見出し画像

下北半島でシャーマンキング聖地巡礼と地獄巡り


2022年8月20日から22日に行った青森旅行の記録です。
シャーマンキングの聖地巡礼も兼ねて、ずっと行きたいと思っていた恐山を中心に下北半島と八戸周辺を巡って来ました。

2022年8月20日(土)

東京駅からJR東北・北海道新幹線「はやぶさ」に乗って八戸駅へ。

八戸駅

八戸駅の改札

八戸駅でレンタカーをして、むつ市を目指します。
今回は青い森鉄道線には乗らないため、記念に写真を撮りました。青森鉄道ではなくて「青い森鉄道」なのがオシャレ。ロゴマークが可愛い。

道の駅よこはま「菜の花プラザ」

菜花ソフトクリーム

むつ市へ向かう途中、横浜町にある道の駅よこはま「菜の花プラザ」で休憩。横浜町といえば菜の花らしく、菜の花の若芽と菜の花はちみつを使用した菜花ソフトクリームを食べました。
渥美半島の菜の花は見に行ったことがありますが、どちらの規模が大きいんだろう。気になるのでいつか横浜町の菜の花を見に行きたい。

刺身用ほたて

横浜町は陸奥湾に面しているため、道の駅には新鮮な海鮮食材もたくさんありました。刺身用ほたてがなんと1キログラムで770円。即購入。
ほたて醤油も一緒に買い、迷惑にならないように駐車場の端っこで陸奥湾で取れたほたてを原材料にしたほたて醤油を、陸奥湾で取れたほたてにかけて食べました。陸奥湾のほたて倍増!もうほたては陸奥湾産しか食べたくない!

大間崎

まぐろ一本釣りの町 おおま

むつ市に一旦入ってから、むつはまなすライン(国道279号)を走り、まぐろで有名な町の大間町に着きました。
大間崎にあるマグロのモニュメントは大間の漁師に一本釣りされた440キロのマグロがモデルになっています。写真だと小さく見えるが、大人が背に乗れるくらいに大きい。

弁天島の大間埼灯台

大間崎は本州最北端の地!北海道の最南端より北側の地!左手に日本海、右手に太平洋を臨める地!
この日の天候は悪く、今後の天気予報は雨。雲が多く、波も荒い。そして、びっくりするほど風が強い!
北海道までは17.5キロメートルしか離れていないので、天気の良い日には対岸の函館の五稜郭タワーまで肉眼で見られるようだが、この生憎の天候ではっきり目視できず。おそらく右側の影が北海道だと思う。

願掛岩

願掛岩

仏ヶ浦を目指して国道338号を走って下北半島を南下中に鳥居が見えたので、願掛岩公園の駐車場に車を停めました。
右側は「男願掛」で左側は「女願掛」。併せて「願掛岩」です。
写真は願掛岩からもう少し南下した所にある駐車場から撮ったもの。

仰ぎみる海抜百メートル余りの巨岩の、重量感あふれる迫力にまず圧倒されます。昔から神の岩山として地元の人々に深く信仰されてきました。寛政4年(1792年)、菅江真澄がこの地を通ったとき、稲の社、八幡の社が並んでいました。その鳥居に桜の木の枝を鍵として打ち掛け、懸想すべき人に願いをかけたところから、鍵掛岩または願掛岩とも呼ばれています。

佐井村
願掛岩の鳥居

この願掛岩、登れます。
女願掛の前にある鳥居の奥に道が続いているのですが、15分くらいで一周して駐車場に戻って来られます。さっそく登山(※岩)!

登山道

岩を登る登山道は整備されていますが、草が生い茂っていたり、柵が壊れていたりと少し危険でした。何せ転んだら断崖絶壁から日本海に落ちます。

女願掛から見る男願掛

女願掛の頂上から男願掛を臨む。女願掛と男願掛の間の浜にゴミがたくさん流れ着いていました。海流的に仕方のないことですが、こういったゴミが少しでも少なくなるといいですね。
それにしても、今にも雨が降りそうな天気。

仏ヶ浦展望台

仏ヶ浦展望台から

案の定、願掛岩から仏ヶ浦の道中ににわか雨に見舞われました。今日はもう駄目かなと思いましたが、仏ヶ浦に着く頃には雨が上がって太陽が!

