社外マフラーに交換すると音楽を聴かなくなって存在感が出る
お久し振りです。Lo*limu/ticです。
というかはじめまして。Lo*limu/ticと申します。
今回はマフラーを社外マフラーに交換したので、気づいたこととか色々書きたいと思います。
相も変わらず下手な文章&構成ですが、悪しからず。
1.純正マフラー
純正マフラーは云々と書く前に、予備知識を。
エンジンから排出された排気ガスは以下のような流れを通って外へ排気されます。
※出典:藤壺技研工業
エキマニ(エグゾーストマニフォールド)→フロントパイプ→触媒(ギャタライザー)→メインパイプ→サイレンサー(タイコ)→排気
エンジンの各気筒で発生した排気ガスは、エキマニで一つにまとめられ、フロントパイプを通って触媒で有害物質を取り除き、メインパイプを通ってタイコで消音され、排気されるといった寸法です。
(細かく言えばまだまだありそうですが私はこれくらいしか知らないです。)
はい、予備知識を得たところで本題へ。
私の愛車、アクセラスポーツの純正マフラーを下から見るとこんな感じ。
つり革は無視してください...
画像右あたりに見えるでかい金属のなんか。これがタイコです。
で、今回交換するのがリアピース。
「さっきの説明にリアピースなんて無いじゃねぇか」と思ったそこの貴方。
安心してください。悪いのは説明しなかった私です。ごめんなさい。
リアピースというのはタイコ~マフラーエンド、即ち先端の筒までのことを言います。
タイコを交換するので、文字通り消音機能が変わります。よって、音が変わります。
リアピースの交換はマフラー交換の中でも手軽で安価な部類なので、多くのオーナーさんが行ってます。
(私もそうですが、マフラー交換=リアピースの交換という感覚の方も多いです。)
リアピースの交換だけで結構音も変わりますし、音量も大きくなります。
また、マフラーエンドの形状やデザインも変わるのでオヌヌメです。
はい、ここで先程の純正マフラーを見てみましょう。
純正しか見たこと無い方は何も思うことは無いかもしれませんが、アクセラの純正タイコってでかいんです。
大きめの湯たんぽみたい。
お湯入れたら暖かそう
2.交換するマフラー
アクセラのマフラーって、意外と色々なメーカーさんから発売されているんですよ。
主な種類を見ていきましょう。
・カキモトレーシング - 柿本 改 Class KR
・FUJITSUBO - AUTHORIZE S
・BLITZ - NUR-SPEC
・GP SPORTS - EXAS EVO Tune
・AutoExe - Premium Tail Muffler
・EXART - EXART ONE
ざっとこんなもん。割と多い。
柿本 改、FUJITSUBO、BLITZは車に興味を持ち始めた時には知っていたくらいの有名&一流メーカーです。
その三社の何れかを買えば音・走行性能ともに文句なしに高くなると思うんですが、如何せん文句なしに価格も高いんです。
相場の数倍も違う、というわけでもないのですが、私の実生活やら何やらでの支出を考慮した結果、予算は80,000円程に収めたかったので...それでも私にとってはかなりの大金。
結局、私はGP SPORTSのEXAS EVO Tuneに決定しました。
決め手は音と価格と二本出しとチタン焼き。
決め手多すぎしょ。
3.交換作業
作業は知り合いの整備士と行いました。
というかプロなので私はお手伝い程度しか動けなかった...さすがプロ。
"交換"なので、純正を外して社外を取り付けるだけです。
って書くと単純に思えますよね?
いや、単純なんですが大変なんですよ...
まず、メインパイプとタイコを繋げているボルト&ナット。
タイコ側。アクセラは溶接されてます。汚れとかは気にしないで。
こっちはパイプ側。こっちを緩めます。14mmのディープソケットが必要。
私の場合は割とすんなりと緩みましたが、経年劣化でボルトが固着していて全く緩まない場合もあります。
定番中の定番、KURE 5-56を吹いても駄目な場合。
おとなしく、作業ピットのあるカー用品店へお願いいましょう。
板金屋さんも頼りになります。
大変な作業はオートバックスへ頼んで、自分は優雅にスターバックスにでも言ってドヤりましょう。
ただ、持ち込みで交換してくれないお店もあるみたいです。
その場合は、取り扱いがあればお店で購入&交換となります。
私がちょっと大きめのオートバックスへ確認したところ、"定価(82,000円)+工賃+送料で100,000円近く"と言われました。
やっぱりスタバでドヤれるのはお金持ちだけなんですね...
話がそれましたが、ボルトさえ緩めば後はなんとかなります。
アクセラは14mmのボルト&ナットなんですが、ボルトがタイコ側に溶接されていてナットを緩める形になるため、ソケットで緩める場合はディープソケットが必要です。(というか、レンチなどでは入らないのでソケットくらいしか手段はないと思いますが...)
