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わたし、彼、猫1匹。

初めは軽い気持ちで近付いた彼との同棲生活も、もうすぐ1年になる。

あの頃わたしは好きだった人に2回目の告白をして玉砕し、やけくそになっていた。
そんな時に出会って、顔も身長もタイプだったから軽い気持ちで近付いて、気がついたら同棲して、付き合って、猫を飼って、今になる。

今日に至るまで、血の滲むほど辛い思いもした。
恋愛をすると、自分でも知らない自分が出てくる。それに驚かされたりもする。
醜い感情、自分が制御できなくなる感覚、嫉妬、怒り。
好きになればなるほど、相手をコントロールしたくなるし、思いどおりに動いてくれないかと願うし。

でもそれを上回るほどに、気づいたら今のわたしは多くの幸せを手にしていた。

毎日可愛いって言ってくれる。わたしのブサイクな写真や動画を撮っては、嬉しそうにしている。隣で猫を抱きながら歌っている。
ふと目を開けたら、彼の大好きな背中がある。それに抱きつきながら二度寝する。
起きたら2人で一緒にドラマを見ながらご飯を食べる。そしてまた眠る。

彼と一緒にいる日々は、辛いし我慢の方が多いんだって最近までそう思ってきた。
でも辛いことしかない毎日なんだったら、今すでに一緒には居ない。

確かに世間的に見て決していい男だとは言えない彼だけど、私は大好きだ。
わたしを見る目が、すごく愛おしいものを見るような目だから。

当たり前が何よりもしあわせ。

私たちは、常に触れられるものに対していちいちありがたみを感じない。
当たり前のようにあるものには目を向けず、満たされていない部分にばかり目を向ける。
だけど実はパートナーが愛を持ってやってくれていることって、よく観察すればたくさんある。
それに気づくだけで、心がほっとして泣きたくなってくる。

わたしは彼との当たり前が大好きだ。
わたしの尊敬している女性が言っていた大好きな言葉がある。

マンネリではなく、2人で作った『いつもの。』

彼がこうしてくれない、彼が…。と思う時は、彼が自分に対してやってくれていることを、1つ1つ思い出すこと。
もう充分に満たされているのだ。もう充分に手にしているんだ。

わたしは彼との日常が、愛おしくて堪らない。

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