仏ヶ浦

仏ヶ浦

晴れた!雨上がりの仏ヶ浦は神秘的でとても美しかったです。
仏と言われるのも分かります。巨石群に圧倒されましたが、写真じゃこのスケールを伝えられない。

白色や淡い緑色をした奇岩・巨岩が特徴的な仏ヶ浦は、火山灰が押し固められてできた「凝灰岩」とよばれる岩石でできています。凝灰岩はもろいため、長い時間、波があたったり雨水が流れたりすることで形が変化します。加えて、冬の寒さで岩に染み込んだ水が凍り、亀裂を広げることで、岩石の表面ははがれやすくなり、現在みられるような奇岩・巨岩が形成されました。

下北ジオパーク
如来の首

雨上がりの水溜りなのか、夕暮れなので満潮なのか、水に浮かんでいるようで尚更良かった。
こんな凝灰岩でできた巨石の上にも草木が所々に生えているんです。自然の生命力に感激です。

仏ヶ浦という地名は、もともと、仏(ブッダ)の日本語読みである「ホトケ」と、アイヌ語で海辺・砂浜をあらわす「ウタ」から、仏宇陀と呼ばれていました。その後、仏ヶ浦と呼ばれるようになったと考えられています。その名のとおり、仏ヶ浦の奇岩・巨岩には、仏教に関連する名前がつけられ、人々に親しまれています。また、仏ヶ浦では、流れ着いたお地蔵様をまつっており、地域の人々から海の守り神として大切にされています。

下北ジオパーク
仏ヶ浦の夕日

雨上がりの夕暮れ時だったからか、人も少なくてゆっくり夕日を堪能。

むつ市

マグロづくし

夕飯はマグロです。一生分の大トロを食べました。大トロはほぼ肉(?)

田名部まつりの山車

ちょうど田名部まつりに被ったので山車の通り道だったお店の駐車場が使えず、他の駐車場探しに難儀しました。ちゃんと調べて行かなきゃね。お店の中から山車と祭り囃子が通って行く様を見ることができたので良かったです。ご飯を食べ終わった頃が「五車別れ」の時分だったらしく、一番賑やかでした。

東北の夏祭りのフィナーレを飾るのが、下北最大規模の田名部まつり(田名部神社例大祭)です。
8月18日から20日の3日間市内に繰り出す豪華絢爛な5台の山車、京都祇園祭の流れを汲む哀調を帯びた祇園囃子。
最終日20日深夜には、5台の山車が一堂に会して樽酒を酌み交わし、来年の再会を誓う「五車別れ」でクライマックスを迎えます。

むつ市

京都祇園祭の流れを汲んでいるようで、江戸時代中期から現在の運行形態に近い状態で行われているそうです。面白いですよね。なぜ祇園祭がこんな遠くの下北の地にと思ったのですが、どうやら北前船が伝えたと考えられているようです。北前船で伝わった京都の文化が遠い東北の地で生きている。

北前船は、江戸時代〜明治時代、日本海側の各地を経由して、商売をしながら大阪と北海道を結んだ商船です。北前船は、荷物を運ぶだけではなく、立ち寄る港で商品を買い付けたり、仕入れた商品を売ったりして利益を得ていました。
田名部祭りをはじめ、山車を使う下北各地の祭りは、京都の祇園祭の流れをくむと考えられています。

下北ジオパーク

2022年8月21日(日)

一夜明けて、今日は本格的に地獄とシャーマンキングの聖地巡礼です。

JR大湊線 下北駅

下北駅の駅舎

JR東日本 大湊線 下北駅は本州最北の駅、そしてシャーマンキングの聖地。現駅舎は2009年1月改築の新しい駅舎で、シャーマンキング掲載時の下北駅は旧駅舎のものらしい。

下北駅のモニュメント

シャーマンキングの聖地のモニュメント。これも掲載時のものとは違うようで、掲載時のモニュメントは現存しません。新しいモニュメントは下北駅の駐輪場の隣に設置されていました。

大湊駅から来たキハ100系

シャーマンキング掲載時の車両は1両編成でしたが、これは2両編成。Wikipediaのメイン画像を見る限り1両編成の時もあるようですが、詳しくないので分かりませんでした。

恐山冷水

恐山冷水

おそらくこうして水が出ている所は大抵が手水の代わりなので、そうだろうと思って手を清めておきました。日本伝承大鑑によると正解だったようです。

むつ市街から県道4号線を道なりに進むと、その途中に冷水峠という場所を通る。そこにはコンコンと湧き出る水場がある。
この湧き水は、遠い昔から恐山へ参拝する人々の喉を潤す役目を負っている。現在は3本の樋から流れ出る水を“不老水”と呼び、霊験あらたかな水とみなしている。実際、この水場を霊場の入り口とみなして手水舎としての役割もあるとし、この峠を俗界と霊界との境界線として認知している説もある。そのせいか、この場所で水を求めるのは人間だけではなく、恐山へ集まってくる霊もあると考えられている。

