きっかけ(離婚成立まであと100日(多分))

それは遡ること20年前

こんなことを言うのは卑怯化もしれないけど。
ぶっちゃけ、私は結婚願望ゼロでした
だって、自分の実家を見ても、結婚ってなんなん?って言いたくなるくらい、責任感がない父親とそんな父親に「NO!」と言えない母親とあんぽんたんな兄

要するに機能不全家族を体験していて、結婚に対する良いイメージはなかった
そんなわけで、女一人で生きていくためには、一生続けられる仕事に就くべく、システムエンジニアの道へと進んだのです
一生独身? ハハハッ! 上等だぜ~~~~!
ってな尖がった気持ちで20代は過ごしてました

その頃のIT業界では、女性システムエンジニアってめっちゃ珍しがられていたし、腰かけと思われてたみたいで
やたらと独身の男性との見合いを持ち込まれてたけど、全部断ってたんですよねん

なので、当然夫とは結婚する気ゼロでした
第一、付き合ってた時からモラハラの気配も少ししてたし
この人結婚して責任のある立場になったとしても、ずっと我儘なんだろうなぁ~(ため息)
とかって思ってました
なんとなく決定的に別れる理由もなく、ダラダラと付き合っていただけ

それは夫側も判っていたはず
こいつ、一筋縄ではいかねぇぞって、知っていたはず


だけど、夫側にはどうしても私と結婚しないとダメな理由があった

「好きだから」
「愛してるから」

とかって感情ではなく
(そんなものは一ミリも持ってなかったよ、絶対
今でもそのような高尚な感情を持ち合わせているとは思えない
愛するという感情は、人間だけが持ち合わせてるわけじゃない
動物にだって宿っているのに、なぜ、あの男はひとかけらもそんな感情を持っていないのか、ものすごく不思議)
私の収入と、家事能力と、35過ぎた男が独身でいることの世間体に対するデメリットを覆すために、「妻という名の便利な打ち出の小づち」が必要になっただけです

たまたま、その条件が一致したのが私というだけの話で
そこに愛はなかったんです

ホント、大地真央さんに言ってもらいたい
ほんで、こんこんと歌ってもらいたい
「そこに、愛はあるんか?」

いや、マジ、あいつには全然なかったよねぇ~

人の正常な機能として、自分よりも弱い立場の人間に対しては保護する、周りの人を敬う
それを持ち合わせていない人間がこの世の中に平然と存在するということを、20年前結婚した後、私はモラハラ夫から初めて学びました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?