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昔作ったマンション広告を技術を得た今リメイクしたい

初めまして。
皆さんはマンション広告をご覧になったことがありますでしょうか。以下のようなものです。

市街地の航空写真の中に光の柱が堂々と立ち昇っている

突然ですが、これを作っていきます。



はじめに

先日何かの探し物のため、過去に使用していたAndroid端末の画像フォルダを見ていたところ、このような画像を見つけました。

カジカ、始まる。-河鹿橋徒歩7分 東河鹿橋徒歩6分「カジカパレス 誕生」-

自作のマンション広告です。
作成日ほぼそのものと思われる保存日時は2018年4月18日。この画像の作成とは、本当に新生活の始まりと共にやるべき事だったのでしょうか。翌日は「着ぐるみに入って幼稚園で踊るバイト」に行っていたようです。

話が逸れましたが、見ての通り目を疑うほどのどうしようもないデザインをしております。それもそのはずで、当時の私はデザインの専門学校進学直後、これまた目を疑うほどの駄作お絵描きを我が物顔で産み落とし続けていた滑稽な時期に作成されたものです。
そのような自称イラストレーターに、広告デザインなどできるはずがありません。

著しく視認性の低い「カジカ、始まる。」、意味不明な色使い、線路を表す線は寄生虫の如くヒョロヒョロ、フォントは有名なフリーフォント(フリーフォントが悪いのではないのです)(有名だとすぐわかっちゃうよね、というのと、ここに使うフォントじゃあないだろという意見)
なんということをしてくれたんでしょうか。
お手本となる参考資料を集めることは常識ですが、当時は知らなかったようです。しつこいようですが目(など)を疑います。

※どこで見つけた写真素材かは覚えていませんが、たしか博多?福岡の写真だったと記憶しています。九州は見たことがないので知り得ませんが……
※もちろん嘘の地名です。


やっていきましょう

時は過ぎ現在(画像を見つけ出したのは2024年10月30日ごろ)。
本業完全なプロフェッショナル!!!ではないにしても、専門学校と半チャーハンくらいの量の実務経験を積んだあとならかなりまともに見える広告が作れるのではないでしょうか。
という思いから、発見からやや時差があったものの、この画像のリメイクを作成しようという気持ちになりました。
それでは、やっていきましょう。

再現のため、当時参考にしたサイトと同じサイトを見ながら今回も作成しようと思ったのですが、ページが削除されていたので同サイトのアーカイブを参考にしました。


素材探しと加工

今回ベースとなる素材はこちら。福岡ではなく名古屋になりました。住んでいたにも関わらず、言われるまで気付きませんでした。たしかにこの赤青の看板なんか見覚えあるな

Photoshopで作業していきます。まずは明度彩度など調整し、「空を置き換え」で青空も盛っていきます。空は快晴にしたいですからね。
あと2018年のPhotoshopにはもしかしてこの機能なかった可能性あります?

この空にします

基本的にこのような風景写真は、やたらとコントラストがバキバキで、彩度ももりもりであることが多いと感じます。偏見でしょうか。
画像の準備ができました。では、上記サイトを参考に柱の作成に入ります。

よく見たら過去作には空映ってなかったんだな


満を持して光の柱をおっ立てていく

総括して、

ポイントは2つあります。
・とにかく他の物件よりも高く、目立たせる
(実際に建つマンションよりも高くしてOK)
・空に向かうにつれだんだん薄くなっていく
この2つのポイントを押さえておけばOKです。

https://web.archive.org/web/20210730063302/http://ganbaru.mcury.jp/78

ということです。
では早速透明な長方形を作ってグラデーションを入れて、

リニアライトで光らせる

複製からの変形・調整したら(このフェーズに最も時間がかかりました)

これだけでそれっぽくはなりました

柱は完成しました。足元のエフェクトもあわせて作っていきます。足元に楕円を作ってぼかして、他の箇所も整えたりエフェクトを置いたりしたら

全体的に青っぽく。かつては「色を揃える」ことさえもできていなかった

一旦完成です。


交通機関の追加

ここでは線路と最寄駅ですね。適当な線と「河鹿橋駅」「東河鹿橋駅」を作っていきましょう。

元記事より引用

普段使っているお絵描きソフトなら、ネオン風のペンで一瞬なのですが(恐らくフォトショにも探せばあるとは思う)今回はマニュアル通り作ります。

多分実際の線路も含まれる

線が引けました。もう少し細くても良かったかもしれませんが、これでよしとします。
ネオンみたいに光らせたら、

急に爽やかになった

写真の加工は終了です。ここまでは正直、デザインに関する知識がなくともマニュアル通り進めれば大体何とかなる範囲でした。


文字入れ

次からは問題の文字入れを進めていきます。ここで今一度、必要文字情報も含めて過去画像を確認してみましょう。

光の柱そのものは先ほどのものと大きくは変わらないでしょうか。しかし、問題はそこではありません。冒頭でも申し上げた通り、全体的に視認性が低く個性の強いフォントが乱舞しております。オレンジ色の文字に黄色の光彩をつけるなんて正気とは思えません。
記載されている文字は次の通り。

  • 駅名 「河鹿橋」「東河鹿橋」

  • コピー「カジカ、始まる。」

  • 「カジカパレス」

  • 河鹿橋駅徒歩7分

  • 東河鹿橋駅徒歩6分

  • カジカパレス 誕生

ここからはイラレに切り替えて作業を行っていきます。上記の文言をうまく配置・装飾していく必要があります。

画像検索やピンタレストなどで資料を表示させ、何度も作業場と行ったり来たりしながら仕上げていきます。

画面がうるさい

なんかでっかい文字はあったほうがいいなと思い配置してみたものの、単に画面がごちゃごちゃして見にくくなってしまいました。すでにそれっぽくはありますが、うるさいのはよくありません。
というか、この時点でもう9割は完成しています。このパートメインじゃないし、かなり試行錯誤することになったから画像残さなかったんですわ
文章がもっとダラダラ続いてしまっても私に責任は取れませんから。


堂 々 完 成

満を持して完成です。

解像度上げ過ぎて無駄に重いです

結局文章を増やすことはせず、「堂々完成」があった場所に「カジカ 始まる」を移し替え完成としました。
「カジカパレス 誕生」がありませんが、これは意図的なものではなく、途中で忘れたことに気付きました。まあ忘れるくらいなのでなくても困らない情報でしょう。
さて、相当まともなものになったと思いますが、過去のものと並べて見比べてみましょう。より異常さが見えてくるでしょう。ぜひ拡大してご覧ください。

東河鹿橋よりも河鹿橋の方が近くなったことにお気付きでしょうか。

「専門学校と半チャーハンくらいの量の実務経験を積んだ」程度の経験者が作ったということであれば及第点ではないでしょうか。リメイク前が酷過ぎたので、少なくとも私にはものすごくまともなものに見えます。
漫画の主人公や横文字ばっかりの企業のような意識や向上心を私は特に持ち合わせていないので、もう十分でしょう。


終わり

いかがでしたでしょうか。皆様のお役に立てましたら幸いです。
ちなみに私のお気に入りは「駅から徒歩○分」の表示部分です。
また、画像の空に関して「やたらとコントラストがバキバキで、彩度ももりもりであることが多い」と申し上げましたが、資料を探していると青天よりも案外夜の画像であることが多いという気付きがありました。

まとめは以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました。
それではさようなら。どうぞご安全に。


P.S

なんで執筆開始から公開までひと月経ってるんすかねェ……??


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