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町中華ってヤツに憧れます

町中華っていいよね

強火力のコンロに鉄鍋一つでなんでも来いのストロングスタイルってカッコイイ

急に惹かれ初めた訳じゃないんだけど
憧れるに至るまでの片鱗は今思うとあれかな?って思い出もあって

僕が高校3年生の時にスーパー内のお惣菜&弁当屋でアルバイトを始めた時

出勤初日に料理のいろはなんて全くない高校生だった僕に
「清野くんチャーハン作った事ある?」って聞かれて

「あっ、はい」っとまぁチャーハン位なら作れるぜ!ってな感じ軽く返事し、すると「じゃあ作ってみて!」っと渡されたのが人生初の鉄鍋で

熱々の鉄鍋を素手で握ろとした時「ダメ!やけどする」っていきなりスタートから厳しめの口調に心砕かれ・・・こやって布巾で巻いて握るの!って教えられてさ、やっとこ調理開始した訳

でも鉄鍋が重くて、家庭のフライパンでかっこつけながらフンフンとフライパンを振るのとは訳が違く

重いし、持ちなれないに加えて、左手に渡されたのがお玉・・・木べらじゃないだぁ・・・・っと最初「はぁ?」ってな状態でいきなりぶん投げられてさ(笑)

そこに「あれ?チャーハン作れるって言ってなかった~?」っと言わんばかりの空気まで流れるし

「あの、ちょっと想像と違いました、すいません!作り方教えください!」っと言うと「だよね~!(笑)」って返事かえってきてなんか最初のとっつきにくい師匠みたな雰囲気はなんだったたんだ?って位いきなり空気が砕け

「あれ?清野くん彼女いる~?」とか「音楽なに聞いてるの~?」とかの質問攻めが始まり

「おい!チャーハンの作り方教えくれよ!」って思ってたら

実は夕方って暇なだよ~オーダー入った教えあげるから洗いものお願い出来る?となり、水回りに立ち、ひたすら質問に答えてて

そんなんして19時位から豚丼やらチャーハンやらの注文がちらほら入り始め

「とりあえず今日はレジの対応しながら、私の調理みててね!」っと言われ
「あっ!はい」っと不慣れなレジを対応しつつ

師匠の鍋さばき見てたんだけど
そしたらなんかチャーハンそっちのけで

「あれ!この人実はめっちゃ可愛いくない!?」ってな事に気づき

あっ!今更だけどこれ僕の恋愛の話な(笑)

何歳年上だったかなぁ、ちょっと記憶もうる覚えなんだけど

火に包まれまがら鉄鍋を振る彼女に完全にときめき

その後も僕の鍋さばきが上達する度にめちゃくちゃ褒めてくれるし

もう毎日ハイテンションってな訳で

実家住まいだったんだけどそれからは率先して料理作るようになったりと

後の自分への影響力は今思い返すと測りしれないかもしれない(笑)

因みに僕とRancidの出会いをくれたのも彼女

ハイスタが好きっていったらCD貸してくれたんだよな

これね!当時の洋楽PUNKならBad Religionが好きでその時はそんなはまらなかったんだけど「めっちゃ好きです」って完全に合わせにいった感じ

それから、よくわからないけど、スマパンとナインインチネールズ、REMのCDも借りたな・・・こっちは全くはまらなかったけど、「これも好きです」ってな感じで大人になったら良さ分かるのかも?位な感じで全然聴かなかったな

脱線したけども

その後その人には、同じスーパー内に彼氏いるのが判明し

なんとなくヤキモキしなが師匠の恋愛相談を聞きつつもアルバイトをこなしてて

でもやっぱり鉄鍋を振ってる師匠にはドキドキしてたって云う話

そんな思い出が去年バンドメンバーと<天壇>に行った時にふいに甦り

その時も多分同じ事言ってたと思うんだけど

「鉄鍋振って女子ってかわいいよな~って」

やっぱり昔から変わらないものは変わらないって事なんだな(笑)

ここまで来ると、関係あるようで全く関係ないけど
麻婆豆腐とチャーハンと天津飯を上手に作れる男になりたいってのはマジで本心!鉄鍋が欲しい!

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