あと、マフラーを吊っているゴムブッシュをとるのも一苦労。
てかあんな重くて大事なものをゴムだけで吊っているのに驚き。
こっちは5-56吹いてぐりぐりすれば外れました。
純正マフラーが外れたら、いよいよ社外マフラーの取り付け。
純正より軽い(場合多い)のでそこまで大変ではないですが、傷をつけないように慎重にゴムブッシュで吊ります。
吊れたら、微調整してメインパイプと繋げます。
ガスケットも忘れずに。
増し締め後、やらないといけないことが。
排気漏れの確認です。
一度エンジンをかけ、メインパイプとタイコの間から排気ガスが漏れていないかチェック。
アイドリングだけでなく、すこ~しだけ吹かして漏れて無ければOKです。
この作業は二人でやった方が楽です。
というか一人じゃできない...
ちなみに、私が吹かして知り合いに確認してもらったんですが、冷間始動だったこともありマフラーの音が思っていた数倍は大きく、知り合いの「OK!OK!」という声に気づかず数回吹かしてしまいました...
下に潜っている方からしたら、目の前にタイコがあるわけで、めちゃくちゃ熱いんです。
さらに、排気漏れでもしてようもんならその排気ガスが直に自分の顔に噴射されるんです。
音の大きいマフラーは要注意です。
4.交換後
増し締め、排気漏れの確認、工具の片づけが済んだら、やっと念願のマフラー交換が終了。
実は買おうと思ってから交換まで1年ちょっとかかっていたので、排気漏れ確認のときの一発目のエンジン始動は感動モノでした。ちょっと漏れてたけど。
ちなみにその音がこちら。動画だと伝わらない迫力があります。
マフラー交換後はまだタイコ内のグラスウールが焼けてなくて、音に違和感があったりするかもしれないです。
また、錆止めのオイルとかが焼けて焦げ臭いかもしれませんが、気にしなくていいです。
低速トルクが抜けたように感じるかもしれんけど、エアクリ変えれば良くなります。
ってプロが言ってた。
感謝。
こんな感じ。
映り込む不審者
思いの外早く済んだので、時間に余裕ができました。
ちょっと買い物へ、という名目でテスト走行してみました。
もう、エンジンかかった直後から違います。
アクセラって、冷間始動の場合はエンジン始動後数秒は2,000rpm程度で、その後徐々に1,000rpm程へ落ちて安定していきます。
その時の音が、純正だと"キュ~ンキュンキュンキュン(セルモーター)ンボーーーーーーーーーーーーーー(2,000rpm)-------オー↓オー↓オー↓------......(アイドリングめちゃ静か)"
みたいな感じだったんですが、EXAS EVO Tuneは
"キュ~ンキュンキュンキュン(セルモーター)ンンンボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ(2,000rpm)ボボボボボ↓ボボ↓ボボ↓ボボボボボボbbbbbbbbbbbb........(アイドリングはbbbbbbbって感じ)"
なんですよ!
伝われ!ボーーーーとボボボボボの違い、伝われ~~~~!
2,000rpmちょっとまで吹かすと、"ンブォォォォォォォォンンン"と重い重低音が響きます。
停車時のレブの4,000rpmなんて怖くて踏めません...
走り出すと、何ていうかもう純正の"ヒィィンぼくもうこれ以上パワーでないよ~ >_<"って感じの音から生まれ変わって"俺はまだまだパワーあるぜ~!もっと走らせろ!(`・ω・´)"って感じになります。
超最高。
5.社外マフラーに交換したことで起きた変化
と、ここまではよくある(?)マフラー交換レビューブログ。
ここで、走ってみて気づいた点をいくつか挙げていきたいと思います。
・ついつい踏みたくなる
→やっぱり、快音が鳴り響くと人間はアクセルを踏みたくなるもので...
※スピード違反はいけません。
・挙動の若干の変化
→低速トルクが~、とか、加速力が~、とかは正直わからないです。(もちろん変化しているとは思いますが、鈍感な私が「うぉぉ!すげぇ変わった!」と思う程ではありません...)
