「オオカミと七匹の子ヤギ②」【ショートショート/140字小説のリライト】
今日は子ヤギたちの参観日。オオカミは鏡で自分の真っ黒な姿を見た。悩んだ挙句、白い粉を全身にまぶして出かけることに。
他の親ヤギたちに紛れ、白いオオカミは教室の隅にいた。親ヤギたちからのひそひそ、友達ヤギからのニヤニヤが伝わる。オオカミは肩をすぼめ、小さくなっていた。
帰宅後、子ヤギたちに叱られた。
「堂々としてればいいんだよ! 外見はオオカミでも、僕たちの親じゃないか!」
※かつてのTwitterで投稿していた140字小説。140字以内はけっこう難しく、なくなくカットした箇所もかなり……。字数を気にせずにリライトした過去作をnoteにあげていってます。