げきどー半生?
私「双極性障害」です。
いわゆる「躁鬱(そううつ)病」・・・
発症当時は元々躁的な性格だったので「これが本来の自分だ」と思い込んでいて周りから見れば明らかにおかしいのに、病院にも行きませんでした。
どういう風におかしいかというと、例えば電車で隣に座った人に「これこれこういう事するといいですよ」と話しかける。隣の人は30代くらいの男性だったかなぁ。
1分ぐらいは黙ってましたけどしまいにゃ「何なんですか!」って怒ったので話すのをやめました。
そりゃそーですよね(笑)
私でも今なら同じことされたら同じような行動取ると思います。
「うつ病」はかなり知られるようになってきて、「治る病気」とされていますが「双極性障害」は1%、つまり100人に一人の確率なのでまだまだ知られていません。
双極性障害と「統合失調症」が「二大精神疾患」と言われています。
私は入院中に「統合失調症」の方に何人か出会いましたが、個人差はあるのでしょうが、「統失」の方が難しいって感じました。
と、言うのは「統失」の大きな特徴である「幻聴、幻覚」のせいか独り言(小さくずーっとボソボソとつぶやいている。
そしてこれを幻聴と錯覚するらしいです。)が多く、気分の揺れ幅が大きい。
なので重症者だと明らかにどこかおかしく見えちゃいます。
双極性も気分の揺れ幅の大きさは同じなんですが、一見したところ「健常者」に見えます。
まして、フラットな状態だったら、自分で言わない限り「病気」とは思われません。
こんな事がありました。
入院中の活動で患者たちが一堂に会してそれぞれ好きな事をする時間があったんですね。
1つのテーブルに4人座ってそれぞれ、絵を描いたり編み物をしたりしていました。私のお隣の方が絵を描いてらしたのですが「はぁ~!終わった~!!」と言ったので「どれどれ?わ~、上手に描けましたねぇ!」と何気なく言ったんです。
そしたら向かい側の同じく絵を描いていた方が「どーせ私はヘタですよっ!!」って怒りだしたんです。・・・(# ゚Д゚)ポッカ~ン!
慌てて「いえいえ、あなたの絵も見せて頂けますか?わ~、すごい!!お上手なんですねぇ~!!👏」はぁ~・・・疲れる_| ̄|○
「統失」については詳しくないので、「双極性」について話を進めます。
一見「普通」に見えるため、厄介な事があります。
誰しもちょっとした気分のアップダウンはありますが、病的な「躁」っていうのはいろんな突飛な行動をするんですよね。
遠く離れた殆ど話さない親戚に延々と話してみたり、遠方の不動産の売買契約をしてしまったり・・・
不動産会社の方も私が見るからに「変」だったら契約書を交わす事はなかったんですよね~。(スミマセン)
大して欲しくもないはずの宝石を1千万円以上一度に買ったりもしました。
一般的に双極性障害にはⅠ型(激躁、激欝を繰り返す)Ⅱ型(比較的緩やかながら欝期が長め)があって私は典型的なⅠ型でした。
本来の性格もかなり影響するので一概には言えないものの典型的な症状としては「万能感を持つ・倫理観に欠ける・多弁・多動・突飛な行動を取るetc.,」
発症するまでは「うつ病」で「抗うつ剤」を飲んでました。
これは仕事が原因で当時「学力困難校」に勤務していてお勉強は大嫌い、英語・数学大大大キラーイという生徒相手に英語教員をしていたんです。
もう「明日は辞めよう」「明日こそ辞めよう」と病んじゃったんですね。
結構学校ってブラックなんですよ。
「誰にも求められていない授業」を「一番したくない自分」がシブシブやるという悪循環。
部活動の顧問なんてほんとに悲惨です。
教員は残業手当がなくて「ナントカ調整手当」っていうのがついてて多少給料が足されてはいたんですが、当時土・日に部活動の為に出勤しても一日¥500でした。
好きでなければできませんよね~
とは言いながら抗うつ剤を飲み続けるうちに「私、この頃わりとフラットかも・・・」と思い始めました。
それでも抗うつ剤は飲み続けてたらある日ポーンと「躁転」しちゃったんです。
ちなみに一度でも「躁」エピソードがあったらその人は双極性障害とみなされます。
この時は「双極性障害の患者に抗うつ剤を処方するとは!」と医療ミスじゃないかと、訴訟まで考えました。
海外オークションに入札中にネット接続が切れて入札できなかった時はプロバイダー相手に訴訟しようとしたり、「家相が悪い」と陰陽師(!?)に言われた時はハウスメーカーを訴えようとしたり・・・
何かと「喧嘩上等!」になっちゃうんですよー(躁の特徴の1つ)
狭い側道も80km以上でバンバン走ってたし、進入禁止の所も入っちゃってました💦
捕まらなかったのが不思議なくらいです。(今では法律を守っています。スミマセン)
Mercedez BenzとVolks Wagenを二台現金で買ったのもこの頃でしたね。
中古でしたが・・・一目見て色が気に入り、「¥〇〇にしてくれれば明日現金を持ってくる」と店長さんに言ってみたところ、店長さんなんと5時間も社長さんに掛け合ってくれたそうです。(ご迷惑をおかけしました)
何のために二台も一遍に買ったんだろう?謎です。
そして、何と言っても大金を溶かしたのは国内外の金融商品です。
先物・FX・Binary Option色々なものに手を出しました。
無知なままで・・・
「とにかく現金で持ってるのはまずい」と、焦って生来の怠け癖が災いして「一攫千金」を狙ったんですが、うまくいくわけもなく、殆ど全てが消えました。
中には詐欺も含まれていましたが、長くなるのでまた別の機会に・・・
何故こんなに大金を持っていたのかというと、
早期退職金(任意退職にしてくれたので退職金がもらえた)
親の遺産
保険金が満期
と、いくつか重なって今まで手にした事もないような〇千万円を持ったので、なんとかこれを元手に老後の安心や子供たちへの蓄えに廻したかったんです。
突然まとめ(笑)
ちょっと偽善ぽくて恥ずかしいんですが、ささやかながら恵まれない子供たちに寄付を続けています。
社会のひずみの一番の被害者は子供たちだと思っています。
学校現場でも多くの無気力な生徒たちを見てきました。
暴力的な生徒の対応には嫌気がさしていたけど、こういう子たちは「生きる力」があるので社会に出たら何とかなります。
問題なのは成績もそこそこ、素行も悪く無い、とにかくぐったりと「無気力」な生徒たちです。
彼らは社会でどうやって生きていくんだろう?
と、チラっと思ったりもしましたが、当時は直面する荒れた子供たちの世話で手一杯でした。
世界で一番「引き裂かれた存在」である「戦争下の子供たち」も応援しています。
「国境なき医師団」も・・・
せいぜい寄付をすることくらいしかできませんが、子どもたちが明るい未来を信じる事ができるような環境を作ってやる事が大人の役割と思っています。
そして幸せな子供を増やすためには大人も幸せにならなければ・・・
長い文章をここまで読んで下さり感謝致します。
何かと生きにくい世の中ですが、皆さんに良い事がありますように・・・私にも。
世界中の罪のない人達にも・・・♪