SCP-ENvsSCP-ES 「誇りが足りない」編
注意書き:
今回の記事は筆者の独特な文脈が多々あり、そこにゆっくりと時間を掛けずに翻訳しているため、翻訳品質としてはすごく悪い形となっています。そのため、この記事では意訳や改変が多々見受けられたり、意図的に文脈を飛ばしている箇所かあります。また、日本語的におかしい部分があるかもしれませんが、そこら辺に関してはご了承して頂けると幸いです。
2021年11月に本家SCP Wiki(英語版-EN)とスペイン支部(-ES)が衝突したのは記録に新しい。2019年8月に行われたEN支部とフランス支部(FR)との衝突と同様に視覚的な表現の問題です。最近、ようやく関係性を持ち直したロシア支部(-RU)との長期に渡る騒動とは異なり、包括的なこん棒として使える明確な知的財産法はなく、あるのは相手を非難するため「ホモフォビア(同性愛嫌悪)」という用語しかなかった。
封じ込めフィクションの歴史は4 chanで始まった。どんな共同執筆コミュニティに聞いても、恐らく多く人が知っている事実だろう。本家の設立当初から奇妙なメンバーで構成されていたが、継続的な努力により、彼らは常に誰もが歓迎されるコミュニティを目指してきた。もちろん、SCPコミュニティの国際的な性質は、包括的な価値観の維持に成功した証であり、本質的には素晴らしいように思えるが、地獄への道は"最善な意図"で作られていた。
SCP-ESをなぜ「ホモフォビア(同性愛嫌悪)」を非難するのか、それはSCP-ESのガイドラインには「LGBT+のロゴを掲載しない」という表記があったからだ。一部例外として掲載を認められる場合(著者ページなど)もある。さらに重要なのは、スペイン支部のメンバーは、自分達が望むルールを作っても、外部から何の影響も受けない点にある。(これは国際全般に言える)
また、スペイン支部のサーバーやコミュニティに属していれば、スタッフが「ホモフォビア(同性愛嫌悪)」の思想を持っているという考えをすぐに払拭されることだろう。(なぜなら6~7人いるスタッフの中のほとんどがLGBT支持者であり、更に同性愛者も参加しているからだ)
なぜLGBTのロゴを掲載しないのかは謎に包まれているが、恐らく本家SCPのような過ち(RPC機構設立騒動)を起こしたくなかったという考え方もあれば、本家のルールの押し付けに従うと著者から反発する要素を考えると、彼らの行動は反発を招かないように「妥当な判断」をしたと言えるかもしれない。
本家コミュニティは長い間、自分達の価値観を国際的コミュニティ(SCP-INT)に押し付ける権利があるという信念を持っている。SCP-ESコミュニティのログ見るとSCP-ENスタッフは、言語、文化、クリエイティブの違いを全く考慮せずに共有され、歪められている節が強いという意見が多かった。代わりに、-ENメンバーが持っている先入観によって、「自分達のルールに従わない人は誰でもホモフォビアだ」と嫌悪するという考え方が、すべてを物語っている。
ちなみに今回が初めて事例ではなく、過去に同じLGBT関連でフランス支部と揉め事を起こしている。SCPの作成者であるdjkaktus氏は、最も支持を集めている人物であり、フォーマットの構想を熱心でないフランスのコミュニティに押しつけようとして反対を受けたことがある。(誤訳あるかも)
2019年、djkaktus氏はフランス支部(-FR)を脅し、彼らが自分の作品を悪意をもって過小評価していると非難し、EN基準に従っていないとほのめかし、更にSCP-FRが自分達のコンテンツの一部にプライドのロゴを使うことを拒否したことを同性愛嫌悪だと非難したのだ。
-FRも同様に、LGBTQのどこかに該当する人間が個人的に自分自身を表現したり、文章自体を書くことを制限するルールを持っていません。ただ、djkaktus氏の行動に対して、EN側の支持を得ることができなかったため、彼はINT支部に誹謗中傷を続け、今日まで彼らが自分に対して悪意を持っていると非難し続けている。
(翻訳文)ここで貴方の言葉を受け入れたいと思うので、妥協点が見つかることでしょう。コメントを編集して意図を明確にしたら、そのツイートを削除しましょう。これは合理的な解決策だと思います。
※事件ログ参照
https://archive.md/FJhMU
念のために言っておくと、ロシア支部との対立は、レインボー的表現とはほとんど関係がない。むしろ、彼らのライセンスに対する理解の違いが問題であり、「クリエイティブ・コモンズに別のバージョン使えるのではないか?(4.0など)」と考えており、本家に質問しようとしたところ、なぜかENスタッフが慌てて、ロシア支部を翻訳コミュニティから強制的に追い出したという経緯がある。ロシアのSCPロゴ商標問題が起きるまで、この問題は大きな論争となったが、結果的に多くの緊張が和らぐ形になった。(この話の詳細はまた別の機会に)
※騒動の経緯についてはこの英語版wikiに掲載しています。https://www.containmentfiction.net/wiki/scp-ru-2017-license-crisis/
だいぶ話を戻すと、-ENのスタッフはプライドを祝うために今まで十分なことをしていなかったと考えていた。しかし本質的には「同性愛嫌悪の対象であると描写されていたプライドフラッグを取り除いたのか」という会話にすぐに切り替わった。スレッドでは何度もやり取りはあったが、すぐに議論の場を国際的コミュニティ(SCP-INT)に移行した。そこではまさに挑戦状が投げつけられたように見えた。
※O-5Commandで「翻訳表記抹殺」に関する提案云々
http://05command.wikidot.com/forum/t-14274488/discussion-celebrating-diversity-on-site
すべての国際コミュニティが他のビジュアル要素よりもレインボーフラッグの使用を優先し始めることを期待するのは不公平である。ロシアのようにプライドカラーを表示すること自体が犯罪となる国のコミュニティもあれば、文化的タブーに違反することで差別を招く恐れある中国のようなSCPコミュニティも複数存在する。この最後の部分については、本家自身が2019年または2020年にロゴを変更したプライド月間を認めなかったのと同じ理由であり、2018年に初めて経験した反発を恐れていることだ。
同性愛嫌悪以外にプライド・カラーを使わない正当な理由はたくさんある。いずれも出さないという選択は、先入観とは裏腹に、いかなる見方も正当性を否定している。
嵐の大部分は必然的にEN側で引き起こり、そこでは多くの意見やツイートが飛び交うことだろう。ENコメンテーターの中には、ESやその他INTコミュニティに経験ある人がほとんどおらず、この矛盾点に気付く人はあまりいないことだろう。
参考翻訳記事:https://www.conficmagazine.com/post/not-proud-enough