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「路傍のフジイ」に感銘を受けまくって、またnoteを再開した話 / IO「Honto(feat.Watson)」
こんにちは。個人的な話を100人ぐらいの方々に読まれることを目標に書いています。ローカル100人Club(名前は仮)です。
今回は長くなりそうなので早速始めます!
「路傍のフジイ」に感銘を受けまくって、またnoteを再開した話
「路傍のフジイ ~偉大な凡人からの便り~ 」という素晴らしいマンガを紹介します。派手なシーンは一切ないですが、藤井の考え方が素敵過ぎて心を掴まれました。下手な自己啓発本より、よっぽど生きることに前向きになれる作品です。
本作は40才独身の契約社員、友達なしの孤独な中年男の話です.。主人公の藤井は一見地味で、後輩たちから「あぁはなりたくない」と思われてしまうようなタイプのなのですが、実は誰よりも人生を楽しんでいます。
そんな藤井と職場の同僚たちとのやりとりが描かれたヒューマンストーリーというのがざっくりとした大筋です。
で、冒頭でも述べたとおり、藤井がとにかく魅力的なのです。
1話目の「田中とフジイ」から、藤井の魅力が詰まっているのでお話の一部を紹介いたします。※【注意】ここからはネタバレを含みます!
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1話目「田中とフジイ」
藤井の同僚 田中は、結婚、子育て、マイホーム購入と人生をステップを踏んでいる周囲に比べ、彼女もおらず、仕事のやりがいも感じられず、日々つまらないと感じていたが、地味で、上司から馬鹿にされている、寂しそうな藤井をみて、「この人よりはマシだ」と思って何とか自分を保っていた。
そんなある日の休日、田中は町でたまたま藤井を見かける。
藤井の休日の過ごし方が気になった田中は、藤井の後をつけるのだが、つけてみると藤井は、落書きされた亀の甲羅を消してあげたり、子供たちと混ざって区立の施設を見学してたりと、想像していたものと少し様子が違い、田中はさらに気になってしまう。
帰り際、ちょっとしたトラブルに巻き込まれる藤井に、思わず駆け寄る田中は、そのまま藤井の家にあがることになる。
藤井の家は、田中の部屋と違い、キレイに整頓されており、本棚には小説、水彩画、DIYと多彩な本が並ふ。しかも藤井は絵画や陶芸、ギターの弾き語り等も嗜んでたりもする。
藤井の意外な一面を知って、田中は少し皮肉まじりに「人生楽しいそうですね」と投げかけると、藤井は「はい、楽しいです」と笑顔で答える。
孤独なのを認めるのが辛いから強がってるのだろうと思った田中は、さらに「なりたいものはなんですか?」と尋ねると、藤井は大まじめに「不老不死」と答える。なぜなら「やりたいこと、知りたいことが、たくさんあって永遠に生きていたいと思う」から。さらに藤井はこうも付け加える「でも、いつか必ず終わりがくる。だから価値があるんですよね。」と。
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心動かれた田中は、藤井に弾き語りをお願いする。お世辞にも藤井の歌は上手いとは言えなかったが、田中は「こんな人がいるんだ」と感動して涙を流す・・・。
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「やりたいこと、知りたいことが、たくさんあって永遠に生きていたいと思う」、「でも、いつか必ず終わりがくる。だから価値があるんです。」という一連の藤井のセリフは、藤井が作中誰よりも「生と死の本質」を捉えて毎日を生きていることが伺えます。
また注目すべきは、藤井が「死」を肯定的に捉えている点です。
「人はいずれ死ぬ。だから何をやっても無駄」ではなく、「人はいずれ死ぬ。だから好きなものは尊い」と、藤井は「死」を全てを無に帰すものではなく、「生」を際立たせるものとしているのです。
そう理解してまた読み返してみると、さらにグッとくるのは、藤井は歌だけてなく、絵も下手なのですが、自分が書いた下手な絵を大切に飾っているのです。
この「飾る」という行為、「生への喜び」への象徴的行為だと私は思うのでが、そう思って読むと藤井は「生への喜びの体現者」でもあると気づいた時、私も作中の田中みたく涙腺が決壊してしまいました!
表題にあるとおり、私がまたnoteを書いてみようと思ったのも「路傍のフジイ」がきっかけです。
私は、文才がある訳ではないですが、文章書くのが好きで、好きなものについて書きたいという思いが昔からありました。
ただ「どうせ誰にも読まれない」、「鋭い分析などできない」等と思ってしまい、そうこうしている内に何もやらずじまいの日々が続いてました。
が、藤井に言わせればそんなの関係ない訳です。別に下手でいい、誰も読まなくたっていい、文章書くことが好き、書きたいという気持ちだけで十分価値あるものだよと。本作を一読して藤井に背中をポンと押してもらったような気がしています。藤井さん、ありがとう!
これから何かを始めてみたいけど、どうにも踏み出せない人にも本作はおすすめです。ぜひ読んでみてください。
最後にこの素敵なマンガを教えてくれた高校の同級生にほんと感謝です
(その子は俺がnoteを書いてるなんて知る由もないですが)。
IO「Honto(feat.Watson)」
最後におススメの曲も貼っておきます。
新しいアルバム「four」をリリースした KANDYTOWNのリーダー IOの「Honto」です。
IOは、私と同い年で、地元も一緒。本当に誇りに思っています!
なのでアルバムの中でも一番好きな曲を貼っておきます。
ただ、「唐揚げみたいにヒヨコから成りあがる」というラインは、すごく面白くて、大好きなラインなのですが、正直よく分からなかったです。笑
でもHontoにカッコイイ曲ですので、ぜひ聴いてみてください!
おしまい