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初めてのティント、それはちょっぴりほろ苦い記憶
メイクデビューは私の世代では早めの中学生ごろだった。
フルメイクはせずに眉毛をパウダーで埋めたり、唇に色をつけたり、透明マスカラでちょっとまつげを上げてみたり。
今見たら野暮ったさがあるかもしれないけど、
当時の自分の可愛さをちょっと認めて、自信を持てる魔法だった。
そんな時に出会ったのが、
peripera(ペリペラ)の잉크더에어리벨벳(インクザエアリーベルベット)。
当時にしては珍しいスムースタイプがとってもおしゃれに見えた。
韓国コスメというだけでちょっと大人になれる気がしたのは内緒。ペリペラのティントの小さな哺乳瓶のような形がすごく愛らしかった。
親に見られるのはまだ恥ずかしかった私は、インターネットでの購入ではなく、友達と新大久保に行って直接買った。
イケメン通りをちょっと進んで、角にあるあの店で。
今でもそこを通るとあの時と同じ匂いが蘇る。
直接試して買ったにも関わらず、正直そのティントは合わなかった。
乾燥肌だからか角質がすぐ浮いてしまったし、保湿しすぎると発色があまりにも弱かった。何回も塗り直すとティント特有の蛍光色が出てしまったりもした。
それでも最後まで使い切った。
唇がグラデーションされた自分の唇がすごく可愛く見えたから。
乾燥するなと思いながらも塗ってたあのティントがちょっと愛おしい。
今なら乾燥しやすい私でも使えるマットティントを知ってるし、角質が浮かない方法だって身に付けた。
使い方を知った私なら今度こそあのコスメと仲良くできるかも、と淡い期待を抱きながら同じものをカートに入れた。
まだカートの中身と睨めっこしているけれど、あの時のときめきがふとよぎった気がした。
そして今日も私は、ペリペラの魔法にかかって友達に会いにいく。