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【映画】ナイブズ・アウト グラス・オニオン

ダニエル・クレイグが主演し、ライアン・ジョンソン監督がオリジナル脚本で描いた人気ミステリー「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」に続くシリーズ第2弾。ダニエル・クレイグ扮する風変わりな名探偵ブノワ・ブランが、周囲を海に囲まれた孤島で起こった殺人事件というミステリーに挑む。

IT企業の大富豪マイルズ・ブロンが、地中海にあるプライベートアイランドに親しい友人たちを招待し、ミステリーゲームの開催を持ちかける。ところが島で実際に殺人事件が発生。遊びだったはずのゲームは一転して恐ろしい事件となり、参加者は容疑者候補になってしまう。名探偵ブノワは友人同士のなかで交錯する思惑や、その裏に隠された真相を明らかにすべく、事件の調査に乗り出す。

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前作のナイブズアウトも凄かったけれど今作は、前作が売れたということが分かる盛りに盛った舞台美術が凄かった。
玉ねぎの形をしたガラスの部屋、愛車は走る場所がないけどどこにでも着いてくる、本物のモナリザ(緊急防護装置は外すことも出来る!)、どれもアホみたいなお金持ちしかやらないであろう贅沢を尽くしたプライべートアイランド。



まさかこのアホみたいなお金持ちだなあと思っていたこと自体が伏線になっていたなんて冒頭では気付かなかった。

この島では、独特な『ボーン』という不気味な時報が鳴るが作中内にて有名な作曲家が作ったやつだと語られている。映画を観た後に知ったけれどその音は、なんとジョセフゴードンレヴィットの声を収録したものらしく、それを知ってめちゃくちゃ笑えた。

他にも有名な俳優やスポーツ選手がカメオ出演しているらしい今作、カメオまでアホみたいな豪華さ。


コロナだからハグはダメとか、大人が引きこもって家でAmong usをやる描写とか、今のコロナ禍を反映させた表現も面白かった。
どんなにイケてるおじさんでもマスクをすると、おじいさんに見えるなあと思った。

おじいさんで思い出したけれど、主人公のブノワは最初、お金持ちのパーティに何故か紛れてしまった滑稽な人にしか見えなかった。
ダニエルクレイグがここまで滑稽に見えるのは何でだろうなあ、歳をとったからなのかなと思っていた。

しかし最後の最後、全ての事件の発端の犯人を言い当てるブノワは全然滑稽でも何でもなく、むしろ最初はスマートでとんでもない権力を持ったように見えていたブロンこそが、側を繕った滑稽な男に描写されていて、その対比ぶりが凄かった。

最初から最後まで、私はこの映画にまんまとしてやられたなあと思った。
次作もきっとあると思うので、次はどう騙されてしまうか楽しみ。

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