日本伝承大鑑

恐山霊場入口門

恐山霊場入口門

地図上のどこにも表示されていないんですよね。こんなに立派な入口門なので、表示されていてもいいのに。
場所は県道4号(むつ恐山公園 大畑線)を恐山方面に向かって北上している道中、左手にある『かまふせパノラマライン』の合流地点から750メートルほど先に行った所にあります。

恐山に近付くにつれて硫黄の匂いがだんだん強くなってきて、とても車の窓を開けていられません。エアコンをかけるほどの気温でもないなと車窓を開けていたのですが、急いで閉めました。

三途川

三途川「正津川」

恐山へ行く手前に三途川と川にかかる太鼓橋があります。駐車スペースがなかったので、路肩に一旦車を停めました。
外に出ると硫黄!硫黄のかおり!あたり一体に硫黄臭が立ち籠めていました。臭いの酷さは大分県の伽藍岳の火口見学で行った火口の臭いに匹敵する、いやそれ以上かもしれない。

三途川は此岸(現世)と彼岸(あの世)の境目にあるとされる川のことですが、今までわたしたちがいた場所が此岸、これから行く恐山は彼岸という意味合いでしょうか。この硫黄臭さはまさにあの世、地獄と言って差し支えないレベルです。
この三途川の正式名称は正津川と言い、カルデラ湖である宇曽利湖から津軽海峡に注いでいます。宇曽利湖からの流出河川はこの正津川のみです。川の色は透き通って綺麗な色をしていますが、透明度が高いのも川底や湖底から硫化水素が噴出し酸性湖となっているためであり、とても危険な川です。

三途川にかかる太鼓橋

三途川には太鼓橋がかかっていますが、現在は老朽化のため2018年5月から通行止めになっています。ここもシャーマンキングの聖地ですが、掲載時はまだ柵がなく、橋は渡れたようです。

太鼓橋とは霊場恐山へ行きつくために渡る「三途の川」に掛かっている橋のことです。「太鼓橋」を渡り、あの世に至ることになります。
※太鼓橋の勾配は急で悪人には橋が針の山に見えて渡れないと言われています。
※帰りは橋の上で振り返ってはいけないと言われています。
※三途の川の渡し賃は六文と言われ、昔の人が米を一回炊く時のまき炭の金額に相当するとのことです。

READYFOR

奪衣婆と懸衣翁

奪衣婆と懸衣翁の像

太鼓橋の手前に奪衣婆と懸衣翁の像があります。奪衣婆はよく見ますが、懸衣翁がいるのは珍しい!鬼灯の冷徹でも「現世の資料に載っていないことが多い」とネタにされていたので。

霊場恐山

来迎の像

恐山に到着しました。恐山菩提寺 総門の前に駐車場があり、来迎の像が我々を出迎えてくださいます。

六大地蔵

一番手前がシャーマンキングにて破壊されてしまったお地蔵様です。総門の左手にある門前に鎮座しています。台座の石には『地蔵歎偈』が掘られていました。
6体の地蔵尊は「六地蔵」と言って他のお寺にもありますが、立像の方がよく目にするかも。

日本では、地蔵菩薩の像を6体並べて祀った六地蔵像が各地で見られる。これは、仏教の六道輪廻の思想(全ての生命は6種の世界に生まれ変わりを繰り返すとする)に基づき、六道のそれぞれを6種の地蔵が救うとする説から生まれたものである。六地蔵の個々の名称については一定していない。
地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道の順に檀陀地蔵、宝珠地蔵、宝印地蔵、持地地蔵、除蓋障蔵、日光地蔵と称する場合と、それぞれを金剛願地蔵、金剛宝地蔵、金剛悲地蔵、金剛幢地蔵、放光王地蔵、預天賀地蔵と称する場合が多いが、文献によっては以上のいずれとも異なる名称を挙げている物もある。像容は合掌のほか、蓮華、錫杖、香炉、幢、数珠、宝珠などを持物とするが、持物と呼称は必ずしも統一されていない。