ですが、例えばクラッチを切った時に回転数の落ちが早くなった、シフトチェンジの際のブリッピングのレスポンスが若干落ちた(エアクリ交換で効果あり?)くらいの変化は感じました。
※プラシーボ効果かもしれません。
プラシーボ効果
有効成分が含まれていない薬を投与され、機序がないにも関わらず、患者は薬が効くと思い込んでいることにより、病状に改善・回復の兆しが見られること。 出典:Weblio辞書
・なんか走り屋の仲間になれた気がする
→"気分"ですからね。彼らは私達の思う数十倍は改造にお金かけてますから。
でも、イベントとかミーティングとかいっても今までの「純正マフラーだけど、こんなとこ来て恥ずかしい...」みたいな気持ちは払拭されます。
もしかしたら、他のオーナーさんとの話題にもなるかもしれません。
※マフラーを交換しただけで走行性能が著しく上がるというわけではありません。
特にリアピースのみの場合、あくまで"消音機能の変化による走行性能の上下"レベルの変化です。
また、マフラーに限らずパーツ交換などでドライバーの運転技術が上がることは絶対にありません。
あくまで、ライトチューン、ドレスアップの一環、自己満足として割り切り、無理・無謀な運転や自身の運転技術を著しく上回る走行などは絶対にやめてください。
・運転中に音楽を聴かなくなる
→これマジです。
私はもともと運転中に音楽は絶対必要派で、その日の気分、走り方などに選曲が左右されるくらいは拘って聴きます。
ちなみに、一回の運転で同じ曲が複数回流れることがあまり好きではありません...余程お気に入りの曲なら例外ですが...
そんな私、気がついたらマフラー交換してから殆ど、というか全く運転中に音楽を再生しなくなりました。
窓を締めていても、お腹に響くマフラーの重低音。窓を開けようものなら絶頂モノです。
普段、音楽用に持ち歩いているiPhoneSEももはやお荷物です...いや、あれはあのコンパクトさが(ry
因みに、エアコンのON/OFFによっても回転数やレスポンスに変化があるので、たまに気にかけてます。
・歩行者やチャリに気づかれやすくなる。
→狭い道路で、前方に歩行者や自転車が。
徐行で追い越したいけど、気づいてもらえず...
クラクションなんてとんでもないし、気づいてもらうまでゆっく~~~~り走るか...
気づいてもらったときも、ずっと(あちらから見ると)待たしていたので申し訳無さそうにするのが心が痛い...
ってシチュエーションありませんか?
私の自宅に向かう時、絶対に通らない行けない道で、まさにこういうことが多発するんですよ。
でも、マフラー交換したらどうでしょうか。
なんと、前方を自転車で爆走するおじいさんがすーっと左へ避けてくれました。
それも結構な距離で。
そう、音が響くマフラーは周囲に自分の存在を知らせるという思いも寄らない嬉しい誤算があるのです。
逆の立場で、自分が歩いててブォンブォン音が近づいてきたら「あ、車が来ているな」と感じると思います。
そういうことです。
あ、気付いてもらえないからと言って必要以上に吹かすのは論外です。迷惑です。
その時は大人しく、距離を開けてゆっく~~~~りと走りましょう。
・周りに気を使う様になる
→私の場合、家族の車の関係上、駐車場をご近所さんにお借りしています。
駐車場内での私のピット(という名の借りているスペース)は、すぐ後ろにお家があります。
しかも窓に面しています。
そんな駐車場に友達でも呼んで、「ちょっと吹かしてよ」なんて言われ調子に乗ってコールでも切ろうものなら通報モノです。
駐車場は私有地なので道交法は適応されません(たぶん)が、迷惑防止条例や軽犯罪法に反する可能性があります。
車検対応マフラーだから大丈夫ということでもなさそうです。
必要以上の騒音は立派な迷惑行為です。
私もマフラー交換してテンションが上がって、ついつい吹かし気味に発進したい気持ちはありますが、そこは理性を保って。
暖気が終わったら早めに、なるべくアクセルを踏まず、クラッチでの発進を心がけてます。
特に早朝と夜中はマジで全神経を両足にかけてください。
周囲へのマナーを守れない方は、マフラー交換をする資格はないと思います。
今や、"改造車" "音がうるさい"だけで偏見やマイナスなイメージを持たれてしまうことが多い時代です。いくら合法でも。
ただでさえそう思われてる状況で、迷惑なことをしたのなら立場もありません。
車好きは生き辛い世の中だとは思います。
私もそう感じたことはかなりあります。
周囲の理解を得ることは、時に難しいことです。
だからこそ、周囲の理解を得るためにもマナーを守った運転をしてください。
お願いします。
6.終わりに
長々と書きましたが、結局のところ
・マフラー交換って意外と簡単だよ!
・マフラー交換するといいこといっぱいだよ!
・でも交換したらマナーを守ろうね!
ってことが伝わればいいんです。
そして、GP SPORTSのEXAS EVO Tuneは最高に満足したマフラーです。
おわり。
処方せん
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↑BM5FS/BM5AS用のEXAS EVO Tuneのリンクです。※BM5FS(FF車)の2015年8月MC後の6AT車両は未対応だそうです。