OBD2について考えてみる
こんにちは。愛車に押しのグッズを置くことで200馬力ほどアップしている変態こと、Lo*limu/ticです。
文明の利器、OBD2とは?
さて、皆さんはOBD2というものを知っていますか?
オン・ボード・ダイアグノーシス(英: On-board diagnostics; OBD)とは、自動車各部に取り付けられたECU(Electrical Controll Unit)にプログラミングされている自己診断機能である。On-Board Diagnosticsの頭文字を取って、OBDと略称されている。 - Wikipedia
端的に言うと、車が故障した際に専用のリーダーを接続して異常箇所を確認できる機能のことです。
↓こういう端子で接続します。
うちの車にこんなんついてねーよ!と思われる方もいるかも知れません。
安心してください。
日本では平成20年10月以降に生産された車には装備が義務付けられています。
また、ISO規格で定められており、世界共通の端子です。
今や自動車は電子制御の時代。
ECU・センサー類の不具合もコネクタ一個で確認できてしまうのです。
また、このOBD2端子を利用した周辺機器も多く発売しています。
レーダー探知機や追加メーター、車速連動オートロックシステムなどもあります。
ちなみに私はi-Stopキャンセラーを接続しています。
純正の配線に割り込ませたりすることもなく、端子一個接続するだけで車両のあらゆる情報の取得・書き込みができます。
なんて便利なんでしょうか。
しかし便利なものには落とし穴があるわけで。
OBD2も例外ではないかもしれません
OBD2の落し穴
OBD2に限らず電装品全てに関わることなのですが、電気が流れる=バッテリーを消費します。
よって、場合によってはバッテリーあがりも起きます。
OBD2は常時電源なので、接続機器のスイッチを切り忘れてエンジンを切ったら...
エンジンが動いてないのでオルタネーターが発電せず、バッテリーの充電はされません。
なのにバッテリーからOBD2接続機器へ電気は流れます。
最後は、バッテリーにエンジンをかけるだけの電気が残らず車を動かせれない...
余談ですが、エンジン切っても常時録画するタイプ(駐車監視機能付き)のドライブレコーダーでも同じことが言えます。
消費電力が少ない機器ならまだ心配は少ないですが、乗る頻度の少ない車は要注意です。
次に考えられる落とし穴。少し考えてみれば簡単に導き出せます。
私は先程、"純正の配線に割り込ませたりすることもなく、端子一個接続するだけで車両のあらゆる情報の取得・書き込みができます。"と記述しました。
ここが落とし穴なのです。
あらゆる情報を書き込めちゃうんです。
どのデータを書き換えれてどのデータは書き換えれない、というのは正直わかりません。
例えば、OBD2で動作するスロットルコントローラーを接続したとします。
スロットルコントローラーなので、アクセル開度あたりの信号を弄っていると考えられます。
万一、そのスロットルコントローラーが粗悪品でアクセル開度が常時MAXの信号を送信していたら?
もっと言ってしまえば、スロットルコントローラー自体にBluetoothなり無線接続機能やGPSが組み込まれていて、第三者からデータの取得・書き換えができるようになっていたら?
ありえない話でもないと思います。
身近な話だと通信の最中に何らかの原因でECUを書き換えてしまって警告灯が点く等の例は沢山あります。
対策としては、メーター類ならBLITZやDefi、PIVOTなど、レーダー探知機ならユピテルなどの名の知れたメーカー製のものを正しく使用することが挙げられます。
ちなみにOBD2は本来緊急時に使用するものなので、OBD2に機器を接続して発生した問題は、多くの場合はメーカーは保証してくれません。
怖いでしょう?
もちろん、上手く使えば便利なものには違いありません。
OBD2診断機はスマホ接続タイプで2000~3000円程度で、リーダータイプで4000円~7000円と比較的手頃な価格で入手できます。
一つ持っておくと何かあった際には便利かもしれません。
警告表示が出て走らなくなったプリウスにスマホ接続タイプのOBD2診断機を使って警告解除し、走らせることができた例などもあります。
※警告の解除は場合によっては危険な行為なので、一時的な移動など最低限の走行に抑えてください。
もちろん、個人で操作する際は正確な知識を持ち合わせていないといけないですし、何より自己責任となります。
うまく使えば便利、されど怖いOBD2。
皆さんはどう活用しますか?
私はマルチメーターを買いました。もちろん自己責任。
また取り付けたらレビューするかもしれません。
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