名探偵コナン 14番目の標的 映画レビュー
概要
ある日ジョギング中に目暮警部が、何者かにボウガンで打たれ、重症を負った。幸いにも命をとりとめたものの、正体不明の犯行が続く。
犯人の狙う特徴として、名前に数字があり、14、13、12……と順に犯行を子重ねていく傾向があると判明した。
また、犯人が標的とする人物が「毛利小五郎」に関係する人物ではないのかという説も浮上し、コナン達は犯行を止めるために駆け回る。
面白い点
わかりやすいシナリオ
犯人に狙われる名前が数字であり、順に殺されていくというストーリーは、子供から大人までわかりやすい。また、映画の登場する合間で推理する余白の時間を残しており、「次はこの人が狙われるんじゃないか?この人が犯人じゃないか?」という思考する合間をきれいにつくっていることで、子供でも楽しみながら見れる映画になっていることは良い点だ。
また、今作はTVアニメ版では語られていない(多分)、刑事時代の毛利小五郎や、妃英理との不仲の一旦となった事件や毛利小五郎の刑事退職理由などが明かされている。
あ、そんなことがあったんだと、漫画やTVアニメの視聴者の興味を引くような過去の話が語られ、毛利小五郎がなぜ過去にその行動を取ったのかが映画のクライマックスに明かされた瞬間の流れは良い展開だったと思う。
ただ、正直なところを言うと、それなりに展開が読めてしまう部分もあり、シナリオの稚拙な部分はいくつかあったのが目についてしまった。
派手なアクションにとらわれないところ
懐古厨な私は、どうしても派手な爆発とアクションを多様しているトム・クルーズのようなコナン映画はあまりしっくりときていない。
推理ものとしての面白さを維持しながらも少し、アクション寄りにデフォルメ化された演出がコナンの良さだと感じてしまう。
今作は、キック力増強シューズや現実に即していないあり得ない演出はなく、話の展開と、言葉のやりとりで話をつないでいくストーリーは地味ではあるが面白かった。
イマイチな