デジタル推進のラスボスはデジタルではなくアナログな人間の感情である~組織コンサル会社だからこそ提供できるDX研修サービスの紹介~
立ち上げの背景
弊社、リンクアンドモチベーションでは、昨年よりDX研修の提供を行っています。
簡単にまとめると、
現場で業務効率化、生産性の向上に向けた課題解決を行える「推進人材」を育成しましょう!
というプログラムになります。
もともと、僕は社内に対してDXの推進、生産性向上に向けたツールの作成、現場に対するデジタルリテラシー教育などを行ってきました。
こういった取り組みを社外、お客様に対しても価値として提供したい!という思いから、このサービスにかかわらせていただくことになりました。
組織コンサルにしかできない、DX研修サービスの推しポイント
そもそも、なぜ組織コンサルの会社である弊社が、DXという領域に踏み出したのか。
端的に言えば、「DXとは”変革”であり、”変革”の根本は”組織”だから」だと思っています。
まず、DXの本質は”変革”=DXの”X”部分=トランスフォーメーションだと思っています。
思い返せばなぜこんなに世の中DXDX叫ばれるようになったのでしょうか?
顧客の嗜好はより多様に、複雑に、また急速に入れ替わるようになり、
一方で技術の進歩によって自社と似たようなサービスが簡単に生まれる可能性は高くなりました。
さらに人口の減少など外部環境の変化にも適応しなくてはなりません。
こういった時代を生き残る中で、現状をより正確に把握し、変化を素早くキャッチし、未来をなるべく精度高く予測する必要が出てきました。
「現状をより正確に知りたい」「変化をリアルタイムに知りたい」「未来を精度高く予測したい」こういった目的を達成するために、デジタルツールが手段として有効だよねとなり、DXが注目を浴びるようになったのだと考えています。
つまり、DXの”D”、デジタルはあくまで手段。どんなに良いデジタルツールを導入しても、社員全員のデジタルリテラシーが高まっても、
そのデータを、ツールを活用するのは誰なのか?活用したうえで企業が生き残るための舵を切り、実行するのは誰なのか?
結局それは人や組織だよねという話になるわけです。
組織コンサルが提供するDX研修は「変革を実行できる人材」を育成する
上述の通り、「デジタルは手段、変革が目的」とするならば、
真のDX研修は、研修後にデジタルに詳しくなりました!だけでは不十分です。
弊社のDX研修では実際に受講者の職場で起きている問題、課題をテーマとし、課題の整理、解決策の立案、関係者の巻き込みまでをセットで行います。つまり、研修後に「変革を行いました!(もしくは行っている途中です!)」という状態を作ることができるのです。
僕も、実際に研修の納品現場に立ち会い、参加者の皆様が業務課題や解決策についてアドバイスしあう様子を見てきました。
単にデジタルについて学ぶだけではなく、自業務の流れや価値の本質を理解したり、変革に向けて能動的に動こうとする姿勢が生まれるなど、変革に向けた様々な変化感を感じることができました。
DX研修サービスを提供開始したものの…
このように、熱い思いと確信をもってサービス提供を開始したわけですが、当然うまくはいきません笑
なにせこれまで組織や人事テーマで営業、納品してきた弊社ですので、
急にデジタル、DXみたいなお話しをしても、お客様も営業部隊もピンときません。
外部の専門家さんと相談した際には「デジタルのことはITコンサルの方が向いている」「リンクアンドモチベーションはそういうイメージない」とアドバイスいただきました。
そういった状況への打開策
DXという漠然とした概念が、名前だけ独り歩きしている状況を整理していきたいです。
DXという言葉って、”D”=デジタルの印象がちょっと強くないですかね?(僕だけの印象でしょうか?)
DXの本質は変革だと書きましたが、とはいえDXという言葉は「デジタルの何か」と捉えられていることが大半であり、このNoteを書きながらも、「DX…うーんなんかうまく伝わらんなあ笑」と思いながらこの言葉を選んでいます。
なので、ここら辺をまずは整理したいです。
DXの手段と目的は何なのか、変革のさらに目的って何だっけ?変革と組織のつながりって何なのか?
文字で説明するのも良いですが、まずは社内で共通認識をとるために、事例を作っていきたいなと思っています。
組織コンサルのなかでDX研修が人権を獲得するための、事例づくり
1社でいいので、既存の組織コンサルティングとDX研修を織り交ぜて受注するような事例を作りに行きたいです。
そうすれば、「DXという言葉が当てはまるかはわからないけど、○○社さんみたいな変革事例」みたいな形で僕がやりたいことの共通認識がとれるようになってくるかと思います。
そして、その後それを次のお客様への提案材料にしていく。
そうやってこのDX研修(ここまで話してきて、もはや”DX”研修と書くべきかわかりませんが)を広め、変化を生き残る企業を増やしていきたいと思っています。
最後に
どんなデジタルツールもデジタルリテラシーも、判断材料にしかなりません。
ChatGPTはもしかしたら「事業の方針はAがいいと思います」って言ってくれるかもしれません。
しかし、最後にAの方向に意思決定するのは人間ですし、実行するのは人間です。
デジタルツールやデジタルリテラシーは、実行をより楽にできるよう補助するかもしれませんが、
競合から頭一つ抜けるためには、今までにない価値を顧客に提供するには、「楽にできるようになった実行」のもう一歩先まで頑張らないといけないような気がします。そして、そのもう一歩を踏み出すのは、「がんばろう」という思いを持った人間だと思います。
僕のDX論が必ずしも正しいわけではありませんが、同じような考えを持った人たちが増え、サービスが成長していったらいいなと思っています。
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