右脳神話について

「右脳型」「左脳型」という頭脳のタイプには種類があり、人によって異なる。また、右脳型は芸術家肌、左脳型は論理的なタイプといった区分は耳にしたことがある人は多いでしょう。
右脳型・左脳型は実在するのでしょうか?

しかし、この右脳型・左脳型といった区別は実際には存在せず、単なる神話に過ぎないとEncyclopædia Britannica Onlineは指摘。

https://www.britannica.com/story/are-there-really-right-brained-and-left-brained-people
https://gigazine.net/news/20190531-myth-right-left-brained-people/

こちらの記事では、右脳型の否定について書かれています。

記事では、右脳は創造的、左脳は論理的能力を司っており、どちらが有利かや向き不向きがあるかについて書かれた教材や記事は多く存在するとのこと。

しかし、実際には右脳型・左脳型といった人々の区別が存在するという証拠は見つかっていません。人々はそれぞれ違った個性や能力を持っていますが、その原因が右脳が優性なのか左脳が優性なのかといった点に左右されるとは決まっておらず、1000人以上を対象に脳スキャンを実施した研究でも、全ての参加者は右脳と左脳を等しく活用しているということがわかっています。

https://gigazine.net/news/20190531-myth-right-left-brained-people/


一体なぜ右脳型・左脳型といった説が広く信じられているのかという疑問について、Encyclopadia Britannica Onlineは「ある面では現実の科学的事実に基づいているから」としています。

https://gigazine.net/news/20190531-myth-right-left-brained-people/

全く根拠がないにも関わらず、なぜこれほどまでに多くの人々右脳型・左脳型という説を信じているのかついて、Encyclopadia Britannica Onlineは「人々が手や足、目などに右利き・左利きがあることから、脳にも『利き脳』があると連想したのだろう」と述べています。

また、人間をさまざまな性格や知性に基づいてタイプ別に分類したいという、多くの人が持つ欲求も原因かもしれません。性格診断の多くは、誰にでもあてはまる部分があるような曖昧な性格特性を「自分にピッタリあてはまる」と考えてしまう、バーナム効果に基づいたもの。

https://gigazine.net/news/20190531-myth-right-left-brained-people/

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