Wikipedia
恐山菩提寺 山門

総門をくぐると立派な山門があります。シャーマンキング聖地のひとつ。左手に見える赤い屋根の建物が本堂です。

宇曽利山湖の湖畔にある恐山菩提寺は日本三大霊場の一つであり、9世紀頃に天台宗の慈覚大師 円仁が開基した。本尊は延命地蔵尊。同寺は現在は曹洞宗の寺院であり、本坊はむつ市田名部にある円通寺である。恐山は死者の集まる山とされ、7月の恐山大祭では、恐山菩提寺の境内でイタコの口寄せも行われる。

Wikipedia

山門の奥、参拝客が普通に歩いている脇に恐山温泉があります。男湯、女湯、男女入替制、混浴の4つの湯小屋(冷抜の湯、古滝の湯、薬師の湯、花染の湯)があります。いずれもちょっと熱めだそうです。

地蔵殿

ご本尊の伽羅陀山地蔵大士が祀られています。
地蔵殿本尊の伽羅陀山地蔵大士、地蔵殿の北の奥の院に祀られている地蔵山不動明王、釜臥山奥の院に祀られている釜臥山嶽大明神本地法身仏釈迦如来の三者が一体であり、参拝すると満願成就になります。三体は地図上だと一直線上に祀られています。

風車

岩だらけの地に風車が異様なほど差してありました。風車は死者への供養や幼子の霊を慰めるためという宗教的な意味合いと、人体に有毒な恐山の火山性ガスの風下に入らないための効果があるようです。
いずれにせよ、どこか切ない気持ちになる風景です。仏ヶ浦が天国だったら、恐山の景観はやはり地獄だろう。

火山活動によって生まれた景観は、現世とあの世をつなぐ霊場・恐山とされました。ガスの噴き出るごつごつした岩肌は地獄に、湖を囲む白い砂浜は極楽にたとえら―れ、死者をしのぶ人々の祈りの地として知られています。下北では古くから亡くなった人は恐山へ行くと考えられており、その信仰は「死ねばオヤマさ行ぐ」の言葉とともに伝えられてきました。恐山は、人々のこころに寄り添う場所として大切にされています。

下北ジオパーク
無間地獄

恐山には様々な地獄の札が立っています。

大悪を犯した者が、死後絶えることのない極限の苦しみを受ける地獄。仏教でいわれている八大地獄の八番目。▽仏教語。八大地獄とは、仏教で説かれているさまざまな地獄の中でも最も有名な八つの地獄のこと。等活・黒縄・衆合・叫喚・大叫喚・焦熱・大焦熱・無間の八つをいう。「無間」は間断のないこと。

goo辞書
慈覚大師堂

恐山の開祖、慈覚大師のお堂。石が積み上げられ、風車がたくさん。

みたま石

ひときわ大きな岩。でき方は全然違いますが、まるでさざれ石みたい。

大平和観音

とても大きな観音様。

石積み

霊場内には無数の石が積まれています。地獄の賽の河原で子どもが積んでいる石のを見立てているのだと思いますが、地面から噴出する有毒な火山ガスを空気と効率よくなじませる効果もあるそうです。

仏舎利(お釈迦様のお骨)を納めた塚を「仏塔(ストゥーパ)」と言います。昔から仏像や仏塔をつくることは、大きな功徳がある、と考えられてきました。
また大乗仏教では「回向」という言葉があります。簡単に言うと、「自らが積んだ功徳を他者に振り向ける」ことです。
つまり子供達は、本物の仏塔は作れないにせよ、仏塔に見立てて、小さな手で河原の石を積むことで得る功徳を、親に振り向け、親のしあわせを願っているのです。

本寿院の水子供養
硫黄で染まる川

前日に雨が降ったせいか、水が湖に向かって流れていました。ひと目見ただけで危なそうなオレンジ色をしています。
恐山に行くと霊感の強いひとは当てられると言われましたが、霊感がなくても恐山に一日いるだけで精神はやられると思います。頭痛や倦怠感は霊的な現象ではなく、有毒ガスによる軽い中毒症状だそうです。背の低い子どもや体力のない高齢者は注意が必要。

塩屋地獄

初めて見る地獄。どんな地獄なんだろう。

慈覚大師座禅石

座禅ができそうな石。

八葉塔

巨大です。雨水の痕がまるで泣いているようにも見えます。不謹慎かもしれませんが、ガンツさながら恐ろしくもありました。

大尽山と宇曽利山湖と賽の河原

美しいでしょう。天国みたいでしょう。でも地獄みたいな硫黄の臭いがするんですよ。

八角円堂

極楽浜の手前あたりにある賽の河原にあるお堂は死者が降りてくる場所と言われています。堂内には遺族の方が納めた服や靴などが納められています。中に入りましたが、亡くなった方の遺品や遺族から贈られたものだと思うと胸が締め付けられます。

