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ロースクールに入ってみての感想

もともと英文科で、全くの畑違いの法律の分野にえいやと飛び込み、法律の勉強を本格的に始めるのは、勇気がいりました。ついていけるかなぁとか、頭が良くて怖い人が多いかな、など。(注:LLMは、日本の法学部を出ていないと入学できないので、法学部には編入しました。)

ロースクールで、3 Semesterをほぼ終えて思うことは、「とりあえず、なんとかなる」。

アメリカの大学のロースクールなので、やはり英語力の問題とか、日本人の学生の中には、日本の弁護士資格があるとか、弁理士であるとか、大企業にお勤めとか、頭がいい人競争を始めたら、私は、完全に落ちこぼれ。特になにもない一般人…

なのですが、ロースクールに入った時点で、皆、学生という立場で同じなのですから、他人はともあれ、勉強するのみ。弱気になった時は、高い授業料を自腹で払ってますから!というケチな発想で、自分を奮い立たせます(会社に学費を払ってもらえるようなエリートではないので。)

先生方も、生徒のバックグラウンドや英語力で個人の能力を判断することはなく、授業で積極的に発言する人を尊重する雰囲気があります。また、Examも自分の名前を書かずに番号で答案を提出するので、えこひいき的なものが排除される仕組みになっています。この辺が、アメリカっぽい。

ちなみに英語に関しては、上手に越したことはないですが、そもそも米国法の内容が難しいので、あまり細かい英語の表現などに囚われていると、内容の理解が進まないので、英語の勉強に力を入れる余裕はないです。

英文科で良かったこと、翻訳者として働いていた経験があって良かったかなと少し思うことは、英作文が苦痛でないこと。また、法律の文書は難解ですが、文法を理解し、精読するのは慣れています。文法の細かいルールも、間違えるとやはり内容が良くても、信用度が減るので気を付けようと先生には言われます。

判例などは、アメリカ人でも何回か繰り返し読まないと分からないくらい難解です。ロースクールの学生は、授業で取り扱う判例をCase Briefと呼ばれる形式で要約してから授業に臨みます。Case Brifの作成では、自分の表現で簡潔な文章に落とし込まなければなりませんが、作文は、わりかし楽しくできる気がします。

法律の知識は、それは弁護士先生などから比べれば劣るのかもしれませんが、ロースクールの時点では、法律を知っている/知っていないで、ものすごく苦労するかといえば、米国法は、どの学生も、まだよく知らないから勉強しに来ている訳で、それなりになんとかなるという印象です。(とはいえ、米国の弁護士試験を受ける時には、やはり日本法の基礎知識があると応用しやすいとは思います。)

さすがに英作文が比較的得意なだけでは、ロースクールでやっていけることにはならず、自分なりに考えると、自分は、論理を考えるのが得意かなと。ざっくりした話で、こんなことを書くようなロースクール生はいないと思いますが、(みんな頭が良すぎるため)、物事を整理して考えて、論拠を組み立てるのが、好きかもしれない⇒うーん、法律分野も向いてるかもね??というのが、今のところの感想です。

法律の初心者からみると、裁判といったって、誰かと誰かがケンカして揉めて、それをあるルールに則って、どうやって、それなりにみんなが納得する判断を下すか、というケンカの仲裁という感じです。

今あるルール(法律)を正しく理解すること、それをケンカにどうあてはめて考えるか、いやはや、ルールがおかしくはないのか??などを深掘りして考えることを楽しめてるので、まぁ、いっかと。

おっかなびっくり入学したロースクール。勉強は大変ですが、楽しくやれているので、まずますの成功。オトナになって学び直すと、自分には、あれもない、これもないとクヨクヨしてしまいますが、あんまり考えすぎなくても良いのかもしれません。もう過ぎたことですし、かえって新しい分野に飛び込むことで、新しい世界がみえて、楽しいかも!

Step out of you comfort zone, and start your new journey!

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