『言いたいことも言えずに』は名曲である
どうも、ろけねおです。
名曲として知られる『世界に一つだけの花』という曲があります。
ボクはこの曲がヒットした当時から、この曲の歌詞の内容に違和感を覚えていました。
どうにもしっくり来ないのです。
そして、これを子供に歌ったり、子供が歌ったりするのが特にダメなんじゃないかと思っています。
歌詞の全てがダメというわけではないし、いやむしろ概ね賛成ではあるんですけど、子供に向かって最初からナンバーワンにならなくてもいいと教えることに違和感があるのです。
ナンバーワンにはならなくても全然いいとしても、ナンバーワンになろうとして、そこへ向かっていくことは大事なんじゃないかと思ったからです。
そして、みんなを同じような、平均点の高い人間に育てようとする学校で、授業に使用されているという話を聞いてちょっと怖くなりました。
2003年発売の曲で今から18年前ですからボクが31歳ですから、今より熱かったんですかね。
今はこのときほどはモヤモヤしていません。
「そういう事を言う人もいるわな」くらいにしか思ってません。
『世界に一つだけの花』への反論
そんなモヤモヤとした気持ちでいるところにボクの気持ちを代弁するかのような歌が発売されました。
『はねるのトびら』という番組で、この曲を聴いた時に感動して涙が出ました。
歌詞ではなく歌が始まる前のセリフのところに感動しました。
でもね「ナンバーワンになれなくていい」なんて
嘘っぱちなわけですよ
結果も出してないのに
頑張っただけの自分なんて
褒めちゃダメなんですよ
だからねぇ癒しばっかりのくだらねぇ世の中で
一つぐらい本当の事をはっきり歌ったって
いいじゃありませんか
ここがまさに当時ボクがモヤモヤしていた部分をズバッと言ってくれた気がしまして、かなり爽快でしたので、すぐにこのDVD付きのCDを買ってしまいました。
サンボマスターが残念
その影響で元ネタになったサンボマスターも聴いてみようとなりまして、いくつか聴きましたがハマることはなく今ではボクのiPhoneからも除外されています。
でも、ブサンボマスターのほうはしっかり残っています。
当時、賛否両論あったそうで、サンボマスターのファンの中には怒っている人もやっぱりいたみたいですね。そりゃそうか。
でも、いちばんガッカリなのはサンボマスター本人のコメント。
もっとファンと話し合って欲しかった
へ?どういうこと?
おもしろがってブサンボマスターと一緒にこの曲を演奏するくらいのことをしたら、もっともっとファンが増えたんじゃないでしょうか。
シャレのわからない真面目な人達であったことを実に残念に思います。
でも、まあそういう姿勢がファンに支持されているというところもあるでしょうから、これはこれで良いのか。
個人的にはちょっと残念でした。
今聴いても名曲
冒頭のセリフだけではなく、曲も歌詞も実にしっかり作られていると思っています。
これは肝心の冒頭の台詞が違うので実に残念ではあるのですが、曲そのものは最高です。PVを観ると梶原雄太さんはドラムの経験があるのかな?曲に合った動きを見せていますね。
そして、何より塚地武雅さんの歌が上手い。
ボクも決してイケメンではないので、このブサイクサイドの気持ちは実に良くわかります。ロックってこういうことを叫ぶのにうってつけだなと思っちゃいました。
大人になると「くだらねえ」と思えることを、必死に叫ぶのがロックであり、若さであるというよう気がします。ホントに名曲です。
それではまた。