JR東海 新幹線のCM
今年のCMを観て、ふと思った。
主人公は男性(賀来賢人さん)で
新幹線に乗って、誰かに会いに行くという主体的な内容。
駅に到着して降りると、恐らく会いに行く目的だった人が居て
ホームで再会する。
以上。
かつてのクリスマスエクスプレスのCMは、大抵の根幹は
主人公が女性で
新幹線に乗って自分に会いにくる恋人(男性)を
駅やホームで待つという、受け身な内容だった。
賀来賢人さんのCMは
待つ人の目線じゃなくて
会いに行く人の目線になっている。
さらに
待つのは女性、という決めつけもない。
賀来賢人さんとホームで再会したと思しき人は
赤いチェックのファッションを身に纏っていることはわかるけれど
映るのは足元のサイズのみで
性別も、世代も
突き詰めると、その人が賀来賢人さんにとっての
どんな存在なのかは描ききっていない。
それでも、年末年始に新幹線に乗って
会いに行きたくなる人なんだな、ということは伝わる。
それで良いじゃん
それだけでも(CMに載せるメッセージとしては)十分じゃん
という作り手の人の意識が伝わってきた。
価値観や感覚の変容を
広告から感じる時
テクノロジーの進化と同じくらい
時代が動いていることを感じる。