った以上に大変に感じることがある ので、「冬にどれくらい雪が降るのか?」「寒さ対策はどうすればいいのか?」「除雪や凍結防止に必要なもの」も事前に調べておくと安心です。

💡 実体験:
わたしは基本的に何でも面白がる人間なので、自治会の仕組みや自然界の洗礼も勉強やネタにしていますが、それでも、それが出来るのは、完全移住の前にワーケーションや二拠点生活である程度「生活」を経験していたからだと思います。

移住してもうすぐ4年経ちますが、今でも初めて知ることや初めて経験することはあります。すべてを事前に知ることは難しいですが、「知らなかった!」ではなく、 「あらかじめ知っていたから対策できた!」と思えるように、事前に情報を集めておくことが大切 です。


📝 まとめ

移住の目的を明確にしよう
住む場所は慎重に選ぼう
仕事の選択肢を考えておこう
地域との関わり方を意識しよう
落とし穴を事前にチェック!

「地方移住、やってみたい!」と思ったら、まずは情報収集&お試し移住からスタート!
今後も「地方移住のリアル」や「空き家活用のノウハウ」を発信していきます🏠

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