あいのうた

彼女はまだ覚えているのかしら、私の思い出を胸にして
そうね私はきっと、あのときと同じ顔で笑えるわ
彼女の笑顔が見たくて 彼女が喜んでくれると思って
でもそれは全部、私だけの思い上がりなんじゃないかって不安になるときがあるの
ねえ、教えてちょうだいよ
今私がこうしてる意味は何なのかしら
彼女に笑ってもらいたいだけなのに
それすらも上手くいかないの
ねえ、お願いだから
彼女の声を聞かせてほしいの
彼女の顔を見せてほしいの
そうしたらまた頑張れる気がするから
ねえ、お願いだから
私の名前を呼んでほしいの
私に触れてほしいの
そしたらまた立ち上がれそうな気がするから
そっと目を閉じると浮かんでくるの
彼女の優しい微笑みが
私の大好きな歌声が
ああ、会いたくなってきちゃった

この気持ちは愛と呼ぶにはあまりに醜い
だって、こんなにも苦しい
胸が張り裂けてしまいそう
頭がおかしくなりそう
どうしてだろう
どうして私ばかりこんな目にあうのだろう
神様は不公平
理不尽だ

好きになったほうが奴隷だなんて。