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「固定資産税」が高い家と安い家の違いは?税額に影響するポイントと節約術を完全解説|fixed asset tax


おはようございます。

タロット占いができるという変な友人に占ってもらった中川です。右から過去(Justice)、今(Death)、未来(FoolとWheel Of Fortune)の順で並んでいます。向きなどによっても意味が変わるようで、半信半疑ながら少し当たっていて怖くなりました。

…しかし、どうやらこのnoteを読んでいるそうで、一気に信憑性は無くなりました。。

友人なりのエールだと思ってポジティブに受け取ります。

パパになったのでPapasトレーナーを着てタロット占いする人

私は、2024年7月よりnoteをはじめ、毎週土曜日に記事を投稿しています。家づくりをされている方や、夢を追いかける若造を見守って下さる方は、お気軽にスキ、フォロー、コメントして下さると大変励みになり嬉しいです。

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毎週noteを書き始めて半年が経ちました。計25記事、目を通してスキを押してくださる皆様には感謝しかございません。

いつもありがとうございます。

まだまだnoteのネタ帳には書きたい記事テーマが溜まっておりますので、あと半年ほどは建築や不動産に関する一般的なテーマで進めて行く予定です。

2025年夏に30歳を迎えるため、8月からはもっと赤裸々に、自分の頭の中で考えていることや、将来のこと、世の中に対して思うことなどを発信していけたらと考えています。

来年も気が向いた際、覗きに来てくださると嬉しいです。


さて今回は、分かっているようで奥が深い「固定資産税」について記事にしてみます。

固定資産税とは、家や土地といった不動産を所有している人が必ず支払わなければならない税金です。ただ、「どう計算されるのか?」「新築と中古ではどれだけ違うのか?」といった具体的な情報を知らない方も多いのではないでしょうか?

本記事では、その中でも家に重点を置き、固定資産税の仕組みから節税のコツまで、具体例を挙げながら詳しく解説します。

住宅購入や建築を検討している方、固定資産税に悩んでいる方にとって少しでも役に立てば幸いです。それでは、2024年最後の記事をお楽しみください。






➊ 固定資産税の基本のき

1-1. 固定資産税とは?

固定資産税は、土地や建物などの「固定資産」に対して課せられる地方税です。課税の対象は、毎年1月1日時点で資産を所有している人。税金の徴収主体は市町村(または東京23区では東京都)で、課税通知書が送られてきます。

税金の用途は、地域のインフラ整備や公共サービスの運営費です。このため、固定資産税は地域ごとに変動し、都市部では高くなる傾向にあります。

1-2. 評価額の計算基準とその仕組み

固定資産税額の元となる「固定資産税評価額」は、次の基準で計算されます。

土地の場合

公示価格の約70%が目安。

 例: 公示価格が1㎡あたり10万円の土地で200㎡を所有する場合
 固定資産税評価額 = 10万円 × 0.7 × 200㎡ = 1,400万円

 市街化区域かどうかで評価額が変わることもあり、郊外であるほど評価額
 が低くなる傾向にあります。

建物の場合

再建築価格×経年減価率が基本。

 
例: 再建築価格が2,000万円の木造住宅(築20年)の場合
 耐用年数を木造住宅の法定耐用年数(22年)とすると、経年減価率は以下 
 の計算で得られます

 経年減価率 = 1 - (築年数 ÷ 法定耐用年数)= 1 - (20 ÷ 22) = 0.09(9%)
 固定資産税評価額= 2,000万円 × 0.09 = 180万円

1-3. 固定資産税の計算式

固定資産税は次の式で計算されます。

固定資産税 = 固定資産税評価額 × 税率(1.4%が標準)

例: 評価額が1,400万円の土地、180万円の建物の場合
税額 = (1,400万円 + 180万円) × 1.4% = 22万1200円/年

年間22万円、毎月2万円弱…とても小さい金額とは言えません。そのため、不動産購入段階からしっかりと想定しておくこと、知識を身につけておくことが重要です。



➋固定資産税が高い家と安い家の違い

2-1. 新築住宅と中古住宅の税額差

新築住宅の場合、固定資産税が高い理由は、前章にある固定資産税評価額が築年数に応じて減額される前の状態だからです。

しかし、その代わりといってはなんですが、新築住宅には軽減措置が適用される場合があります。

新築住宅軽減措置(2024年現在)
 築後3年間(長期優良住宅は5年間)建物部分の税額が半額
 条件: 床面積が50㎡以上280㎡以下の住宅

 例: 評価額が2,000万円の新築木造住宅の場合
 通常税額 = 2,000万円 × 1.4% = 28万円
 軽減後の税額 = 28万円 ÷ 2 = 14万円

2-2. 立地と地価が税額に与える影響

都市部の住宅は地価が高いため、土地評価額が上がる傾向にあります。例として都心と郊外を比較してみましょう。

例: 都心(公示価格50万円/㎡) vs 郊外(10万円/㎡)の土地200㎡

 都心の評価額 = 50万円 × 0.7 × 200㎡ = 7,000万円
 郊外の評価額 = 10万円 × 0.7 × 200㎡ = 1,400万円
 税額差 = (7,000万円 - 1,400万円) × 1.4% = 78万円



➌節約できる固定資産税の仕組み

3-1. 減税措置の詳細

• 耐震改修の減税
 改修後5年間、建物部分の税額が1/2軽減される(上限120㎡まで)

• バリアフリー改修の減税
 改修後1年間、最大10万円の税額控除

3-2. 購入・建築時に役立つ節税ポイント

  1. 新築住宅は軽減措置の条件を事前に確認する。

  2. 築年数が20年以上の中古住宅は税額が大幅に下がる可能性が高い。



❹ケーススタディ: 実際の税額比較

それでは、実際に中古住宅を購入する場合、新築でマイホームを建てる場合を想定してケーススタディをしてみます。

4-1. 築20年の中古住宅の場合

築20年の木造住宅(評価額: 土地1,400万円 + 建物180万円)
税額 = (1,400万円 + 180万円) × 1.4% = 22万1200円/年

4-2. 新築のマイホームを建てた場合

新築住宅(評価額: 土地2,500万円 + 建物2,000万円)
税額 = (2,500万円 + 2,000万円) × 1.4% = 63万円/年
軽減措置適用後 = 63万円 - (2,000万円 × 1.4% ÷ 2) = 49万円/年



いかがでしたでしょうか。

固定資産税は家を持つ以上避けられませんが、仕組みを理解し減税措置を活用することで負担を大幅に軽減できます。家計の負担を抑える第一歩として、この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

私は毎週土曜日に、不動産業界のリアルや家づくりの疑問について更新していますので、お気軽にスキ、フォロー、コメントして下さると大変励みになり嬉しいです。みなさんの理想のお家、読んでみたい記事のテーマについてコメントで教えてください‼

2024年 お付き合いいただきありがとうございました。
それではまた2025年。
みなさま良いお年をお迎えください🎍





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中川直樹|超体力で不動産と戦う建築家
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