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早期発見した病気(ステージ0乳がん)のこと⑥(生体検査結果)

こんにちは。セトナツキです。
生体検査から約1週間後、今回はその結果の内容とその時の心境について綴りたいと思います。

1.検査結果

本当に爽やかな11月の秋晴れの朝、夫に見送られ、生体検査の結果を確認するためにいつもの病院に向かいました。待合室でどんな気持ちだったかあまり思い出せないですが、きっと落ち着かない様子だったと思います。

朝一番の予約だったので、あまり待たされずに診察室に通されました。女医さんはいつもと同じ様子で特に暗く険しい表情ではなかったので「乳がんではなかったのだ」と一瞬思いました。

ですが、医師からは開口一番「やはり乳がんでした」といった内容のことを告げられます。

まさか自分が。。でもしこりがないのになぜ。。
驚きとショックと疑問で動揺していたと思いますが、その時のことはなぜかあまり記憶に残っていません。おそらく頭が真っ白になっていたのだと思います。

検査結果のレポートを見ながら、医師は淡々といつもと変わらないトーンで読み上げ、結果の内容を具体的に説明するために、レポート用紙に色々と書きながら説明してくれました。
初めて聞く医療用語ばかりでしたが、項目毎にわかりやすく説明してくださいました。でもショック状態の私の頭にはあまり入ってきません。
ただ一点、しこりができない乳がん、非浸潤性乳管がんというものがあるということだけ理解できました。

検査の結果分かったことは、ステージ0の乳がん、非浸潤性乳管がん(DCIS)であり、石灰化の範囲は約4.2cm。
検査結果のレポートは以下の通りでした。

<組織診断>
・ER (>90%)、PgR(>90%)、Ki -67(5-20%),(HER2 1+)

<組織所見>
左乳腺の針生検検体です。
標本上4本の針状検体で、乳腺組織および脂肪織が採取されています。乳腺組織の1箇所、約19個の末梢乳管に、上皮の充実性および低乳頭状増殖を認め、一部にRoman bridge構造が見られます。上皮はクロマチンが濃染する小型類円形核を有し、微細石灰化を伴っています。免疫染色にて増殖巣内にCK5/6およびp63陽性細胞はほとんど見られません。DCISと考えられます。
免疫組織染色にて、腫瘍細胞は、ER陽性(>90%)、PgR陽性(>90%)、Ki-67標識率5−20%です。非浸潤病変なので参考値ですが、HER2 1+です。

2. ステージ0乳がんをどうするか?

医師から、一通り説明を受けた後、非浸潤性乳管がんの場合はがん細胞が乳腺の中に収まっているため、放射線治療や薬物療法はおそらく不要であり、治療するなら摘出手術しか選択肢がないとの説明を受けます。そして仮に摘出手術をしても再建できると補足してくださいました。この点については、「我がおっぱいに未練なし」で詳しく知っていたのですんなりと頭に入ってきました。

また医師からは、非浸潤性乳管がんの場合、そのままがん細胞が乳管の中にとどまり、浸潤性の乳がんに発展しないこともあると補足され、その後「どうされますか?」と意向を確認されました。

私は「後で浸潤性の乳がんに発展したら困るので、手術して再建したい。」と意外にも冷静に回答しました。偶然本やT V等で摘出と再建をされた方の事例を見ていたせいか割と平常でしたが、ただ実感がないだけで心から納得しての回答ではなかったような気がします。
ただ、再建するということに関しては、「娘にショックを与えたくないから再建したい」という言葉が自然と出てきました。

私の意向に対し、医師からは、がんは見つかった時からががんである、私の選択は正しいといったような意味の励ましのようなことをおっしゃってくださいましたが、正直あまり入ってきませんでした。

続く。


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