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シーサイドスーサイド

夜の海、誰もいない真っ暗な所でひっそりと入水したい。

もしわたしが水面に浮かんでても引き上げないでほしい、万が一打ち上げられていたらまた海へ放り込んでほしい、そのまま海に還りたいんだから。

人の愛し方、人からの愛され方ってみんな誰から学ぶの?何も分からないままここまで生きてきてしまった。
教科書にも辞書にも載ってなかったよ。あんなに分厚い広辞苑にすら。


でもね、海は愛だと思ってて。
わたしを包んでくれるし、きっと愛してくれる。一瞬苦しいかもしれないけど、それはきっと愛するが故、そして愛されるが故の苦しみなのできっとわたしはそのまま受け入れて奥深くに沈んでいくんだろうな。


苦しくなくなるまでちょっとだけ耐えて沈んでしまおうよ、ね。


だけどね、
今夜、近くに海がなくてよかった。

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