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早期発見した病気(ステージ0乳がん)のことVol.17(母への報告とか)

2度目の「通院お休み期間」を終え、5月中旬から通院を再開します。入院までの2ヶ月弱の間に手術日の確定、母への報告、人工乳頭の手配、職場公表等をテンポ良く進めて行きました。気持ち良い初夏から梅雨、例年にない早い梅雨明けをした約2ヶ月間を振り返ります。

1.手術日を決める

入院期間が約2週間になると聞いていたので、子供の夏休み期間に極力重ねたいなと思っていました。夫と子供の2人で2週間はきついだろうなと思っていたので、できれば実家に子供だけでも預けようと思っていました。
ですが、同じことを考える人が多いようで、7月下旬から8月中旬まではすでに予約で埋まっておりました。せめて少しだけでも夏休みと重ねようと思い、7月中旬の手術日を予約しました。

仕事のことを考えると、7月は四半期決算後の監査対応等で中旬までは割と忙しい時期なのですが、入院期間中も仕事をするという前提で了承をいただきました。

2.母への報告

母へは、手術日を決めてから報告しました。当初この病気がわかった時、手術するとしても親へは言わなくて良いと思っていました。心配させたくなかったし、また体の一部を切るというのは親としてもショックなのではと思っていました。
ですが、夫と改めて話し親には伝えたほうが良いと考え直しました。自分が親だったら知らされたいと思ったし、サポートしたいと思ったからです。
そもそも子供を預かってもらうためにも報告は必要でした。

母へは、電話で報告しました。どのような表情をしていたかはわかりませんが、声のトーンからは少しショックを受けていたようでした。
それよりも母に伝えるときに私が泣いてしまいそうになりました。

一通り説明した後、母は「それは手術して治療した方が良い。私がそちらへ行こうか?」と言ってくれました。
私もですが、母も「サバサバした」と表現される性格です。電話口でもサバサバしていて元気付けてくれました。

出産時に母にはとてもお世話になりましたが、その時とは事情が異なります。
ずっと健康優良児だった私は、それまで親を健康のことで心配させたことはなかったし、高齢の母に頼ることを申し訳なく思いましたが、自分の変なプライドは捨て、今は皆に積極的に頼ることが正解なのだと考えるようにしました。

3.人工乳頭の手配

ちょうどこの時期に人工乳頭を手配しました。ですが、これはタイミング的に早すぎました。というのも私は乳房再建手術が2回あることを理解しておりませんでした。ティッシュエキスパンダーによる乳房再建は、乳房摘出時と再建終了時の2回手術をします。人工乳頭は2回目の手術で再建完了した後に必要になります。
冷静に考えれば手術が2回必要だと理解できるのですが、ものすごい勘違いをしていました(汗)。

人工乳頭は病院で紹介された「ナチュラルブレスト」にオーダーしました。
まず会社から乳頭のサンプルが送られてきて、そこから自分にあったものを選択し、また自分用にカスタマイズしてもらうために写真撮影したデータの提供が必要になります。費用は合計で4万円弱でしたが、これがあれば手術後も気にせず温泉等に行けるのだと思うと、精神的に楽になりました。

この時の私は、手術後も何もなかったように人工乳頭をつけて子供と入浴する気でいました。再建中に徐々に胸を大きくさせる(皮膚を伸ばす)という再建の仕組みをきちんと理解しておくべきだったなと後から反省しました。

4.職場公表

7月に入り、早すぎる梅雨明けでとても暑い日が続いていた頃、入院まで後1週間というタイミングで同僚に入院のことを公表しました。

オンラインでのチームミーティング時に、
 病気のこと、
 2週間程度入院すること、
 入院期間中もパソコンをチェックするので緊急案件には対応できること
 やむ終えない場合はフォローをお願いしたい
等を説明しました。

ディスプレイ上の同僚の顔が少し曇るのがわかりました。
このタイミングでは同僚は私が退職を予定していることを知りませんでしたので、入院前に頂いた励ましのメッセージには、感謝の気持ちと申し訳なさが混ざった複雑な気持ちになりました。

そして退職を知っている上司からは、ご丁寧にお守りまでいただきました。
こちらも申し訳なく思ってしまいましたが、ただただ感謝の気持ちで受け取りました。


入院までの間、やることが多すぎて、一つ一つのことをゆっくり考えず、とりあえず目の前のタスクを片付けているという状況でした。





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