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「秀吉の機転」【ショートショート/140字小説のリライト】
「いざ出陣じゃ!」
信長は勢いよく立ち上がった。「む? 草履がない! わしの草履はどこじゃ?」
そこへ秀吉が機敏な動きで現れ、ひざまずく。「外は冷えます。寒かろうと思い……」
「なんと……!」信長は感激した。「わしのために温めておいてくれたのか?」
秀吉が恥ずかしそうに微笑み、信長に草履を差し出す。「ええ、温めておきました。お湯で」
「え、お湯で!? びちょびちょじゃん! うわっ、感触、気持ち悪っ!」
※かつてのTwitterで投稿していた140字小説。140字以内はけっこう難しく、なくなくカットした箇所もかなり……。字数を気にせずにリライトした過去作をnoteにあげていってます。