「地元最高!」が面白すぎて、比較的間をあけずにnoteを書いてみた話 / MonyHorse「New Day feat.SEEDA & JNKMN」
こんにちは。個人的な話を100人ぐらいの方々に読まれることを目標に書いています。ローカル100人Club(名前は仮)です。
今回取り上げる漫画は「地元最高!」です。前々から扱いたい作品だったのですが、最新刊の5巻からますます面白くなってきたので、「これは!」と思い、私にとっては比較的に間をあけずnoteを書いてみました!
「地元最高!」は、2021年から作者usagiさんがX(旧Twitter)上のアカウントで発表したのが始まりになります。発表後、そのかわいいキャラクターとは裏腹に「暴力」、「貧困」、「薬物」等にまつわるハードすぎる話がネット上で話題となり、彩図社から単行本化。現在は5巻まで出ております。
「よつばと」+「闇金ウシジマくん」 を足して2で割った日常系ほのぼの犯罪漫画!
本作の「地元! 」は、暴力あり、薬あり、貧困も差別もありという環境で、主人公シャネルちゃんは、小卒、眠剤を常用しすぎて次の日には記憶が飛んでしまう女の子。地元の先輩、紅麗亜さんに言われて変わったアサガオ(大麻)を育ててます。一方、親友のちひろちゃんは中卒で、これまた紅麗亜さんに命じられて、おにぎり屋で、アサガオ(大麻)を密売しています。
ほのぼのした絵柄とは対象的に、二人の環境はまさしく闇金ウシジマくんの債務者側のような、かなりハードな世界が描かれています。
闇金ウシジマくんの債務者は、自業自得なことがの多いですが、シャネルとちひろは生まれたときから貧困家庭だったため、本人たちが悪いわけではないという点ではウシジマくんよりも、より救いがない状況といえます。
二人の会話はほのぼのしているのですが、常に搾取されている状態にあるため、読んでいて胸糞悪さがあり、不思議な感覚に陥ります。
地元の先輩、紅麗亜さんが動くたびに深まる世界観!話がどんどん面白くなる!
本作の物語を大きく推進する役割を担っているのが、二人の地元の先輩である紅麗亜さん。彼女はシャネルとちひろの二人を犯罪の世界に巻き込む悪い奴なのですが、ものすごく切れもので、まさしくカリスマ的なキャラクターといえます。
作中、となり地区やとなり町のグループとのいざこざを描く場面がいくつかあるのですが、抗争相手はどれも、度がつくメンヘラだったり、単純に喧嘩が強かったりと曲者揃い。ですが紅麗亜さんの策略により、どの争いも最後には紅麗亜さんが制します。紅麗亜グループの勢力とビジネスが徐々に大きくなっていってます。敵キャラっぽいのが出る度に、「紅麗亜さんはどう乗り切るのか」、わくわくしてる自分に気づきます。本作を語りたくなってしまうのも、彼女の魅力があるからこそです。
思わず「へぇー!」となるアウトロー知識も本作の魅力
「拷問で一番コスパがいい部位は足の裏」、「職質中におっしこ漏らせば大体解放される」、「ヤク抜きの方法」など、本当かどうかわかりませんが、思わず「へぇー」となってしまうアウトロー知識が知れるのも本作の面白さの一つです。
巻末には担当編集者による解説付きで、二度「へぇー」となります。
奈良刑事の登場!ますます目が離せなくる本作!
そして今回noteを書こうと思ったきっかけでもある、奈良刑事!奈良刑事は警察官なのですが、正義感というより柔道がめちゃくちゃ強かったから警官になった人物で、立場が違うだけで紅麗亜とほぼ同じ人種です。そんな人が国家権力側にいると思うと、こんなにも「コワッ!(面白っ!)」と思わせられます。もともとヤクザ抗争もの面白さを備えていた本作ですが、奈良刑事の登場で警察側が絡むことより、紅麗亜たちと、その敵対グループ、そして警察側の互いの思惑が交差し、ハラハラドキドキのドライブ感が増して、ヤクザ映画のような魅力も拍車かかっています!
紅麗亜さんが過去にない強敵をどう制すのか、そしてシャネルちゃんたちはどう巻き込まれてしまうのか、今後も目が離せません!
【エンディング】New Day feat.SEEDA & JNKMN / MonyHorse
以上が「地元最高!」の紹介でした!ほんとにおもしろいのでぜひ読んでみてください!
最後にエンディングは、MoneHorseさんのNew Dayです。力抜けた、喋っているようなフロウが癖になります。