血の池地獄

血の池地獄といえば別府温泉が有名ですが、恐山の血の池は赤くありません。
血の池地獄は理不尽で女性にとってとても不遇な地獄なので、地獄でありながら中心にお地蔵様が鎮座されているのだろうなと思います。

かつては、女性のお産や月経を「穢れ」の一種とみなす考え方があった。また、中国仏教の影響を受け、女性は死後成仏できず、血の池(血盆)地獄に堕ちると信じる人々もいた。「血盆経」とは、女人を血の池地獄から救済することを説いたお経であり、その信仰は中世から広く広まった。

千葉県ホームページ
極楽浜

入れそうなほど綺麗な湖でしょう。でも入ったら死ぬんですよ。
今まで地獄が続きましたが、ここが極楽のようです。宇曽利湖の流入河川のほとんどが中性のためか、場所によって硫黄臭の薄い場所がありました。この極楽浜あたりは硫黄の臭いが薄かったように思います。

東日本大震災慰霊地蔵菩薩像・希望の鐘と鎮魂の鐘

極楽浜のほとりにあります。
「人が死ねばお山に行く」の信仰故、此岸と彼岸の間の恐山の極楽浜に建てられた理由は言われなくとも分かってしまいます。

重罪地獄

重罪を犯した人間の落ちる地獄なんだろうな。

金堀地獄

金に関連して調べて知りましたが、温泉の沈殿物として金の異常濃集体が発見されており、2007年に日本の地質百選に選定されているそうです(恐山の金鉱床)。金鉱脈が発見されたのが恐山が国定公園に指定された後だったのと、土壌に高濃度の砒素と硫化水素が含まれており危険であるため、採掘は不可能のようです。
それでも掘ると金掘地獄に?

修羅王地獄

「危険」という立て札が立っていたため遠目から。恐山自体、至る所で硫黄臭のする煙が上がっています。

五智山の展望台から

五智山の展望台は小高い山の上にあり、恐山一帯と宇曽利湖を一望できます。

恐山の地獄巡りはここまで。むつ市に戻ります。

むつ市

おみやげの店 くまくら

シャーマンキングの聖地。おみやげの店「くまくら」。漫画内では「ぐまくら」ですが、建物自体は「くまくら」です。現在は2階に「下北妖怪ハウス」があり、手作りの地獄が展示されているそうです。
向かいにある旅館「とびない旅館」は時々テレビで取り上げられるほどの風変わりな旅館ですが、その旅館に宿泊し、「見学したい」と言えば下北妖怪ハウスを見学させてもらえるようです。

むつ市のシャーマンキング聖地巡礼もここまで!八戸市へ戻ります。

八戸市

せんべい汁

夕飯は八戸屋台村 みろく横丁にて八戸のご当地グルメを食しました。南部せんべいが入ったせんべい汁がすごく美味しかった。

八戸市 花火大会

ホテルに向かう途中で花火に遭遇。ちょうど八戸市の花火大会だった模様。コロナ禍を経て久々に花火を見られて嬉しかった。

2022年8月22日(月)

八戸まちなか広場 マチニワ「水の樹」

水の樹

午前中は八戸市内を散策。ふらっと入った施設で綺麗なアートに出会えました。上から水が流れて円盤に注ぎながら落ちて行き、地面から噴水も上がります。光が差し込んでいる感じもかっこいい。

八戸城本丸跡

八戸城本丸跡

本八戸駅まで歩きながら、八戸城角御殿表門の前と三八城公園内の八戸城本丸跡を通りました。

JR八戸線 鮫駅

サメのモニュメント

本八戸駅から鮫駅に来ました。鮫駅だけにサメのリアルなモニュメントがありました。
本日は公共交通機関と足で巡ります。鮫駅の時刻表は1時間に一本、多くて二本でした。時間通りに戻って来るよう気を付けて出発です。

蕪嶋神社

蕪嶋神社の鳥居

蕪島に建つ蕪嶋神社。
蕪島はウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されているため、毎年3月から8月頃までウミネコが飛来し子育てをしています。
フンが当たると「運(ウン)」が付くとのことで縁起が良いそうです。テレビで見ましたが、当たる確率は相当低いようです。8月も下旬だったせいがウミネコの数も少なく、私も当たりませんでした。

