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「シンデレラ」【ショートショート/140字小説のリライト】
「わたしにも立派なドレスがあれば舞踏会に行けたのに……」シンデレラは涙を流した。
そこへ魔法使いが現れた。
「泣くのはおよし。あなただって舞踏会に行けるわ」
驚くシンデレラ。「ほ、本当に……?」
魔法使いは胸を張る。「今から言う物を用意すれば舞踏会に行けるようになるわよ」
「嬉しい……!」
「メモの用意はいい? まず、立派なドレス。そして馬車」
「いや、それがあったら今頃踊っとるわ。魔法使え、魔法」
※かつてのTwitterで投稿していた140字小説。140字以内はけっこう難しくてね……。字数を気にせずにリライトした過去作を、今後はあげていきたいと思っています。