新しくなった社殿

2015年11月5日に発生した火災により社殿が全焼してしまいましたが、全国各地からの寄付金が集まり再建。2020年3月26日の例大祭に合わせて一般参拝ができるようになりました。

弁財天をまつり、商売繁盛、漁業安全の守り神として古くから地元の人々の信仰を集めてきた蕪嶋神社。蕪島の「蕪(かぶ)」と「株」が同じ読みであることから、株価と人望の「かぶ」が上がるご利益があると言われる「かぶあがりひょうたん御守」が人気です。

VISIT HACHINOHE
社殿側面

境内に「島を3周まわり参拝すると、心身が払い清められ運が開けるといわれております」と運開きめぐりの説明板があったので3周してみました。
新しい社殿が立派。

蕪島と蕪島海水浴場

ひょうたんの形の島

かぶあがりひょうたん御守の名前の元になった島の形。本当にひょうたんみたいな形をしています。手前の海水浴場は子どもたちで賑わっていました。

恵比須浜

恵比須浜漁港で干される昆布

干されていた昆布がおいしそう。

恵比須浜の枕状溶岩

枕を積み重ねたような形の岩。

溶岩が水中に流れ出ると、水と接する表面は急に冷え、内部はまだ高温のため丸くなります。冷え固まってできたものが次々と積み重なる岩石が、「枕状溶岩」と呼ばれています。

三陸ジオパーク

鮫角灯台

鮫角灯台

小さめの可愛い灯台です。
私が行った2022年は中に入れなかったと記憶していますが、今年は2024年5月3日(金・祝)から10月20日(日)まで一般開放しています。

鮫角灯台は、昭和13年(1938)に建造された、「日本の灯台50選」にも選ばれている白亜の美しい灯台。太平洋を一望できる種差海岸屈指のビュースポットです。

VISIT HACHINOHE

葦毛崎展望台

葦毛崎展望台

行った時は改修工事中でした。工事は2022年12月に終わり、破損して側面が補強されたとのことでした。

鮫角灯台前の岬にある葦毛崎展望台。太平洋戦争末期には旧日本軍が軍事施設として使用していましたが、現在は展望台として一般開放されています。太平洋を見渡す素晴らしい眺望が満喫できるビュースポットです。

VISIT HACHINOHE
太平洋の景色

階段にロープが張られていましたが、展望台には行けたので太平洋を眺望は絶景。

イタコマイマイ岩

イタコマイマイ岩

こういう陸地から離れた所にある巨石や岩礁が大好き!出雲の経島とか伊勢の夫婦岩とか、いいよね。

海から立ち上がるようにそびえるイタコマイマイ岩は、海底の火山活動で噴出したマグマからできています。マグマが冷えて固まる際に体積が減少し、規則的な割れ目(節理)ができました。これは、熱したガラスのコップに水を入れるとひび割れる現象と原理は同じです。この節理は、硬い岩石の弱点であり、波の侵食などを受けて、節理に沿って大きく欠け落ちるために、このように孤立した形の岩礁ができたと考えられています。
イタコマイマイ岩にまつわるお話があります。昔この付近に住んでいた「イタコ」が朝日の出とともにこの巨岩の上に登り、舞をまって、その日の漁を占ったと伝えられています。

三陸ジオパーク

近くにあるマイルポストにも行きました。

蕪島物産販売施設「かぶーにゃ」

藻塩ソフトクリーム

蕪島まで戻って蕪島物産販売施設の「かぶーにゃ」で藻塩がかかったソフトクリームを食します。「しょっぱい」と「あまい」が同時に楽しめるソフトクリームでした。藻塩なしにもできます。

かぶーにゃで西村牧場の「さめっ娘牛」を使ったレトルトカレー「八戸さめっ娘牛カレー」を買いました。今まで食べたレトルトカレーの中でダントツで美味しかった。

島向踏切

島向踏切

初めて見るシンプルな踏切。

鮫駅から八戸駅まで戻り、八戸駅で無事に東京行きのJR東北・北海道新幹線に乗車して帰宅しました。
下北半島でシャーマンキング聖地巡礼と地獄巡り、これにて完!
青森は奥入瀬や蔦沼、八甲田山、三内丸山遺跡、弘前など、行きたい所がまだまだたくさんあるので、また行きたいです。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集